ぼちぼち観察記録

見た舞台の感想やオススメや自分語り。関西小劇場と推しさんとミュージカル。

2021年4-6月まとめ

見たものリストを作りながら「なんでこんなに配信見たんだっけ…?」って考えたけど、4月後半~6月頭が観劇空白期間だったからでした。忘れんの早ない?
そしてもうお気付きかもしれませんが、明らかに例年に比べ宝塚演目が増えた。(せまりくるすみれ色の沼)だいたいDVDになってるって…強いですね…。

 

1-3月はこちら↓気が向いたら二つの記事を一個にまとめるかもしれない。

 

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そんなわけで4月から。★は配信です。※は演劇じゃないやつ。

 

★4/11 宝塚歌劇 雪組公演『fff-フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~
シルクロード~盗賊と宝石~』(東京宝塚大劇場/配信)

サヨナラショーのある公演を初めて見ました。思ったより知ってる曲が多くて、雪組さんの公演(放送やDVDだけど)色々見てたんだな…と実感した。フォロワーに感謝。
感想は現地の時に書いたので割愛。総公演時間がめちゃめちゃ長くて、終わって時計見てビビった。
だいきほの雪組にギリギリ出会えてよかったな…としみじみ。

 

4/16 Yellow新感線『月影花之丞大逆転』(オリックス劇場

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ネタモノ新感線に行ったことがなくて、メインビジュアルのパロディっぷりに爆笑しつつも「まぁ今回はいいか」と渋っていたのですが、東京で見たフォロワーさんたちが騒いでいたのと「もしかして今月現場がないのでは?」と気付いたのでノリで行ってきました。結果的に大阪公演が途中で終わってしまったため、そういう意味でも滑り込みだった。パロディ作品、「バッハ!」がシンプルで秒で笑えるので好きです。

ポスター通りのぶっ飛んだ作品で、なんでこんなにくだらないのに面白いんだ……って感心してたんだけど、終盤の展開で爆泣きしてしまった。役者が、芝居が、舞台が好きでよかった……と、遠征を諦めて空いた穴に広がる確かな満足。っていうかキャスト11人しかいなくてびっくりした。あんな常に舞台上ががごちゃごちゃした作品だったのに(ほめてます)

作中劇「アルプスの傭兵ジイジ」が思いのほか面白くて、展開がどうなるか本気でハラハラしてしまった。某セルフパロディー部分は曲も照明もかなりそのまんますぎる。なんかこう…ああいうセルフパロや身内ネタってうまくやらないと秒で虚無るし、グダって台詞が上滑りしそうなものなのに全然そうならなくてアツくてすごかった。さすがだなぁ…。

魔のオリックス劇場なので、2階3階だと何も歌詞わからん気がするのがやや気がかりだけど一部字幕も出てましたね。後日のWOWOW放送でもちゃんと字幕出てたけど、聞き取れたところで特に意味のない歌詞で笑った。

いやー新感線なりの「芝居させろよこの野郎!!!!」っていう想いをじゃんじゃん浴びた。素晴らしかった。新感線見るといつも末満さん(というかピースピット)とかぱっちとか壱劇屋さん他たくさんの関西小劇場に思いを馳せてしまう…根底に流れるものが一緒。劇団っていいな…!!

ライビュ行けなかったんですが、梅田会場でお煎餅配られたのよかったなぁ。新感線のお煎餅、まだ一回しかもらったことない…またほしい…。


4/17 時世がやや微妙になりつつあり、かつ長時間公演の日帰りに体力の自信がなくなり、新国立劇場公演ならNHKでの放送があるはずと期待を込めて(実際ありました。さすがや)斬られの仙太の遠征を諦めた。

 

~この辺から大阪の演劇が空白~


※5/1 スリルミートークショー(配信)

こういう裏話好きなので楽しかったんですけど、ちゃんと感想を残していなかったので、契約書を頑張って折りたたむ私たちと彼とのキスでタバコの味を知ったまりおさんの話くらいしか覚えてなくて駄目。直後の感想メモやツイート、大事。でも企画ありがとうございました。


★5/1 舞台刀剣乱舞 天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-
★5/9 舞台刀剣乱舞 无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣-

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5/1 バイマイコン中止

 

★5/5 エリザベート TAKARAZUKA25周年スペシャル・ガラ・コンサート(大楽/配信)

最近宝塚エリザにも触れたので(演出や歌詞違いすぎていちいちびっくりしてた)見てみました。のぞみトートめちゃ好きなタイプだったし七海ルドルフの解釈がいい~!いつか生でも見てみたい、宝塚エリザ。

大楽だったので最後に小池先生の挨拶があり「イケコ…お話ありがたいけどもあと15分で宙組が…!!」って焦った。

 

★5/5 宝塚歌劇 宙組 梅田芸術劇場メインホール公演 ミュージカル「ホテルスヴィッツラハウス」(梅田芸術劇場/配信)

気になっていたので配信で。第二次世界大戦下のスパイとバレエの話…とあらすじだけ見ると難しく暗く堅苦しそうな印象で、実際そういう要素はあるものの、全体を通して芸術賛歌だった…ドドド名作やん…演劇を舞台を芸術を愛する全ての人に見てほしい作品だったし、劇場で見たかった…いやノーマークでチケットそもそもなかったんですが…そして無観客配信でしたが…こんなに芸術を、劇場を愛してる作品が無観客て……おまけに大楽配信だったためその後にオススメできないのあまりに悔しかった…みんなに見てほしかった。

名言バカスカ出たのに泣きすぎて忘れたのでもっかい見たかった。あとビリヤードダンスヤバすぎたからあそこリピりたい…なにあれ??この要素で最後きっちりハッピーエンドなのもすごい。最高だった…エリザからのインターバル15分はしごで首も腰も痛いけど最高のGWだった。

宙組さん、何故かオーシャンズとアナスタシアという推しさんとの共通作が多くてそればかり(あとエリザ)見てて、オリジナル作品初めてだったんだけどこれが初めてになってよかった。推しさんの幻影を見ず初めて真正面からキキさんを見られた。
今回はキキさん関係者席かな(グレブ立ち見B席の思い出)っていうかまたみんなでバレエ見てたのか…エモやな…。ド悪人かと思ったら良い人で、アルマに別の相手がいたことで「やばいこの人『俺にはもう何もない』って全てを背負って死ぬタイプや!」ってハラハラしたらそんなことなかった。ここから大変そうだけど。

オーシャンズに続いて「キキららコンビ可愛い~!」って気付いた矢先にららちゃんの退団が発表されてひっくり返った。宝塚 覚えた人から いなくなる 。


★5/8 「『井上芳雄 by MYSELF』スペシャライブ配信 20th Anniversary Festival! ~急遽生配信!裏切らない芳雄4時間フェス~」

いや普通にめっっっちゃ良かったですね。冒頭からエリザパロで笑ったし、小ネタ満載で勢いで突き進んでいくのに雑ではなく構成バランスがいい…そして歌が全部うまい…。ゲスト来てからはもうめちゃめちゃで、今までのバイマイコンレポを見て「なんでそんなことになるの?」って思ってたカオスがそこにあった。なるほどこれか!まりおさんの気合の入りすぎた衣装や役の作り込み、スリル出ながらマタハリ稽古に参加してる人のやることではない。

そして何より歌穂さん海宝くんとのレミメドレーがあまりに…あまりによかった……。予想外の曲選ばっかりで「レミ、2003年以降一度も音源になってないのにここで!?」ってびっくりした。最終的に放心して次の曲全然聞けなかった。

レミに限らないけど、本役をやっていない方の歌うミュ曲ってやっぱり「違う」ので(当たり前)(でも年齢性別を越えた曲が聞けるので本役以外のミュ曲好き)いつもは気軽に聞けるんですけど、芳雄さんの入り込み方が自然ですごい。出てました??ってくらい。

ラストのルドルフでかな?芳雄さんが「もういけないと思っても、案外いけるもんですよ!」って言ってたのがなんだかじーんと来た。井上芳雄という役者に魅了され続ける幸せな時間でした。

 

★One on One 32nd note 無題 ―1[MONO]― (配信)

相変わらず生で見る機会が巡って来ないOneさん…!

再演と聞いたけども、アンドロイドモノとしての感覚(倫理感とか)が結構昔の作品っぽくて驚いた。わざとなのかもしれない。アンドロイドとの共存も、息子のアンドロイド作るあたりも「アカーン!!」って思いながら見てた。そんな気軽に禁忌に踏み込むな!!セットや衣装が可愛くて、キャストも曲も好きなので世界観が個人的にめっちゃ惜しい。そんな中、秋沢さんはなんだかものすごく現代の人だった。あと田村さん一人に要素が盛られまくってて笑った。主人公の先輩で博士の息子で故人でアンドロイドとして復活って。盛り盛り。スリル行くことになり駆け足で見てしまってキャラ名ももうぶっ飛んでいるので、落ち着いて見てたらまた印象違ったかも。

 

5/15-16 スリル・ミー(ウインクあいち+5/29・30配信)

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5/19-23 大阪スリル全中止。これあったからレミのプレビューや初日を最初から諦めてたのに本末転倒?(どっちみち遠征は厳しかったのですが)

 

 

★6/7 ミュージカル「モーツァルト!」(山崎モーツァルト/アーカイブ配信)

何故かM!現地に縁がない。2015版映像(WOWOW)が初見、2018ゆんヴォルフを諸事情で諦め、去年韓国版を配信で見て。今回行きたかったんですけど大阪公演がたくさんなくなったので配信で…。3パターンも映像で見れてるのも逆に珍しいとも思う。

なのでしょんぼりしつつ見る感じになると思ってたんですが、2015からすると衣装もセットも演出もキャストも変わっているのですごく新鮮で楽しかった。遠山シカネーダー可愛いー!!光るちくわ(魔笛)にツッコミ入れるはずが、全体的に楽しくてちくわ忘れてた。あとここ数ヶ月で宝塚をたくさん見ていてイケコ演出にも慣れていて、銀橋が身体に馴染むようになっていたので銀橋ぽいセットもええやんって思いました。

でもやっぱ生で見たーーーい!!

 

6/9-10 レ・ミゼラブル(帝国劇場)

多分また総括記事作ると思うので割愛。
一応行った日のツリー冒頭。

 

6/11 メリリー・ウィー・ロール・アロング(梅田芸術劇場

6/12の大楽を取ってたんですが!なんか大阪に土日の上演駄目でーすって言われたので取り直しましたこのやろう!
遅刻前提で初見演目のチケ取ったの初めてでした。結果的に15分程度で済んだので話はわかったし、見れなかった部分は後ほどフォロワーさんに教えてもらったので助かった。

仕事帰りに見たため、どうしても「いやそれはしょうがない」「あるある~!」みたいな社会人の端くれ感想が混ざってしまって悔しかった。だから土日に見たかったのに…!あとホログラム系のチカチカが少し苦手で、終盤のカフェバーのシーンで後ろのビラビラがそのタイプだったため重要なシーンなのに直視できないという事象まであった。疲れ目には辛い。そういう小さい要素が重なって、考えても集中して見れなかったのでめちゃめちゃ悔しい。

どの曲も難しそうだったので「笹本さん歌うまーーー!!」っていっぱい思った。誰か昆ちゃん(のキャラ)を幸せにしてあげてほしい。MAメリリーL5Y連チャンで大変なことになっている。

一日早い大楽だったので元基くんの挨拶があったのだけど、彼のトンチンカンな挨拶が愛しくてほんと何言ってんのかわからなかったのに泣いてしまった。良いこと言ってるんだけど一回「なんて??」ってなる。「キャストの皆さんとスタッフさんたちで…一つの村のくらいの人数が…」って言ってて舞台上も客席も「村??」って和んだんだけど、「いやでもほんとそのくらいの人数いるんですよ!関わってくださった方々皆さんにもう一度大きな拍手を!」って流れになったのよかった。そもそも名前言わずに話し始めてて、途中で「あっフランク役の平方元基です!」って挟んだの可愛かった。

ドアにはけるときウエンツにぶつかりながら先を行って、笹本さんに「アンタは最後!」って追い出されるの毎回やってたらしいけど愛しい。トリオのわちゃわちゃ可愛くてずっと眺めていたかった。


★6/17 A New Musical『ゆびさきと恋々』(本多劇場/配信)

ワタナベの作るミュージカルで2、3回立て続けに「作り方が好きではないな…」と思ったことがあり、それ以来避け気味だったんだけど今回もキャストがめっちゃよくて…(キャストは毎回好き)

原作は試し読み程度でほぼ未読。女性陣絶対歌強いから男性陣頑張れ、っていうか上山さんだけ作画違うくない?って思ってたら、心役の宮城紘大さんが降板され、代役が中山義紘さん。推しくん???何故???いや、ワタナベ所属なので元からアンダーだったと思っているんだけど、今回パンフが公演後通販で、その辺詳しくはわからず。

よしくんと、MAでだいぶ拗らせた上山さんの共演になってしまい(それ自体はどうぶつ会議から2回目)「え…公演期間中レミで東京いるが…どこかレミ手放してこっち行く……か……???」と散々悩んだのだけど、元々配信が決定していたので配信が100%ないレミを取りました。これに関してはレミ大阪がなくなった今となっては大正解。

と、事前にあれこれあったので恐る恐る見たんですけど、思った以上に良かった。女性陣みんな強くて歌上手くて可愛くて最高……。歌と芝居の割合がよくて、今までの作品の解釈違いはなんだったんだ…。

豊原さん、5DAYS以来だったけど歌い方がすごいまっすぐで眩しくて、聞いていると泣きそうになる。気持ちがドバーン!って飛んでくる感じ。おてんば元気キャラのイメージが強かったので雪のようなおとなしい役が意外だったけど、話さない分歌パートでの感情溢れまくってる表現めちゃよかった。手話シーンで後ろに字幕出てたのに途中で気付いたんですが、配信だとほぼ映ってないんですよねもったいない。衛星放送で放送あるから字幕ついたりするのかな。

前ちゃんの逸臣さんは絶妙だなぁ…。少女漫画で、ドSまでは行かずも少し強引でちょっと意地悪なイケメン、ちょっと加減を間違えると途端に最低な男になるので、前ちゃんのビジュアルや話し方と動きでそのへんはマイルドになっていて、嫌味のないイケメンだった。歌もどんどんうまくなっていくし。強い。

個人的に池岡くんの桜志がめっっちゃよかった。いけぴーの演じる一般人の青年がやたら刺さる。柔道少年の時とか。そういう役どころではあるけど手話がめちゃめちゃ自然で、普段から使っている人のようだった。彼が一人いるだけで作品の説得力が変わる。

上山さんの京弥さん、試し読みしただけでもわかるくらい原作とキャラかけ離れてて私は好きだけど、原作ファン的にどうなんだろ。逸臣さんと従兄弟なの説得力がなさすぎて笑ったのと、りんちゃんが冒頭で歌う「笑うと目がなくなる(のが好き)」みたいな歌詞に「わかる……」って全面同意してしまった…。
歌もダンスもうまいので、コストコソングのラインダンスの足の角度が一人だけ段違い過ぎて思わず二度見した。あとコストコのカートをノリノリで押すところでレミの給仕さんの幻覚がやや見えた。全体的にコメディリリーフで良いんだけど、ロッキンロビンをいきなりミュザンにすな(恋バナのところ)。歌の割合あそこだけ多すぎたし、コード進行とかちょっと狙ってるとは思うけどびっくりした。

そしてよしくんは、代役とは思えない馴染み方。共演経験あるキャストがほとんどだったのもあるかも?登場シーンも歌もそんなに多くなかった(元々か代役でカットされたのかはわからないけど)から、よしくんらしさを感じるほどではないんだけど、強い女の子の隣にいるよしくんの図、安心する…。コストコのところで後ろでノリノリなの可愛かったです。歌って踊るよしくんもっと見たいな。


脚本がちょっと惜しい…とは思ったけど、倫理観が無理でキレるみたいなことはなかったのでよかった(ハードル爆下げ)。演出はきれいだった。原作読んでたらまた印象変わるかも。

曲はかなり好きな部類だった。わたしがワタナベミュとの相性悪いの、「そこは歌わんのかい!」ってとこが多くて気になってしまうことがかなりあるので、今回それがマシだったんだけど後半あそこまで歌で畳み掛けるなら前半からもうちょっとやっててほしかった気もする。ミュザン化は多分スタッフが遊んでるので別カウント。

でも全体的に見て良作だったなー!って思います。衛星放送見たい。


6/27 『伊礼彼方の部屋vol.6』佐藤隆紀×木内健人×伊礼彼方

いつもタイミング合わず行けないので、オンラインとはいえ初参加。いっぱい裏話聞けて楽しかった…木内くんほんといい子だな…。お互いやキャストのモノマネみんなうまくて笑った。普段は現地でのイベントなので、どこまでレポしていいもんかイマイチわからないので見た当日もふんわりした感想しか残してないな…

 

その他宝塚関連など。

・MAの影響でベルばらコミックス全巻読んで、友人に雪組ベルばら(2013年えりあゆ)を見ました。往年の名作に何言うてんねんって話だけどベルばらめっちゃおもしろかった…ナポレオンの方も読もうかなぁ。宝塚ベルばらの、宝塚の得意なこと詰め込みました!感がおもしろかった。

・録画してたひかりふる路を見直した。雪組の解像度もフランス革命の知識も増してから初めて見たので、ほぼ初見みたいなものだった。ほんといい作品だな…。

雪組繋がりでワンス・アポン・ア・タイムも見た。望海さんがあらゆる作品で大変な目に逢いまくるのかを改めて実感した。全然ハッピーエンドにならん。

・解像度上がったし!と花と宙のオーシャンズ11録画見直した。

・宙エリザ(2016年)お借りしたのでわたしの親宝塚エリザがこれになりました。歌詞や演出の違い、噂には聞いてたけどいっぱいびっくりした。3回くらい「そこアンタが歌うんかい!」って言った。

 


1~3月分も含めて、上半期合計で23演目+トークショー配信2(+映画1)ですかね?
現地13公演・配信19公演?かな…カウントに自信がない。


7月にスカステ無料期間があったりムラ行ったり友人から追加でDVD送られて来たりで、下半期もすでに宝塚が多い。
ただ現時点ですでに現場数が予定よりマイナス12公演になっているので、最終的なカウントどうなるのやら。

2021MA雑感(ほぼエベールの話)

2021年最大の事故(的なハマり方した)演目になると思うので単体記事にしました。沼落ち…したところで続きがないけども…(再演して)の記録を残しておくと、数年後の自分がおもしろがるので…。

2021上半期まとめの中に書いてた感想を再編集。感想じゃないところ(見るまでの経緯とか)も加筆修正したので日記っぽさが増しました。いつものことか。キャストや時代繋がりのあれこれ、あと前回公演のDVDがあるとはいえ一回しか見れてない演目でここまで沼るのは久々だな…

 

マリー・アントワネット 大阪公演 3/3マチネ

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この一回しか見てないのでWキャストもう片方の話はほぼ出ません。見たかった。
DVDは花昆お借りしてて、最近玲奈ソニを買いました。揃えたい。サカケンさんのエベールの話はちょこちょこしています。あと続投キャストの感想はDVDの印象が混ざっているかも知れない。

 

前回DVDに残ってない組み合わせにしたくて玲奈マリー・昆マルグリット・万里生フェルセンで見たいと思ったら大阪はこの回だけだったので、有給とって行きました。当初の一番の目的は多分「CDやコンサートでまりおさんがしょっちゅう歌ってるMA曲がどういう場面で歌われるのか知りたい。あと貴族役のまりおさん見たいし歌聴きたい」だったと思う。演目自体にはそこまで興味がなく、マリーとフェルセンメインのキラキラしたロマンス作品だと思っていたため

「ま~そんなに刺さらんやろけど、fffに続いてフランス革命だしレミの準備体操しよっ♪(ハチャメチャに失礼)

と気軽に行ったら、前日までどちらで見るのか忘れていた上山エベールと上原オルレアン+昆マルグリットのトリオに狂うことになった。これが複数キャスト制の恐ろしいところなんだよな…この日のキャストが一人でも違ったらここまで刺さってないような気もするので、ミュージカルってめんどくさい。好き。


マリー・アントワネットが出てくるフランス革命もの…ということ以外は知らなかったんですが、まぁ見事に知った顔しか居ないし曲も思った以上に知ってたし、馴染みのありすぎる時代背景なので逆に混乱した。ミュヲタ、勝手にフランス革命の知識が増える。この回、マリーテレーズの山本さんを含めて2021MAキャストで一番レミ濃度が高い組み合わせだったのでは?元々レミキャス率は異常なまでに高いですが。

 

感想見返すとほとんどエベールの話で自分ながら笑う。前回公演も見てなくて今回も一回のみ(おまけに二階後方席で没入感はそんなにない)で、こんなエベールの話しかしなくなることある?あるんだよ…。

弁解(誰に)すると、東京公演を先に見たフォロワーさんが上山エベールに沼っているのをなんとな~く見ていて、「そもそもエベールって誰だっけ…」ってレベルの認識だったんですけど自分が見る回も上山さんだと気付き。「100万のキャンドルの上山エベ見て!」って言われたのでその段階からしっかり見た結果このザマです。まんまとハマってしまったけどええねん…映像に残ってない今期新キャストに注目しようとは元々思ってたから…。

 

アンジョ役者にエベールやらすな!!!って上山エベールが民衆と拳振り上げる度に脳内で頭抱えてたんだけど、2018演はサカケンさんだから結局アンジョなんですね…そんな時からアンジョがいっぱいコレクション…。レミとの混乱がやっと落ち着いた頃に「Vive la France!」って高らかに言うのやめてほしい。ウェってなった。ただわたしは上山アンジョを一度しかまともに見ていないので、アンジョルラスとエベールの最悪なミュージカル転生へのダメージはまだマシだと思う。このへんを拗らせてるの、2017年頃に砦に住んでた人が多いので。

問題の「100万のキャンドルの上山エベール」は昆マルグリットのことをずっと見ていた。妙に切なげな表情だったので「恋人かお兄さんか…?」って思ってたらどちらでもなかったけど、上山さんがツイートで「彼はマルグリットが好きなんです」って仰ってたので(冗談かもしれんが)そのつもりで見てました。好きの程度はわからないけど、少なくとも悪意のない目だったし。2018演のサカケンさん、今回Wの川口さんの中だと上山さんが一番マルグリットキャストと歳が近いので、一幕は普通にカップルのように見えた。ヤンキーカップル。「そのまま二幕行かずサイラモナムってほしかった」って感想を見かけてめっちゃわかる。1789のダントンとソレーヌちゃんのことを思い出したのは終演後だったんですが、今回上原オルレアン+ソニグリで見てたらどういうハマり方してたんだろうな。

グラン・モゴルでドアに挟まれて「えっ……」って固まって宇宙猫になってるエベール可愛かったんだけど、梅芸公式動画にばっちり映ってて笑った。ここのエベールの彼氏ムーブもウザ可愛かったな…着飾って出てきたマルグリットを見た反応を覚えてないの惜しい。首飾りを見て何かを思いつきオルレアンに耳打ちするエベールを見て、(貴族との距離感、そんな感じでいいんだ…)って思ったのは覚えてるけどこれ今期からなんですね。オルレアンがちょっと屈んでたのも可愛かった…この辺可愛いしか言っとらんな?
運命の歯車でロアン大司教の後ろでシンメ状態で階段降りてくるオルレアンとエベールにわろた。Mステか?その前にベンチの上に立ってサッシュや帽子をぽいぽい投げてるところは昆マリウスの幻覚を見ました。強そう。

 

そうやってカップルのようだったので、二幕冒頭あたりまでは

『マルグリットとエベール』+『オルレアン』

のバランスのトリオとしてこの3人可愛い~!って思っていました。このバランスがキャストの組み合わせによって全然違ったんだと思う今回のMA。いや一回しか見とらんが。

川口エベールを見れていないので比較対象が2018演のサカケンさんになってしまうんですが、サカケンさんのエベールはどこからか突然湧いて出た「キャラクター」のようで(わざとだろうな…)。民衆を煽るために登場した駒、異分子。マルグリットとオルレアンの橋渡しのために送り込まれたスパイっぽくて、他の民衆たちと仲良い気がしない。声が高めで(これもわざとかもしれん)浮いているから喧騒の中でもめっちゃ聞こえる。的確に煽っていく。総じてこわい…。

自分の立ち位置、役割を完全に把握して的確に動くサカケンエベールと違い、上山エベールには矜持があり、仲間が居て正義がある…ように見えるからこそ、ベルサイユへの行進あたりからエベールの立ち位置が明確に変わり

『マルグリット』+『オルレアンとエベール』

のバランスになってしまったのが怖かった。昆マルグリットは女達に金を投げる二人を怪訝な目で見るので(ソニグリだと最終的に笑うと聞いて驚いた)、そこで亀裂が見える。ってかこの辺からエベールの存在が良くも悪くも浮き出てくるんですよね。一幕終盤(もう許さないあたり)から前に出始めてはいたけど、そこでは役割を与えられてセリフを言ってるような印象だったのに、どんどん自分の意志で民衆を煽り出す。文字ではなく自分の声で王妃たちに汚い言葉を直接ぶつける。印刷所でマルグリットに契約書取られてわちゃわちゃしているところまではまだ可愛かったので、オルレアンとの契約と新聞の内容の過激化による承認欲求の増幅、あとバスティーユあたりで何かあったんだろうなぁという流れが見える…芝居がうまい…。

後半のストーリー展開は完全に知らなかったので、えっ…こういう話なの…って動揺したし民衆にもエベールにもドン引きしてしまった。ただでさえ一ヶ月前にパレードを見たところなので民衆も裁判も怖いのに、「革命万歳 我らは兄弟」の歌詞に本気で血の気が引く。それは…1789で…散々聞いた…。博多在住のミュオタ友人が「博多座は1789のあとにそのままMAが始まったためにMAがトラウマ」って前に言ってた意味をようやく把握した。そりゃ1789に通えば通うほどダメージがでかいわ…。なんかもう終盤ずっとドン引きしていたけど、マリーの凛とした美しさに魅了された。裁判中ずっとマリー見てた。あと巨大な三色旗の落ち方が美しくて感動した…一番印象に残った画です。


完全に余談ですが、MAのDVD見た時サカケンエベール登場してすぐの「違う違う違~う !(俺は詩人だ!)」でパレードダメージを負って一時停止するはめになった。パレードの民衆もMAの民衆も、その行動のエグさに素直に好きだと言えるものではないが、レミだと民衆が立ち上がるのが大好きなので結局私は基本的に民衆が好きなんだと思う…レミは負ける側ですが…。集団によるいきすぎた正義怖い、に+αで「承認欲求怖い」が上山エベールのせいで加味されてんの現代的で嫌だなぁ。


そうやってエベールがどんどんダークサイドに落ちていく原因はオルレアン公なんだけど、案外理生さんのオルレアン公の印象はそこまで強くない。ビジュアルと歌がとにかく強い代わりに、何考えてんのかわからんし裏が見えない…と思っていたら、理生さんオルレアン考察動画で全部答え出てた。嫉妬とか無くて軽やかなサイコパスじゃそりゃわからん。あと度を越した金持ち(貴族)の気持ちは普通にわからん。

悪いこと考えたり人を操るのは楽しそうだけど、裁判の途中で飽きてるように見えたしその時の気まぐれで行動してそうな感じ。そんなやべぇ人に持ち込みした結果気に入られて取り込まれた二人、普通に可哀想…オルレアンに出会っていなければ二人でサイラモナムって、バスティーユあたりで死んでたかもしれないのに(それはそれで…)

理生さんの役ってキャラクターっぽいのでハマりやすいなと思う。ビジュアルめっちゃ好きで何枚かイラスト描いたけど、どんだけ描きこんでもご本人の方が濃いという謎の体験をしました。関係あるようでないけど、黑世界の時に「もっと豪奢な衣装着た血盟議会のお偉いさん役でも見たかったな…」と思ってたのがビジュアルだけ叶いました。そうそうまさにこういう感じ。

 

梅芸上手の木材セットで佇む昆ちゃん、見覚えがありすぎてちょっと笑った。さすがに二幕では慣れたけども…今年のレミは昆エポがいないのよ…寂しくなっちゃうじゃないの…(※今年はフェスティバルホール)(しかも大阪無くなった)

昆マルグリット、学校に通っていたことがあり文字が読めて今は貧民街にいる、の説得力がすごくある聡明な女の子。裁判で頭を抱える姿が印象的。グラン・モゴルで着飾っても目つき悪くて可愛い。

今回玲奈昆を選んだの、たしかエポキム同役コンビで見たかったんだと思う。笹本さんが初演ではマルグリットだったのもある。TRUMPシリーズのオタク、因縁あるキャストスライドや鏡合わせに弱いので…君僕僕君…。双子というほど姿が似ているわけではないけども、魂が似ている。

笹本さんのマリー、言い方アレだけどギャルママ系で可愛い王妃様だったのが、話が進むにつれてどんどん凄みを増していって圧巻だった。裁判でずっと目を奪われた。生で拝見したの初めてでした。めちゃめちゃ歌がうまい…。

 

 

そんなわけでほぼ民衆サイドばかり見てはいたけど、まりおさんのTHE貴族役をやっと見れてよかったです。所作全てがかっこよかったし、歌の説得力もさすがだった。まりおフェルセンはじめ、花昆DVDにいる人達は「家帰ったらDVDで確認できる」とゆるく見てしまったところがあって、前回と一緒なわけがないのでちゃんと見れてないのだいぶ後悔してる。

原田ルイのが常に苦笑いしているのになんだか感心した。見ててやるせない気持ちになる…あんな微妙な表情を保てるのすごい…メイクかもしれないけどそれはそれですごい…。

噂の青山ロベピはめちゃめちゃロベピでなんか笑ってしまった。あと理生さんがダントンとロベピの隣に立った時はさすがに笑いを堪えてしまった。みんな理生さんやん。

 

知ってる曲が多かったけどどれも歌われる場面が意外で、特に遠い稲妻の絵面があまりにファンシーで「ギャグなのか…??」って困惑した。マリー危機感無さすぎヤバソングなので、歌とのギャップあるのは正しいとは思うんだけども目を疑った。まりおさんがコンサート等で歌う時の「マリー!」って台詞の前後がわかってすっきりしたけども、あんな目の前で歌う歌だったの…!?

全体的な演出は、暗転多いのもありイケコみ感じた(違います)訳詞や演出について「ちょっと気になるけど海外での元演出はどんな感じなんだろう……いや東宝産だったわこの作品…」って思いながら見たけど東宝初演とはもう別物とあとで聞いてもうどないせえと。

 

そんな感じで、トリオとは書きつつもほぼ上山エベールただ一人にやられてしまった2021MAでした。再々々演、あるのかなぁ…コンスタントに上演され続ける作品でも無いと思うんですが(マルグリットができるキャストも限られそうだし)、こんなハマり方してしまった以上次あったら通いたいし見れてないもう片方のWキャストや花ソニが見たくてしょうがないんですが、そうなってもMA二人はキャス変かな…うーんとりあえずオルレアンとエベール全員ステイしてくれ……。

 

 

2021年9月現在、韓国でMAやっててインスタに動画流れてきたりするし、一応レミも終わっていないのでまだまだMA拗らせてる。現時点でも色々あった2021年だけど、MAにハマれててよかったなぁとしみじみする一年になると思います。

スリルミー2021のこと(愛知+配信)

愛知3公演(成福だけ前楽)と配信の感想と、大阪公演がなくなったことの記録。
twitterや自分のLINEKeepに投げ続けた感想をまとめたら結構長くなったので単独記事で。

 

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大阪公演が無事上演するなら手放そう、と保険として取っていた愛知チケットを、そのまま自分で使いました。この時世になって以来、遠征が減ってお財布にちょっと余裕があり払い戻し措置もだいたいあるので、「とりあえず保険で」として地方や別日のチケットを取る機会が増えたんだけど、結果的に本命がなくなることが多いので正しい意味で保険になっている。全通しようとした演目ほど大阪が全部なくなるので…(※偶然です)

 

大阪の中止が発表された日所用で大阪城公園に居たのだけど、夕暮れの大阪城を眺めながら30分くらいぼーっと泣く不審者になってしまった。散歩してるおっちゃんくらいしかいなかったので事なきを得た。
そのあと電車でスリルグッズほぼ全部をカートにつっこんだのに、大阪ほぼ全通予定だったためグッズ総額が払戻し金額に全然届かなくて笑った。舞台のチケット、高い。(それはそう)

 

2021年初遠征になりました。とはいえ愛知はまだ近いので土日それぞれ夜には家に帰っていて、向こうでご飯も食べてないのでそのままの意味で劇場にしか行かなかった。
ウインクあいち、立地が最高ですね。終わって15分で新幹線乗れるやん。

 

◆成河私・福士彼ペア

今期の中で唯一の続投ペアですが、特に私が2018年とかなり違ったので「スリルのおもしろさ、これだよ…!」開始数秒で満足。

成河私が本当に弱くてちっちゃくて全く相手にされていないように見えて可哀想。2018年の成私は最初からずっと怖くて、「いや絶対こいつなんかある…」って思わされ続けたので…タイピングも強すぎて怖かったし…。

でもその弱さは全部計算なので、99年がめちゃめちゃ効いて最高だった…!「いい加減な気持ちなら、やだ…」と消え入りそうな声でしか言えず、事件後はテンション爆上がり彼と対象的に呆然と立ちすくんでしまう、ちょっとどんくさく見えるところが見事に全部計算…。いつから計算なんだろう。小さい頃からかも知れない。

法廷パートは、メガネ見つかって「あんなに早く見つかるなんて」のところだけはニヤリと笑ってて怖っっっ!!ピンポイントで怖がらせるの、ほんと緩急の付け方がうますぎるよ成河さん…。

トークショー配信のせいで、契約書仕舞ったらポケットの蓋がぺろんと中途半端に入っちゃったのしっかり見てしまって笑った。

「自由」は、ただつぶやくだけであまり意味を持った言葉には聞こえなかった。声も小さい。


福士彼は相変わらず私のこと興味もないし見もしない、なのに横暴さが増していて余計に私が可哀想だったので、99年された時ほぼ泣いていたのが最高に良い。2014まつこにのようなきれいな涙ではなく、悔しそう。自分より下だと見ていた私にひっくり返されプライドへし折られて泣きそうになっている19歳。そのままはけるまでずっとドン引き顔だったし一度も笑わなかったので、心の断絶がすごい。

「ああいう弁護士に~」と夢を語る彼に「へーそう知らなかったー(棒読み)」って言ってる私怖い。知ってたでしょ……。どういう刑務所同棲生活してたのこの二人。福士彼の心ほぼ壊れてると思うんだけどもそれでいいのか成河私。あ、顔が好きだからいいのかぁ。

ずっとかっこつけてる(そして実際にかっこいい)ので、私の顔に煙をかけたりロマファイで手を顔にそわせて指先だけで触るのも「こうしてる俺かっこいいしこいつもこれが好きだからこうすれば言いなりになる」って思ってやってる。実際そうなんだけど言いなりのところだけは違うんだよな…。ロードスターの爽やか可愛いお兄さんは健在だったの最高で最悪。死にたくない選手権、今年も優勝。

福士さんのスーツとツーブロオールバックのバランスが最高過ぎて、ずっと眺めていたかった…。でも私の挙動を見逃すわけにはいかないし、二人しか居ないのに視点に困った。だから全通したかったんだよ…。

残ってて嬉しかったの、マッチ取れない私(これ最終的に全ペアだったので驚いた)、彼の顔がめっちゃ好きで時々見惚れている私、オク上げの「スリールミー!」

そういえば血のサインですっとハンカチ差し出す(そして仕舞う)のこのペアだけなんですね。そういうところくらいしか通じ合ってない、彼が私のこと何も見てないわりには何故か歌の息があっていて、ロマファイの最後の「赤く、」の歌い出しとかぴったりすぎてちょっとゾッとした。わたしは気づかなかったりけど歌が重ならない(私パートが入ってくる直前に彼が伸ばしてた音をスパッと切る)とも聞いたし、歌で向き合ってる。でもやっぱり他2ペアに比べるとこの二人は歌わないところが多いし、例の歌詞変更もあるので見まくって解釈を深めたいペアだからもっと見たかった、とつくづく思う。


◆松岡私・山崎彼ペア

身長差がえげつない新ペア。ヤマコーペアって呼び方が浸透しつつあるの可愛いですね。新キャストとして発表された時にどっちも「そうくるか…その発想はなかった!」って驚いたので、ホリプロのキャスティングのセンスはすごく好き。広大くんはナルステ、大輝くんはる典が初見…?

今回の成福ペアで無くなった「2018年の成福で好きだったところ」が松岡私にいっぱい含まれてて(でも声は松下私に近い)「なんで!?」って見ながら混乱したけど、元々成河さんと仲良しだし台本渡されたりしてたそうで、そりゃそうなるわ。狂気のタイプ(?)も似ているお二人だし、わたしが事前に「松岡私こんな感じになるのかな~」と想像してたものにだいぶ近かったので、2018成私の要素と松岡くんとの相性が良かったんだと思う。ここからいくらでも変化していきそうなので続投見たい。

「自由」は「じ・ゆ・う」「…じゆう?」噛み締めるようにつぶやいてから「え?」って理解できてない感じ。二度と話したくありません、の言い方も強い。松岡私、二期目か?という安定感。

 

山崎彼はま~足が長い顔がきれい。富士額が美しい。宝塚みを感じる。でもやっぱり他の彼二人を思うと顔の雰囲気も所作もおぼこくて、等身大の19歳だった。洗濯物畳めるし(?)
この二人、しっかり「幼馴染感」がある。松岡私は小物っぽく大騒ぎするけど、こいつ実はヤベェやつでは…っていう印象もあり、99年があまり意外じゃない。山崎彼もショックは受けてたけど、「してやられた…」くらいで、もしかしたら小さい頃に同じようにひっくり返されたことがあるんじゃないかと。やっぱりそうなのか、という諦めが見えた。

山崎彼、松岡私を見てないわけじゃないんだけど「見ないようにしてる」時がある。スリルミーの最後あたりとかで虚空を見ていたので、彼しては身体の関係はなしでただ普通の友達でいたかった?にしては私のことを利用し過ぎなので甘い話だけど。99年も断絶は感じなくて、「孤独だ一人」もあくまで反撃。これからも二人のゲームは続いていきそう。

私が彼に何か言われた時の嬉しそうな顔が気持ち悪い。褒めてます。そんな気持ち悪さを考えるほどに、それでもずっと友達な彼すごいな…もう慣れてるんだろうな…幼馴染だ……。厨二病こじらせた子どもで、周りが…というか父親がほったらかしにしたからそのまま19歳になってしまった、というスリルミーの基本設定が一番しっくりくる彼だった。

 

身長差がありすぎて、オペラ覗くと画角に二人が収まってくれないシーンがいくつかあった。契約書の対等な立場で~ってところで彼が段差上、私が下に居たので「対等さを微塵も感じない…」ってちょっと笑いそうになった。しゃがんで顔を合わせるから、幼稚園児と先生みたいになってるとこもあった。でも身長差以外は対等。「じゃあ弟に頼む」も、言い方が普通に仲良しの友達。私がきゃんきゃん吠えてたら一応話を聞いてくれるので優しい彼だよ…。

わたしが見たかった『私』の形をかなりクリアに見せてくれたので、「〇〇くんの私が見たい!」って話しまくってるのがいくつか成仏したかもしれない。

事件後に抱きしめてくれたりキスの密着度も高くて、『触らせてくれるし触ってくれる彼』だな~(成福と比べると余計に)って思ってたら最後のにろまりがとんでもなかった。にろまり見たあとにまとめて感想書いてたらこう思ってなさそうなので、見てすぐの感想残すの大事。

 

◆田代私・新納彼ペア

スリル見るのはもう(2014から)通算6公演目のはずなのにめちゃめちゃびっくりした。何だこのペア…こわ……。アグレッシブ私とアグレッシブ彼を組ますな。大乱闘スリルブラザーズやん。めちゃくちゃ熱くて、大楽だからこそと思っていたら普段からあんな感じと聞いて「嘘でしょ!?」って言ってしまった。すごすぎてちょこちょこ笑ってしまったよ…こんなスリル初めて。スリルの煮凝り(なにそれ)みたいになっていた。ラブロマンスホラー・サスペンスコメディにろまり…初見には確実に向いていない…。

いれまりは見れてないんですがCDを聞いているので、相手が変わるとここまで違うか、というのも実感できた。


まりおさん、歌特化の人の印象が未だにあるのにスリルだけ演技のやばさが壁を数枚ブチ抜いているのは何故。普通に怖いわ。全ペアマッチ取れないのかー!って思った瞬間にまり私のあの顔は怖い。ロマファイとか首絞められるフリとか、他の私二人が怯えているシーンでだいたい恍惚としている…。なのに、『僕と組んで』で私が泣きそうな苦しそうな顔で唇を噛んでいたのびっくりした。真顔でいられないのか…。彼に対して悪いと思っているのか?わからない。

「自由」は「自由…」「じゆう??」一度ちゃんと漢字変換されたのに二回目ひらがな。は?何が自由??みたいな。


新納彼はいい意味でものすごく新納さんだった。スタイルがいい、スーツがめちゃめちゃ似合う、所作が完璧かっこいい。ポーズが全部決まってて大人の男。一箇所関西弁のイントネーション出てて可愛かったんだけど、「わかった!」かな…。かっこいいんだけどあまり超人がない。人間らしい。

曲中のアクセントや節回しが他の二人と全然違って、初演からの歴史を感じる…!って思ったけど2018年のまつかきはそんなことなかったから多分これは新納さんのくせが強いだけ。ロードスターで子どもの姿が鮮明に見えてすごく怖かった。

99年のあとの感情はちょっとわからなかった。顔はドン引きして身体も後ずさっているけども、「君を認めよう」に説得力があったので。でもこの二人もあまり変わらないかな。私の態度がちょっと大きくはなるかもしれないけど、そんな私を普通に受け入れて「やれやれ」って言ってる彼が見える。

 

ものすごく仲良しというか、普通にカップル。私も大きな音や声にびっくりはしているけど、彼が私に対して何かしてくれた時の反応に「君がこんなことしてくれるなんて…」という驚きがない。こういう時、君ならこうしてくれるよねという信頼感。言葉より態度で伝えるタイプなんだろうな…「お前がいなきゃ駄目なんだ」に対する驚きは、あえて言葉にするなんて珍しい…みたいなニュアンスを感じた。契約書なんか作らなきゃずっと一緒にいられただろうに。

キスもきっといつものことで(口開けろのジェスチャーは話には聞いてたけどビビった)肩に手を置かせてくれるし、ロマファイでも手を握ってくれてるし足に手も置くし、指切るところも怯える私に「しょうがないなぁ笑」って顔で彼は笑ってるし、どんどん距離が近付いていくし…カップルだなぁ…。

階段で彼が私の頭をそっと抱きしめる時、にろまりだけが身長差の問題で彼が私の頭に顔を埋められるのが、にろまりの解釈として正しいなーと思った。すごい優しい顔してるし。やろうと思えば段差変えれば他ペアだってできるだろうに、そういうとこを合わせたりはしない演出好き。

 

今期一番歌上手いペアなんだけど案外口からCD音源ではなく、緩急がすごくて結構叫んだり荒れてて(歌詞ひっくり返ったり言い回し変わったりしてない?)驚く。成福が何故か歌で寄り添うのに、この二人は歌がどんどんズレていく。リズムや音外しているわけじゃなく歌はうまいのにそう思った。あとテンポ早かったですね。ジェットコースターみたいだった。

 


キャスト発表された時に「全員怖い系の私やん!」って思ってたら成私がやや落ち着き(こわいけど、)松岡私が怖いけど可愛かったため、まり私の怖さがダントツになってしまった。彼3人は元戦隊ヒーロー、NHK常連爽やかお兄さん、元うたのお兄さんなのでロードスターのシーン嫌すぎる…。

実際の事件を調べて話そのもの深めることもいくらでもできる演目だけども、わたしは今はそこにはあまり入り込まず、ペアによる演じ方の違いを楽しむ演目になってる。

こういうノリ。

ところで誰とも会わずに帰ろうと決めて、劇場前のコンビニでフォロワーに会ったけどもお互い察して遠目で会釈で済ませたのに、劇場入ってみたらその子と連番で笑った。そんなチケ運は今いらん!!(LINE上で喋りました)

 

 

そして5/29・30にまさかの配信。大阪で見てほしかった初見勢がいっぱいいたのでありがたくもあり、この演目(に限らないけど)は劇場で没入して見るものだけども配信が
初見ってどうなんだろう…って勝手に悩んだりした。でも結果的にたくさんのフォロワーが見てくれて嬉しかったです。

配信の感想としては、暗すぎ&白飛びし過ぎで何も見えないんじゃないかと思ったらそうでもなかったのと音声良かったので満足。ややピンぼけはあったけど。

現地だと見逃してる細かい表情をアップで見られて「そんな顔してたの……」っていう新しい気付きが多すぎる。もちろん映ってない表情も同じくらい多いけど。
新ペアで僕と組んでのキスの前にあんなにじっと目を見てるの知らなかったし、成福のスリルミーで彼が泣きそうな顔してるのも知らなかった。知れてよかった。

 

また次の再演待ってます。普段複ステしまくるタイプなのに、スリルは何故か未だに同じペアを2回見たことがない。比べたい。

 

刀ステ天伝・无伝を戦国オタクが見た感想。

久々の単独感想記事です。そこまで長くないんだけど、上半期まとめの中にあると読みづらそうだったので。

 

ゲームは未プレイですが、ステもミュも友人に借りたり配信でいくつかは見ていて、映画版は信長が推しさんだったため通い、かつ末満健一さん及びTRUMPシリーズ・劇団Patchのファン、おまけにステアラ髑髏城の亡霊なので、それ戦国オタクか…?って感じですが。ステは虚伝と外伝のみ履修。推し戦国武将は長宗我部盛親公です(天伝で名前だけ出てきたよ!)

 

末満さんによるステアラの演出めちゃくちゃ見たかったんですが、時世と遠征の兼ね合いがうまくいかず。あと好きな時代・人物を描いた作品で勝手に解釈違いを起こしがちで最近歴史物の舞台を避けていたのもあり、積極的に「じゃあ配信で見よう!」とも思っていませんでした。が、周りの繭期たちがどんどん无伝(というか真田十勇士)にハマっていき大騒ぎをしていて、「なんか楽しそ~わたしも混ざりた~~い」という動機で見ました。好みの合うフォロワーたちの大騒ぎは何よりのプレゼン。

丁度全国的に演劇が中止になっていた時期なのもあり、配信を見ること自体も増えていたので5/1に天伝を、5/9に无伝を見ました。刀ステ全部見てるフォロワーさんたちにちょこちょこ補足してもらいながら見れたのありがたかったし、何だか意味深なセリフがあっても「まぁ末満さんのいつものやつやな(過去作とのつながりが多い)」でスルーできた。慣れ。

 

全然刀剣男士の話をしてないのでご了承ください。感想の量は天伝8:无伝2くらい。

 

天伝 蒼空の兵 -大坂冬の陣-

ほとんど真田信繁の話。

天伝の配役発表があった時に「修理(大野治長)がいるのに…淀殿がいない…???」と驚いたのを覚えている。浅井のことや生前の秀吉との絡みが描かれていない以上、居たところでただのヒステリックな毒親になりがちなので「まぁいないならそれはそれでいいか…」と思っていたけど、そうなると

『誰が秀頼を城に閉じ込めてしまうか』

が重要になってくる。あくまで個人的にですが、大坂の陣で一番のターニングポイント…というか史実では実現しなかった/創作物で実現してるとテンション上がるのが、『秀頼の出陣』なんですよね…史実でも全く出陣してないわけではないし、出陣を淀殿や周りの家臣が止めまくったって話も(さすがにそんなことないやろ…)って思うけど、そういうIFが歴史もののロマンだから…。出陣してたら絶対勝ってた、とも思わないのが切ないところ。

そういう歴史創作にありがちな『秀頼の出陣を止めまくる淀殿』の役割が、一期一振に割り振られていたのがすごくうまいなぁと唸った。いち兄が止めててもなんの嫌味もない。刀剣男士なので歴史を守るという使命があるのもわかっているから、秀頼と一期一振の会話がすごく穏やかに見れました。父親についての葛藤はあったけど、偉大すぎる父親と、自分と、一期一振と向き合って話したうえで城に留まっていた秀頼は、周りの言いなりになる愚鈍な若君ではなかった。愚鈍なだけの秀頼が苦手なので助かった…。

そんなわけで、秀頼についてはとっても満足。小松くんのすらりとしたスタイルは作中で「太閤殿下の子ではないのかも」と言われることに説得力が増していたけど、淀殿も背の高い人だったと聞くのでお母さん似ということで。個人的に修理と淀の関係が好きで創作における「修理が秀頼の父親説」自体は結構好きなんだけども、この秀頼は太閤殿下の子であってほしいなと思った。そのスタイルとまっすぐな瞳と爽やかな笑顔で、「出陣していれば味方の士気が上がり、豊臣に恩のある諸大名たちがこちらに味方するかもしれない」と思わせる美丈夫。理想の秀頼像でした。

 

で、秀頼が良い分見事に不憫な役割なのが、真田信繁。无伝に信繁出せないから退場させるとしてもそんなやり方があるか!?って驚いたけど、キレはしなかったので末満さんの展開がうまいのか、わたしがただ末満脚本を好きなだけかがわからない。

見た目はTHEオーソドックス武将、毛皮の羽織が大河真田丸真田昌幸のようで真田らしさ(田舎者っぽさ?)もあってすごく好き。「幸村」ではなく「信繁」なのもあり、下手にヒーローっぽくない一般的な戦国武将…に見えるのに、実際蓋を開けてみる
と武将らしいことがあまりできていない。戦国武将って

「戦で名を上げ主君のために華々しく散るのがサイコー!」

ってとこがあるから、信繁が生にしがみついてるのは意外だった。「死ぬまで生きよ」はたしかに真田の家訓だけども、「ここが自分の死に場所だ」と思うならそこで死んでいいと思うのだけど…とか考えながら見てたらどんどん悪い方向に転がっていって「アチャー」って頭抱えた。事前に信繁が黒幕(でもなかったですが)というネタバレは見てたけど、豊臣が頼りないから俺が天下取ったるわ!みたいな方向性だったら嫌だな…って思ってたのでそうでなくてよかったです。

 

秀頼様を薩摩へ逃がすだけなら信繁じゃなくても全然いいのに、『花のようなる~』の逸話があまりに強すぎた。そこを利用され弥助たちにより伝えられてしまい、信繁は戦で死ねなくなった。部下の失い方も本来の武将のそれではない。「秀頼、ひいては豊臣を守りたい」って気持ちと、「父のような惨めな死に方したくない、父の無念を晴らしたい」あたりがごちゃまぜになっちゃって、更に「死ぬまで生きよ」が呪いとなってしまい死ねない信繁…この話の一番の被害者…。

 

父昌幸のように老いさらばえて「床の上で死にたくない」(※これは家康も秀吉に対して言ってるから、やっぱ武将として一番嫌なんだろな)から、「戦で華々しく死にたい」と思っている信繁が大坂へ入り、主君(豊臣)のために戦って死ぬことは信繁の中でも筋が通っているのだが、秀頼様を薩摩へ落ちさせなければならないため「死ぬまで生きる」=「戦で主君のために死ぬ」ではなくなり「何が何でも生き残る」「歴史を変える」ことが主体になってしまい、信念がぐらぐらする。

最終的に部下をああいう形で失い(おっさんズリリウムってファンの間で言われてて爆笑しましたが)、「歴史を変える」ことに躍起になりすぎてああいう幕引き選んでる信繁本当に…可哀想…自害はいいけどタイミングがおかしいよ…歴史に一太刀浴びせる(うろ覚え)じゃないんだよ、それは夏の陣でプラスの方向でやって…秀頼ガチで引っ張り出すとか家康倒すとかよ!そう、真田信繁(幸村)の逸話といえば、十勇士や薩摩落ちももちろん有名だけど『夏の陣で家康本陣に突撃し、家康の首を取る(ので以降の家康は影武者)』が一番かっこいいじゃないですか!(※主観)それをやらせてあげなよ如水このやろ~~!!(ジョ伝見てないのでトンチンカンなこと言ってたらすみません)

戦で死ねない武士、可哀想だな…というのを、不死を扱っているTRUMPシリーズを作っている末満さんの作品で考えるのが面白い。

 

信繁が最期もうぐちゃぐちゃになってるのを見て、何事も一人で抱えちゃだめだよねということも思った。これ戦国武将に抱く感情?
相談(情報共有)相手が修理なのは駄目だな…立場が違いすぎる…。五人衆全員とは言わずとも、あの信繁の近くに又兵衛がいてほしかったなぁ。勿論居たら話が破綻するけども、又兵衛ないし牢人がもう一人いたら信繁をぶん殴って目を醒まさせてくれそうなものを。

あっそうそう、大野治長と信繁の関係が穏やかだったのがとても新鮮だった。だいたい仲悪いので。又兵衛いないから余計かな…(何でも又兵衛出してくる)見終わった時に、治長も弥助たちから薩摩落ちの話を聞いていて信繁に協力してるんだと思ってたんですけど、そんなことはなかった…信繁を絶対的に信頼してるっぽいのはなんでだ…(多分わたしが色々見落としています)
治長、秀頼を「秀吉の子であることを証明するために天下人にする」って頑張るのはいいんだけど、全然「秀頼自身」のことを見てないのでコラコラって思ってた。天伝无伝における淀殿像は特にわからなかったけど、治長的に完全否定もできない何かがあったんだろうか…。ちょっと我守護枠っぽかったのでハラハラしてたけど、余計なことせず終わって安心しました。いいキャラではあったんだけど、淀殿がいないので自分の視点が宙ぶらりんになる…推しカプの片方がいないような状態なので(雑)


弥助、めちゃめちゃ「末満キャラ」の煮こごりで面白かった。過去刀ステをあまり見られていないので細かいバックボーンは知らないけども。ルキーニか天魔王か?って思ってたらもっと天魔王っぽいのが无伝で出てきた。
あと家康!健康オタクでありつつも戦ジャンキー!好戦的なジジイ好きです。清光との一騎打ちのところ、戦国と幕末のオタクなので大歓喜。歴史のつながりを感じる…!!

 

无伝 夕紅の士 -大坂夏の陣-

无伝の方はもう史実なんぞ知らん!真田信繁死んでるし!!とまぁ気軽に見れるな~と思っていたら色んなところで髑髏城の幻影に襲われた。如水EXがあまりに天魔王で膝叩いて笑っちゃった。ああいう顔見えない謎の鎧ってよくあるんだけどステアラで見るとそれは天魔王なんよ…最後のぐるぐるカテコが逆回転でめっちゃ違和感あった。

 

みんな大好き真田十勇士の皆さん、元から知ってる小劇場おじさん達で構成されているので、見ていて異常な安心感があった。冒頭のシーンで近ちゃんと星璃くんまで揃うので「豪華なPatch本公演なのか?」って錯覚を起こす。

いくらでもスピンオフが作れそうなキャラ立ち集団ですごい…ビジュアルデザインも良すぎる…。刀剣男士の横スクロールバトルがんばれゴエモンか??って思ったり才蔵の赤マントがヴィンセントに見えたり、時々ゲーム脳で見てた。ユフィが混ざってても気付かん(気付くよ)名乗りもずるいかっこいい…末満さんの作るキャラクターが好きなんだなぁと実感する。

ただ、逸話伝承から生まれた十勇士たちが仕えていたのって、それはつまり信繁でなく幸村(概念)なのでは…ってところは気になった。信繁様とは呼んでいたけども。あの世(?)でみんな信繁様に会えるといいね…会えなさそうね…。

分岐して切り離された歴史、もう放置すればいいんじゃないの?って思ってしまったけども、望月があまりにチート発明をし過ぎなのでほっといたら後々やばい勢力になりそうだな…みんな強いしなぁ。国外へ乗り出して行きそう。

 

高台院大坂城内にいるのはめっちゃ思い切った歴史改変で逆に良かったし、話の落とし所も好きだった。尾張弁が可愛い。歌うお姿の安定感よ…カテコで銀橋の幻覚が見えましたね。

ただ話の都合なのはしょうがないんだけど、高台院様を母上ってめちゃくちゃ慕ってるのに淀殿の出番が一瞬しかなくて、且つ説明のために「淀の母君(母上?)」だけで終わる秀頼はなんか嫌だ!!!  改変された歴史なんだしもう淀殿一切出てこない方がよかった!!!(わがまま)と最後の最後でちょっとだけ暴れる歴ヲタになった。

 

秀忠と対面でああやって話す秀頼は初めて見たかもしれない。偉大な父を持つ二世同士の対峙めちゃめちゃ良かったんだけど、末満さん作品にありがち(とはいえわざとそうしてるとも思わない)アンサンブル詐欺ほんとどうにかならんかな!小林さんだけアンサンブルの中で一段階別クレジットにするとか…なんとかならんかったんか…!

 

端からIFとして挑んだので気軽には見れたけど、末満さんの描く推し武将や木村重成が見てみたかったし、真正面から淀殿と秀頼を描いたら感情絡みまくって激重な親子の物語になってそうでそれはそれで見たかった。

天伝も无伝も「舞台刀剣乱舞」としての楽しみ方をしてないんじゃないかとは思うけど、久々に戦国武将について考えることができて楽しかったです。

 

刀ステの構造、絶対好きなんだけど追いつくには量が増えすぎた…綺伝の本公演は配信見れたらいいな…。

 

 

2021年1-3月まとめ

絶対数は減ってるし、個人的にヒットした演目が多いのになんで個別感想記事書けないんだ…!って考えたんですが、去年6月にiPadを買ってからパソコンをほとんど起動しなくなったからだと気付きました。ブログはパソコンからしか書かんので…。

上半期一括でまとめようと思ったら、4月5月にドンと配信が増えて何が何やらわからなくなったので一旦3月までで。例によってツイ感想のコピペ再編集です。fff、パレード、MAが特に長い。
行くの諦めたものもメモしておきます。単純に都合悪くなったり体調不安だったり自粛だったり色々。


1/17 宝塚歌劇 雪組公演『fff-フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~
シルクロード~盗賊と宝石~』(宝塚大劇場

結果的に2021年の観劇の方向性を決定づけている演目。

雪組にご贔屓さんがいる友人がいるので情報は知っていたし、トップ退団公演ということで配信は見るかな~とは思っていたらまさかの現地。まさかすぎる…普段行こうと思ってもそうそう行けないでしょ…。

いや~~~~良いもん見た…海外作品や原作ありでないオリジナル作品をムラで見たの初めてだったんですが(テレビ放送で気軽に見たりはしてた)、宝塚のための…トップ二人のための演目…退団公演……すごい……っていうかあんな気軽にチョイ役でマリーアントワネット出せるの宝塚くらいや。しかも「王妃様!」ってセリフがなくても十分わかるくらいの見た目で…。

レミ原作読んで以降見た革命関連ミュ、革命前半で終わるものばかりだったので動くナポレオン初めてかも?ブオナパルテ呼びに進研ゼミでやったとこだ!って思った。モーツァルトのキャラ造形めっちゃ可愛いウィッグ天才!普段娘役の方と聞いて納得の可愛さ。あと無人オケピの使い方天才すぎでは…!?

どの界隈でもゲルハルトという名はめちゃめちゃ顔のいい金髪の男にしか名乗るのを許されてないのかと思って笑った。(※グランギニョル

だいきほコンビの歌を生で浴びられる日はもうないと思っていたので嬉しかったです…お二人ともすごかった。謎の女の名も、ラストナンバーの歌詞もエモしかない…

他演目の感想でも言ってるけどわたしロケットを見ると必ず泣くんですね。何なんだろうねこれ…今日はまぁ全体的にずっと泣いてたけども…。
二本立てでオリジナルで、やっと「宝塚の楽しみ方」の本髄が見えた気がする。今年頻繁に宝塚作品を見るようになったのはこの影響。菅野美穂さんの音楽を聞いてきた世代なので、シルクロードの曲どれも実家のような安心感があった。大世界、圧巻。

突発的な観劇初めになったけど来れてよかったです。

ちなみにじゃんじゃんはためくフランス国旗を見ながら「いや…わたし今年レミに通うんだけど…2021年の開幕までフランス革命もの(ではないけど)にしてしまった…」とちょっと笑ってすらいたんですけど、これが盛大なフラグとなるとは。


レプリカ2020(配信)1/28 F回(秋沢/千田/蔵重)30 B回(秋沢/田宮/坂口)

去年の演目だけど配信が今年だったのでここに。

秋沢マナトチャラいな…!?というのが第一印象。すごく若いマナトだなと思った。いい意味で今風でちょっとスレていて、言葉にやや棘を感じる。F回で見た秋沢マナトと千田ヤヨイちゃんの相性があまりに悪く(歌が、ではない)、ヤヨイちゃん…マナトはやめとけ…と諭したくなった。田村マナト回を去年配信で見たので尚更かもしれない。逆にもっと子どもっぽいキャラでくるかと思った田宮ヤヨイちゃんがバリキャリ感あって、そっちのが相性良かった。ふたりともやや強めに出るタイプなので。
わクピドの平成ライダーに出てくる謎の少年みがすごい。最終回で成長しそう。当たり前ですが蔵重クピドと全然違うので見てて楽しかった。

 

1/31 音楽朗読劇「マインド・リマインド~I am…~」(紀伊国屋サザンシアター/配信)

組み合わせ的に大本命だった27日を払い戻し(よしくん僕見たかった……)、31日を配信で。何故か盛大に体調をぶっ壊していて(今思うと普通にメンタル原因)ベッドで倒れながら見た。磯ミュからだからそんなに長くはないけど、Patchを応援し始めてから初めて大楽に行けなかったな…としょぼしょぼした。
感想は2020年末の大阪公演の方で書いたので割愛。でも納谷さんの僕はさすがだった。

 

1/28のイリュージョニストも持っていたのですが、マイリマをまるっと諦めたのでこっちも諦め。

2/5のスルースも都合で行けず。全然柿澤さんに会えない。

 

2/6 ミュージカル「パレード」(シアター・ドラマシティ)

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きっと2021年最トラウマ演目になると思う。でもまた再演あったら見たくないけど行くし周りにも見てほしい。見たくないけど見たい。

演劇って、見るのが辛いという理由で中座がしづらい(してもいいとは思っている)のとまぁチケ代も高いので、怖くて逃げないようにネタバレを全部調べたうえでのパレード初見でした。それでもぞわぞわし続けた。すごかった。

初演の評判は聞いていたし、歌うま勢揃いだけど内容が怖いし…と避けていたこの演目に行こうと最終的に決めたのは内藤さんの出演で、上演中もほぼずっと内藤フランキーを見ていた。上手寄りはフランキー席とは聞いていたけど、ほぼ全部が見えたのでとんだ神席だった。感想もほぼフランキーのことです。

この時世になってから一番キャスト変更(一時的なもの含め)が多かった作品なんじゃないかな…。メアリーがいろはちゃんと聞いて、レミに続いての内藤・熊谷共演に喜ぶより先に「い……いろはちゃんが……あんな目に…遭う役を…」というショックを受けてしまった。時代的には逆だけど、パレードのあとにレミがあってよかった…しあわせミュージカル転生…。

内藤フランキーの証言が虚偽ではなく本人もそう思い込んじゃってるって話は先人たちの感想にもあるしめっちゃわかるんだけど、わたしが一番「いやアカン」って思ったのは他の人(誰だっけ…コンリー?)の証言を前のめりで目を輝かせてずっと頷きながら聞いているところ。怖い。メアリーの友人で、想いを寄せていて、工場へ行く直前に最後に会ったフランキーという少年の存在。そりゃあ市民を煽るのにうってつけだけど、周りの大人たちが目をつけて直で煽りに行ってんだよな…そりゃああなるわ…ドーシーさん、その少年を自分の真後ろに座らせてどうしようっていうの。どういうつもりで、激高するフランキーをその腕でなだめているの。いいように道具にされた結果じゃないかフランキー…憎悪の煮凝りみたいになってる…誰か一人でも、君は悪くないもう忘れよう(それが良いことかは一旦置いといて)って言ってフランキーの目を覆い耳を塞ぐ大人が必要だったよ…。

上手席、一番最後にキッと顔を上げるルシールの頭越しにすっごい晴れやかな顔したフランキーが見えるので「やめてよ!!!!!」って顔を覆いそうになった。

証言中や後ろで座ってる時のアイオラがずっと人形のような真顔だったの怖かったんだけど、嘘がバレないかうまくやれるか緊張してたからでいいのかな~。そうなると同じように嘘の証言したはずのフランキーの表情がコロコロかわるのもやっぱ怖いのよ。嘘ついた自覚なさすぎて。

台を蹴ったのはフランキー個人ではなく、怒る市民たちとそれを煽った大人の渦巻く感情が具現化したものであり、その根源が冒頭の南部兵につながっていくのが怖いしその二人が同じキャストなの本当にうまいな……と思う。

そういえばミニーがいいめぐさんなのに最後まで気付かなくて。頭の中では、メンフィスでいいめぐさんが演じた白人少女が赤いラジオを持ってスキップで駆けていった。メンフィスとパレード、両方に出てるキャスト数人いるんだよなぁ…今改めて、表現を大きく変更した上でメンフィスがもう一度見たい。

外で会えた友人とも言ってたんだけど、オタクってすぐ「地獄」っていうけどこれは「現実」じゃないですか。わたしが好きな地獄はファンタジーなフィクションによる地獄であって、こういうのは…こう…いや現実やん……って項垂れていた。

怖かったけどあまりにフランキーが良かったしソロも多かったので、もっかい見たい!って愛知のチケを取ってみたのですが、その前日の地震にビビって諦めました。

 

2/20 劇団壱劇屋「BLACK SMITH」(大阪ビジネスパーク円形ホール

オタクが大好きなコンビ萌えのパターン全網羅をしつつ、壱劇屋さんの信念と、壱劇屋さんらしい人間賛歌と、てんこ盛りの殺陣をよくぞ2時間強に詰め込んだなと感心する…ブレないなぁ。やや人数多かった気もするが。

コンビどれも良くて平等に萌えて、わたし自身はド直撃してないけどみんなどこかにはまるやろ…とちょっと俯瞰で見てたけど、結局わたしは武士道に囚われてくそめんどくさい矜持を捨てられないサムライが元来好きですので一ノ瀬ですね…相方が既にいないだけだった…。

ぴかるーんの時に「舞バサ以外でフラフープ殺陣見るなんて」って思ったけどブラスミは「舞バサ以外で大鍋殺陣を見るなんて」って笑ってしまった ムラキちゃん金吾さんと仲良くなれるね。でかいハサミの武器ってキルラ思い出す人多いやろうにそのままど直球で出してくるとこ好きやで…って言おうとしたらキルラ2013年で卒倒してる。3年くらい前じゃなかったっけ…!?

最近は台詞あるが作品多いけど、ワードレスで好きになった壱劇屋作品の「台詞」が好きだなぁと思えたのもエモかったな…。振の「師匠」一言ずつに溢れんばかりに込められた感情…好きだ…。

一度のみだったので佑飛くんとともちゃん目当てで東を取ったんだけど、柱や階段で見事に真ん中エリアで何やってるか見えなかったのちょっと笑ってしまった。四面囲み舞台、面白かったし迫力はあったけど、メインキャラが四天王というわけではなかったし普通の舞台でも見たくなった。ぱっちでやったら絶対しょりくん一ノ瀬ですね(妄想)


余談ですが、壱劇屋さんの舞台見るともう半年か一年殺陣ある舞台見れんってくらいお腹いっぱいで満足するんだけど、2017年の私はどうやって髑髏城と五彩の神楽に通ったのか。今回刀鍛冶という点でも髑髏城思い出しがちだったけど、西分さんの沙霧が見たい。

 

2/21 宝塚歌劇 宙組公演『アナスタシア』(東京宝塚劇場/配信)

作品の感想は去年11月の現地のところで書いたので割愛。千秋楽アドリブが楽しかったり、梅芸版パンフと歌詞や舞台写真を見比べたりとのんびり見ました。今後梅芸版が再演されるなら是非宝塚も同じ時期に再演して、続けて見たい。


2/28 ミュージカル「僕とナターシャと白いロバ」(配信)

ナナヒンのヒンて何?てぐぐったけど나와 나타샤와 흰 당나귀で頭の文字とってナナヒンなんですね。可愛い略だけどロバ消えとるやん!
マルチマン伊藤さんの声や佇まいが良いので安心して見ていた。
ペクソク役をSOMLトム役者がやりがちと聞いておもしろいなと思った。でもわかる…詩人と作家…死んどるけど…。どこの国でも借金する旦那と苦労する嫁の図一緒なんやな(時代背景は現代ではない)って結構ゆるっと見ていたのだけど、所用で中断したうえにアーカイブ見れなかったので印象がぼんやりしてしまって残念。

 

3/3 ミュージカル「マリー・アントワネット」(梅田芸術劇場

単独記事に分けました。

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3/7 宝塚歌劇 星組公演『ロミオとジュリエット』(宝塚大劇場/配信)

初見です!星組さんはロクモライビュ以来?生ではまだ拝見できず。
ロミジュリ、外部版まだ見たこと無いわりに色んな評判を聞くので、とりあえず宝塚版見るかーと思ったんですがこっち現代(近未来?)じゃないんですね初めて知った。そんなレベルで見始めたんですけど、世界の王がめちゃくちゃ好きなのでテンション上がるしこっちゃん歌上手いなこジュリエットかわいい愛ちゃんの死がやばい。そして有沙瞳さんの乳母が良すぎた…一番好きなキャラかもしれない。
すごく良かったので、勢いで外部ロミジュリにも行くことを決めた。


3/12 シン・エヴァンゲリオン

舞台じゃないけど記録として。リアタイ世代ではないし大学の頃に一気観したくらいのライトなファンですが冒頭から最後まで泣き続けてしまってびっくりした。振り返りで泣くしあの村の空が青いだけで泣くしもう誰が出て何を言っても泣いていた…。特撮パートは特オタの血が騒いだ。何が何だかわからなくても人は泣ける。


3/14 子午線の祀り兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール)

戯曲は大河清盛やってた頃に読んで、2017演は行けずNHKでの放送を見て「いやこれ…難しいな…」と思ってたんですが、実際に劇場で見て古い文体を一言一句聞き漏らさないように集中したらわかりやすかった。日本の標準時子午線のある兵庫で見れたのもなんだかおもしろい。今まで見てきた群読の中で圧倒的に聞きやすかった。演出もよかったな~ぐるぐる回る迫力がありつつ、静と動とのメリハリがいい。小劇場っぽい人力でのセット転換にテンション上がる。

ちなみにそれだけ集中しても、演者のレベルが高いので異常なまでに聞き取りやすかったのに、3割くらいは何言ってんのかわからんとこあった。古いとはいえ日本語なので大体の意味はわかるんですが。学校で習ったなけなしの古文知識と最近薄れつつある日本史知識フル活用でめちゃめちゃ頭使った…こんなにずっと集中したの久々。

日本語なのに何言うてるんかわからん、は先日のエヴァもそうでしたが、どっちも「わからんのにおもしろい」からすごい。

MA終わって今月の観劇予定がないと気付いて急遽行くことにしたんだけど(ちょうどチケ追加販売をしていたので)見れてよかった…。もっと源平のこと忘れてると思ってたけど、結構ポンポン名前の字や顔が浮かんだ。最近ずっとフランスにいたので日本語浴びてるな~って思った(それはそう)

映像で見た時は「可愛いなぁ(ほぼ花天魔王だなぁ)」と思っていた成河さんの九郎義経、めちゃめちゃかっこよかった…!身体の使い方に関してはやっぱり野村萬斎さんが圧倒的にすごかったけども、負けず劣らずの成河義経の身軽さとキレ。どうやったらあれだけ動いたあとあの姿勢でしばらく止まれるの…。弁慶との体格差が漫画のようで、義経主従好きとしても満足。

 

3/26 両国花錦闘士(WOWOW配信)

大阪公演に行けそうな日程だったんですが都合が悪く配信で。行けてたら2021の幕開け演目がこれだったので、それはそれでハッピーでよかっただろうな…。

前評判通りも~ハチャメチャで楽しかった。いいのか!?って思うところはきっと現地だとそこまで気にならなかっただろうな~。千秋楽挨拶まで入っててもらい泣きしてしまった。2020年色々ありすぎてこれの主演交代のこと若干忘れつつあったのだけど、以前から評判は聞いていた原くんのすごさを思い知った。デーモン閣下役まさしには笑わせてもらった。

 

シンエヴァ除いて、現地5演目配信6演目ですね。複ステは配信だけどレプリカが2なので、一応通算12公演?レプリカがそもそも2020年の演目なのと、マイリマと宙スタシアが2020年現地で見た公演なのでカウントにやや困る。

4-6月はどこも中止の嵐だったので一体自分が何駄目でその代わりにどれを見たのかがめちゃくちゃなので、近いうちにちゃんとまとめたいです。

 

 

2020年下半期まとめ

気付けば2月ですが、2020年下半期まとめです。絶対数が減ったんだからその都度単体記事書けばよかったのでは…?

基本的にツイ感想コピペ。相変わらず3割くらいは日記です。
リアルタイム(アーカイブ含む)配信はとりあえずこの記事では観劇カウントしてますが、固定記事の現場一覧には入れないかな。

 


7月。じわじわ現場が戻る。

 

7/4 precious moment 柿澤・加藤回(赤坂ACTシアター/配信)

東京のフォロワーが次々と劇場入りするのをtwitterで見てしみじみしてたんだけど、MC平方元基による開幕ソングがよりによってSOMLのバタフライだったた動揺して椅子から落ちた。家で良かった。ゲストとも顔馴染みゆえのゆるっとしたいいトークだったと思うんだけど、内容はあまり覚えてない…おひげ柿澤さん可愛かった…。

 

7/6 STAGE GATE VRシアターvol.1『ディファイルド』 成河・千葉回(VR配信)

VRゴーグル持ってなかったので2Dで。パソコンで見れないって知らず、奇しくも買ったばかりのiPadが大活躍。
しっかりこの時世にVR配信でこのホンやろうぜ!って言い出したん誰やねん。平時なら思わないような感情でぐちゃぐちゃになった。最新技術なVRを通してアナログの良さを語られるの、ちぐはぐでめちゃめちゃ。新しいものを受け入れられない、ずっとその場に縛り付けられてしまう感覚がぞわぞわする。ハリーはあんなにもいきいきと輝くような笑顔でアナログを語るのに。なんでもテイクアウト!のところでビクッとしてしまったんですけど、どこまで既存のホンなのか…。

大どんでん返しがあるタイプじゃないしすっきりした結末でもない、爆笑や号泣もしないので感情の揺すぶられ方は最小限なはずなのに、仕事でパソコンと向き合いながらじわじわ思い出しそう。宗教だったり海外の各土地のあれこれはあまりわからなくて、拾えてないネタが山ほどあるだろうから詳しい人の解説や考察が聞きたい。

結局のところカード目録は口実(というか引き金)で、図書館と無理心中したい男の話だったのかなと。世間話を聞いてると、ハリーがだいぶ生きづらそうだったので…。両親は他界していて未婚で、大好きだったであろう仕事を失って。無神論者だから神もおらず。ゲイではないと言ってたけど何かしらマイノリティーな気はするし。

カード目録の廃止に反対したことで仕事クビになった=作中でも言ってた「コンピューターに仕事を奪われることになる」は順序がおかしいけどまぁ結果的に似たようなものだろうし、頭が良いハリーには、コンピューターが台頭して本が図書館が死んでいく未来が見えている。「緩やかに死んでいく図書館を見たくない」(うろ覚え)のところが印象に残っていて、じゃあその前に全部巻き込んで死んでしまおうと……いやめっちゃ迷惑!!変わっていく世の中がしんどいのはわかるけど、ハリーはただのアナログ信仰ではなく本と図書館が一番大切だったんだろうし、それらが変わってしまうならまぁ…さもありなん…。でもこのへん役者によって受ける印象変わりそうではある。

 

成河さんと千葉さんの、若者と定年の近いベテラン刑事という図がブルオレに続きぴったり。秋人くんとまことさん、小西さんと壮麻さんあたりもう見たことあるってくらい想像できるんだけど同年代でやるとどうなるんだろ…設定自体変わるのかな…役替わりする小西伊礼ペアとか…。
あと1,2回見たいんだけど、遠征もせずチケット戦争も参加せずに選べるの、贅沢な悩みだなぁ…って思ってたんですが、結果的にこの一回だけでした。正直配信媒体が見易いものでなかったのと、平日19時に家に帰ってスタンバっておかなければいけないのが案外厳しかった。


7/11 大地(WOWOWオンデマ配信)

アナスタシアぶりの推し舞台。東京初日のチケットが消えたのでまずは配信で。
パソコンが古くてWOWOWオンデマが見れないと当日知り焦ったんですが、これまたiPadが活躍。感想等は8月の現地の項で。

 

7/12 けむりの軍団(ゲキシネ

パークスに行ったんですが、18時回だったのにもぎりからシアターに入るまで誰も人とすれ違わなくて、ディストピアかと思った。見たのがホラー映画だったら帰りに泣いてたけどけむりだったので事なきを得た。
去年の現地は二階だったのでゲキシネで正面からしっかり見れて、輝親様の魅力がマシマシ。同時にりざえもんの可哀想さも…マシマシ……。


7/22 Dramatico-musical『BLUE RAIN』(シアター・ドラマシティ)

東京公演や配信を見たフォロワーの感想や、カラマーゾフの兄弟モチーフということを聞いて「えっじゃあ行く~!」と軽率に行きました。『えっ行きたいなどうしよう→ぴあ見に行く→まだ買える→ポチる』の流れを職場でやるのが久しぶりで、めちゃめちゃアドレナリン出た。職場の休憩時間にチケット増やす瞬間、生きてる!!って実感する。

対策のための大きなビニールの使い方が本当にうまかった。大きな屋敷の窓になり、壁になり、取調室のガラスになり、ぐるぐる回したり叩いたり。きちんと舞台セットとして機能してた。後方席からだとビニール越しでも至近距離で向かい合って歌ってるように見えて、ミュージカル的にも大満足!と同時に、通常演出版がめちゃめちゃ見たくなったので同カンパニーでの再演求む…!!

一度のみなので最初から犯人わかった状態で見れたのは個人的には有り難かったな~。サイラス、登場から怪しい行動しまくってて笑った。フィクションの舞台でいっぱいひとがしぬのが好きなので(言い方)、内心大はしゃぎだった。ヘキにガンガン刺さってくる。

カラマーゾフモチーフなのに三男アリョーシャがいないことや(エマが近いキャラではあるけど)、原典はロシア、制作は韓国、今回日本上演ということで「家族」の形がそれぞれ違うの興味深かった。家父長制度の強い韓国制作だけど原典準拠で長男のテオが出奔しているから、その分次男のルークの肩にガンガンに負担がかかっている…ラストの手にぞっとした。

佐賀ルーク回を見たので「元キャライワンのはずなのに…優しい…!」って衝撃を受け、7/25にアナザーアングル配信で見た東山ルークはめっちゃ輩感強くて個人的にはしっくりきた。全然違うWキャストで両方見れて楽しかった~!

 

わたしの知る範囲では、宣言前から決まってた公演の日程をそのまま変えずに上演した最初の作品(東京が7/2~)。大阪でのミュージカル再開もこれが最初じゃないかな…違ったらすいません。ほぼ同時期にムラも動き始めたはず。大楽カテコで木内くんが、「ドラマシティのスタッフさんに挨拶したら、「久しぶりに俳優さんにお会いしました」って仰ってて…」って話していたのがすごく印象的。見れて本当に良かったです。

サンセット以来ほぼジャスト4ヶ月ぶりの現場復帰。一発目は推しさんかぱっち関連にしたかった気持ちもあるけどこれになりました。結果的にめっちゃ良かった。

 

過去作品配信など。

・イキウメ「太陽」(配信)

2016年当時、タイトルのインパクトとフォロワーの感想で気にはなってたけどまだまだ小劇場ビギナーで(あと確かお金もなくて)行けなかった作品。

世界観の説明が自然でうますぎる。思ったより人死ななかった(そこに重点を置くな)けど、壮大なスケールの中で端にもかからない小さな事件の話なんだよなぁ。世界がひっくり返ったりはしない。上演当時に劇場で見てたらしばらくひきずって色々考えそうなんだけど、2020年のわたしが配信で見たのでシンプルに「おもしれ~~~~!!!」っていうのが一番の感想。ホンも最高だし、それらを表現するキャストも素晴らしかった。

あの内容でスッキリしたおもしろかったってだけ言うのはどないやねんってのもわかるんだけど、ここ数年は特に「演劇はエンタメとして見たい」という気持ちが強いので、むずかし~~い話はどっかに投げとく。いやーよかったよかった、うっかり悪意なく寝袋開けられちゃったりしなくてよかった!

 

・はじめての繭期2020(配信)

第一夜は大地からインターバル-2分でした。ちょっと延びたのでかぶった。
はじ繭ももう3回目だけど、その度に新規ファンが増えるのすごいなぁって驚く。今回は特に、家にいる時間が増えたフォロワーたちがこぞって見てくれて嬉しかったです。見ながら絵描いたりしてた。

新作発表あるんだろうなぁと構えてはいたけどまさか鞘師リリー主演とは思ってもみなかったし、理生さんにひっくり返った。よしくんにはワンテンポ遅れて気付きました。

 

・神と共に第二章を見ました。上半期まとめに第二章も書いちゃってたけど間違い。あの瞬間まで三人の関係性に気付かなくて、思わず「最高やん!?!」って言った。口からリアルに血を流しながら…(親知らず抜いた日だった)

・るひまが何故か突然るの祭典を配信してくれたので、久々に見ました。「る典の元基くんはだいたい神龍プリキュアの妖精」という情報だけをフォロワーに投げて見てもらったら、最初のゴンドラで大混乱してたので笑った。

・SHOW-ISMS配信を見ようとした回が直前中止になり、配信もできるだけ早めに見ようという意思を固める。


それ以外の7月。
ずっとマスクしてて現場も少ないから目立たないしと、7月中旬に親知らずを一本抜きました。結果、傷が膿んでしまい完治までに一ヶ月半くらいかかりました。歯の治療、夏にするもんじゃない。(それだけが原因ではないと思うけど)

 

 

 

8月。なんかめっちゃ配信見た。

 

8/1 ジャージー・ボーイズ インコンサート(配信)

まさし帝劇おめでとう~!!!!前回公演を見たのですがだいぶ内容うろ覚えになってたので、復習のようなノリで見ました。配信ならではの構成やカメラワークもあり、これはこれで新しい観劇の形かもなぁ…。それでもやっぱり同カンパニーでの本公演を見たくてたまらなくなった。


8/10 ~韓流ぴあPresents Kミュージカルシネマ~ 「モーツァルト!」オンライン配信

物理的に行けない韓国の公演が日本語字幕付きで見られるの!?と、値段も見ずにチケ買ったけど6000円は安いでしょ…韓国行くことおもたら安すぎた…。
言葉もキャストもわからないけど、話自体は日本版で知っているので気軽に見てたら終盤ダダ泣き。なんか…エグい話になってない…?と混乱していたけどお国柄か…!!お父さん、悪い意味でつよくてこわかった…。日本は色んな表現がふんわりとしすぎている気もするので、折衷案をくれ。


THE MUSICAL CONCERT at IMPERIAL THEATRE 8/14(A初回)8/22(B楽)・8/25(C楽)全て配信

帝劇のドリライ。帝劇の歴史が長すぎて、知らない作品いっぱいで「勉強になるな…」と思いながら見た。トートの椅子争奪戦やマリウス大渋滞が起こってたのおもしろかったけど、B初回配信を見てないので海宝マリウスのカフェソング聞き損ねたの悔しかったな…レミのおたくなので、Bプロで笹本さんと育さんが民衆あとに涙ぐみながら当時の思い出語ってたのめっちゃ良かった…。
最終日終演後すぐ、2021レミキャストが発表されて大騒ぎしたのも覚えている。休みとっててよかった。

 

8/12・19・23(大楽)大地(Social Distance version)(サンケイホールブリーゼ

スマホの容量が限界過ぎてCOCOA入れられてなかったんですが、入場時に提示が必要とロビーについてから知り、使ってたアプリも色々消してつっこんだ。めっちゃ焦っているところをフォロワーに目撃されていたらしく、あとから「現場だ…!」としみじみした。

元からのあらすじ通りではあったけど、あまりに時世にマッチしすぎた要素が多くて「なにを見せられているんだ…」って戸惑った。区切ったセットで演出がソーシャルディスタンスverなのはよくわかったけど、内容はどこまでが事前のままだったのか…。

ゲネ映像見た時からずっとツベルチェクのあの台詞がひっかかっているのだけど、みんな役者としてしか生きていけん(つまりは性格に難がある)人ばっかだから、ああいうことを言っちゃうのもそう思っているのもツベルチェクの悪いとこなんだろなと考えるとちょっと納得。環境も状況も悪すぎるからつい出た本音だろうし、そういや喧嘩っぱやい性格なんだったし。二種類しかいないとは思わんのだけど、本人の視野が狭いのかなんか嫌な経験したのか、とにかくツベルチェクとしてはそう思ってるのかな~と。

 

推しさんはふっつーに楽しそうでよかった。裸サスペンダーの破壊力がすごすぎてそれ以外が霞みがちともいう。過去の英雄をたくさん演じる役者、どこか一言余計で、動きがやけにオーバーで、まさにTHE推しさん!って感じのアテ書きで三谷さんさすが。ブロツキー大先生が何をやっても笑ってしまう。何故かちょっと歌も聞けたし、細々した日替わりいっぱいあったし、舞台上で生きる推しを堪能しました。複数回入れたおかげで推ししか見ない日も作れた。大楽はミミンコに思い切りもらい泣きしてしまいカテコでも爆泣きだった。

 

自粛明けてからいくつか現場に行って、ミュージカルとか小劇場とかそれぞれがしっかり方針を決めて対策をして千穐楽迎えているんだけど、その中でも7月頭に幕を開けて、公演規模も大きめで開演がニュースにもなるくらい世間一般(特に普段舞台見ない層)からの認知度の高い大地が最後まで走り切れたの本当によかったなと思う。

ズデンガの言う「発声練習とストレッチ、台本があるならそれを覚える!」という言葉が刺さっている。今やれることをやる。大事。

 

8/16 ナイスコンプレックス「12人の怒れる男」(ABCホール

大阪Aチームの大楽でした。今年5,6月にオンラインで「優しい日本人」「おかしな大阪人」を見た上での一年ぶりの本家怒れる男、めちゃめちゃ解像度上がって面白かった。その二つはすっきり犯人がわかるので、怒れる男こんなわからんまま終わったっけ…!?って困惑したりもした。忘れとるやんけ。

去年は見えなかった8号の顔が今年は見えたけど真意は図れず。キャスト続投のとこも新キャストのとこもおもしろかったな~。あと4号がタイトル忘れた映画、「素晴らしき哉、人生!」が混ざってしまってるっぽいと気付けた。秋にシアターコクーンでやってた12人も見たかったな。

 

8/29・30 THE MUSICAL BOX(日生劇場/配信)

2019年のSOMLを発端に、ホリプロの生み出すものに心掴まれて離れられなくなっているので、2020年配信あって良かったNo.1演目。

A(まりおさん回):MC禅さんの絶妙なマジレスツッコミが冴えていて、未だに身内で真似してしまう。SOML曲がまさかの「これがすべて」で、パソコンの前で泣き崩れる。基本ニコニコしているのに、ちょっと悲しそうな表情がよぎるまりおアルヴィン……。

B(元基くん回):開幕した途端真っ白な衣装でSOMLの1876年歌う姿に、再び椅子から落ちる。MCまりおさんなのでかなりの尺SOMLの話をしてくれて…いいんかこれ…ありがとうございます……。バタフライもまた聞けてよかった。

C(全員回):トークゆるすぎて笑った。禅さん校長先生か??今日はもう来ないだろうと思ってた雪の中の天使(しかも平方トーマス田代アルヴィン)に完全に魂が抜ける。

D(禅さん回):アナスタシアから一曲聞きたいな~My Petersburgだったらエモいな~と思っていたらまさかJouney To The Past。アナスタシア公演時のお話、推しさんからは何も聞いていないのでこうしてちょっとだけ裏側が知れたのはよかったです。ラカージュ、馬と鹿、一人で二艘こぎの夜のボート…セトリのバリエーションがすごい…。柿澤クマちゃんのMCもゆる可愛かった。

E(柿澤さん回):四季曲中心で、劇場猫ガスからヘロデ王にメドレーになった構成があまりに良すぎて「天才!!!」って唸った。MCげんきくんとの会話は小学生みたいだったのだけ覚えてる。あと柿澤さん家の家具事情がバレていくのも覚えてる。

F(全員回):禅フランツ平方ルドからの闇広、エモすぎる…。最後らへん、若手三人に語りかける禅さんの図が卒業式みたいになっててやっぱり校長先生だった。昨日聞けなかったアンコールのFinaleBを聞きながら「めっちゃ良いけどまりおさんと禅さん絶対RENTの世界に居ない…」とか思ってた。柿澤マーク(ロジャーでもいい)と平方コリンズはもう見た気がする。

 

それぞれのソロコンの構成や選曲理由が、人となりを表すようで全部違ってどれも素晴らしかった。SOML好きな気持ちが先行し過ぎてげんきくんとまりおさんのところその話ばかりしてしまうけど、それ以外もめっちゃよかったんですよ…。
以前からぼんやりと「歌上手いよね~」と思ってただけだった禅さんのことめちゃめちゃ好きになってしまったし、ほんとこのあたりから完全にホリプロそのものにとらわれてしまった。

あと開演前のCMがずっと生きる・ビリー・パレード・アリージャンスで、気になって生きるとビリー行ったので宣伝の大切さを思い知る。

 

8/31 K-MUSICAL ON AIR「ファンレター」配信

作品自体の評判を以前から聞いていたので、無料なら見てみよう~と。韓国語に英語字幕なので、先にネタバレ込みのあらすじ全部掴んで挑んだけど細かいところは全くわからず、それでも演出も照明も楽曲もキャストも全部めちゃめちゃよかった…!!って思えた。歌がうまいし演出がいちいちかっこよすぎる…。日本でやることがあるなら内藤大希さんのセフンが見たいです。


その他。
・アンナチュラル見た。毎回最終回みたいな展開ですごかった。
・話題になってた腐女子山荘を身内の腐女子四人でやりました。超楽しかった
・親知らず悪化で点滴されたりした。
・オタク的な原稿やった。
・書写アカウントを作って、本格的に書写・インク沼に漕ぎ出す。

 


9月。続・配信多め。

9/1 Fly By Night~君がいた(シアタートラム/配信)

こういう小劇場ミュージカルをコンスタントに見たいのにだいたい関東のみなんだよな…。他の予定と合わせて行こうとしたんですけど、そっちがなくなったのでこっちも取りやめ。

マークとロジャーを足して割ったようなキャラで、巻き込まれ型ラブコメ主人公内藤さんめちゃめちゃよかった。いや結構自分も暴走するタイプだったけど。マルチマンな原田さん最終的に何役あったんだろう…喋って歌ってずっと何かやっててすごかった。話としてはグレードフォールひっくり返してハッピーエンド掴み取って欲しかった気持ちと、大切な人を失う役の内藤さんが好きな気持ちが行ったり来たり…。


9/9 田代万里生アコースティックライブ Simpatia Autumn2020(ビルボード大阪)

完全にノリで行ったんですが、まりおさんの歌をあの近距離であの人数だけで聞いていいの??って震えた。自粛期間にたこ焼き器買って~という話題からたこ焼きの差し入れを頂いたらしく、今日は特別に!とわなかのテーマソング歌ってて自由すぎた。

わたしは2014スリルミーを大阪まつこにしか見れなかったんですが、まさか6年経ってブリーゼのほぼ隣のビルボードで万里生私に会えるなんて…!パーカッションアレンジスリルミーめちゃめちゃかっこよかった。序盤はドラムがブラシだったのでそこまで主張せず邪魔をせず、いいアレンジだなって思ってたんだけど「私」のボルテージと一緒にどんどんテンション上がってって、どっかのタイミングでスティックに持ち替えてダカダカ響いてくるの最高だった。まりおさんの声量もあいまって最強の私だった。

あとSOMLのここが始まりの場所がコラボカクテルになってて、もちろんその曲も歌ってくださって大満足。


9/13 FUKAIPRODUCE羽衣「スモールアニマルキッスキッス」(配信)

フォロワーが激推ししていたので見た。団体名もキャストも誰一人存じていなくて、「演劇界、まだまだ広い……」と思い知るなどした。関西小劇場だと見たことなくても団体名劇団名は知ってるところがほとんどだろうし(多分)、知らないな~ってとこでも出演者一覧見たら一人は知ってるお名前がいるのに…。

オムニバス形式で一つ一つは短いけど、その分同じメロディや歌詞を畳み掛けてくるのでどれも頭に残ってしまう。ビニールプールの使い方がTHE・小劇場!って感じでわくわくした。テキーラサンセット飲むお姉さんの話と年が倍離れてるカップルの心中話が好き。


9/28 STAGE GATE VRシアターvol.2『Equal-イコール-』(A:田中小林ペア)

9月中旬から突然韓国でEqualの上演が始まり、韓国SOMLキャストでもあるチョ・ソンユンさんが出られるということでそれはもう大騒ぎしたのですが

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日本でも朗読verでやるよ!ってこれまたいきなり言われました。各配信もあったし色々見比べたかったんだけど、黑世界と同時期でいっぱいいっぱいになり、結局見たのは初日の田中小林回のみ。朗読版だからそりゃ、そりゃそうなんだけど、わちゃわちゃドタバタと可愛い仲良しシーンがだいたい無いのさみしー!!!っていうのが率直な感想。元から朗読劇だったりこれが初上演ならまだしも、DVDでだけど通常版見たことあると物足りなさがすごい…。

でも朗読ゆえのわかりやすさはあったし、こじんまりしたシンプルなセットは可愛かった。

2020/9/27、日韓同時Equal記念日。

 https://twitter.com/owl_sunflower/status/1310188005907247104?s=20
韓国Equalがまさかすぎる理由で早期クローズしたりしましたが、それでもやっぱ韓国で演劇が見たいな~!


shared TRUMPシリーズ 音楽朗読劇「黒世界~リリーの永遠記憶探訪記、或いは、終わりなき繭期まつわる寥々たる考察について~」(配信)
9/22(雨下日和最前SP)・26(雨下日和作家トーク回)・27(雨下日和末満スイッチング回)・3(日和キャストコメント回)・4(日和東京楽)

配信、全部見るつもりだったんですが日和の現地が増えたためちょっと減った。タイトル長すぎるのでとりあえず一回だけ正式名称記載しとく。

直前のキャスト変更がまさかのらんくんで、結果的に日和の章がSPECTERのオタク特攻作品になってしまい日和配信初日は大騒ぎしていました。代役…?アテ書き…??ホンマにそれ狙ってないの…??しょっぱなで、初演スペ萬里のよしくんが演じるエルマーの奥さんに、鞘師さん演じるリリーはどう?って流れで意識が遠退いたとこから始まり怒涛のスペのおたく殺し…。

というわけで配信では全然落ち着いて見れなかったところあるので、後日現地行けてよかったなぁと思いました。逆に雨下はものすごくちゃんと集中して見れた。5話が好き。3話は現場で見たらめちゃめちゃ楽しかったしいつかサイリウム振らせてほしい。雨下最終話はステーシーズの有田とモモを思い出した…許す少女…。

 

その他。

・2014年にKAATで上演された推しさん舞台「Lost Memory Theatre」が無料配信されてびびった。記録映像のはずだけど画質も音質も良くて、ねぇKAATさん今からでも円盤売ってくれません…!?と思いながら見たけども、あの空気も音響もやっぱ劇場で見るものだな…と。

 


10月。久々の遠征。


10/5 井上芳雄 The Amazing 3(第2部/配信)

ホリプロが完全にSOML組をセット売りし始めているけど、現金なオタクなので釣られます。それぞれよしおさんとも交流あるし、ゆるっとしたトークでよかった。元基くんがホリプロ入った経緯の話、文字で見たことはあったんだけど改めて説明されると面白すぎる…。

芝居・歌・ダンスにあえて順位つけるならという話題が出たけど、わたしは芝居を一番にする役者が好きだなぁと改めて感じた。


10/15(日和)・16(日和)・17(日和雨下)・18(日和)・20(日和大楽)黑世界(COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール)

会場が広くなったことでチケット再販売があり、急遽出演の決まったらんくんのファンの方も来れた人が多かっただろうなって安心した。

最前ドセンで上原理生さんの歌をじゃんじゃん浴びたおかげで、歌に関して一発で満足してしまったのであとの回は結構歌以外のところに集中できた。最終的に大阪日和全部行きました。変わっていくネタをメモしながら「いやー…現場通ってんな…」って実感。

大楽の熱がもうやっっっばくて。ミュージカルって文句なしに歌がうまい人と、歌に感情を乗せるのがめちゃめちゃうまい人がいて(勿論どっちも兼ね備えてる人もいる)、後者である朴さんとよしくんが4話5話で畳み掛けるように感情どっかんどっかん乗せててやばかったのに前者タイプの理生さんも乗せてきててしぬかとおもった。中山三好の紫蘭竜胆茶番も長くて、3話カップルのネタはどんどん進化していった。大楽って…いいな…。


10/24 ミュージカル ローマの休日(帝国劇場)

突然10/24と25に遠征する予定が湧いて出たので「じゃあ何か別のものも見たい…ローマは大阪来ないしなぁ」と調べたら、見たかった平方土屋太田回ドンピシャだったのでまぁこれも縁だなと見ました。サンセットの時と同じことをしている。

太鳳ちゃんが全然太鳳ちゃんに見えなくて、ほんっと~~に可愛かった!背も高くないのでパッと見は少女だけど、王女としての凛とした佇まいはかっこいい。身のこなしが軽やかで見ていて気持ちがいい。歌い上げるソロ曲はやっぱり少し歌が気になってしまったけど、それ以外は個人的に満点のアン王女。

元基ジョーは逆に「こう見せてくれるだろう」という予想ができてた上で百点満点だった。元基くんの寂しそうに顔がかげる瞬間がめちゃめちゃ好きなんだな……と実感。コミカルな動きは可愛いしここぞという時はきっちりかっこいい。あとこのペアだと身長差とんでもないですね。キスシーン、もはや足が浮きそうなくらいに背伸びしてなおその角度になるんだ…。もっくんは本当にノリの軽い海外ミュージカルキャラが似合いますね?安心する。

サンセットに続き完全に棚ボタで見られた形だけど、こういう縁はこれからも大事にしたい。

 

10/24-25 NO STAGE NO LIFE!ミュージカルを止めるな!(東急シアターオーブ

なんかいきなり推しのコンサートが発表されまして。錚々たるメンバーに…なぜ推しさんが…?と戸惑いまくってたんですがパルコ繋がりっぽいと判明。アナスタシアに続きオーブだったのと、この一年でだいぶ見てるまりおさんまで出るということで行きました。2公演とも。

キャンディード序曲の初っぱなの音聞いて「題名のない音楽会の公開収録に来た気分だな…」ってちょっと笑ってたら、舞台上にオーケストラがいるタイプなので音楽会みがマシマシ…なのにMCが謙さんだから頭が混乱してしまった。しかも石丸さんも出るし。

あまりバーンスタイン楽曲に馴染みがないんですが、一部はオケを見るのが楽しくてしょうがなかった。普段オケピに隠れてるオケをこんなにずっと見られるなんて…!ティンパニのマレットとスティックくるくるひっくり返しながら色々叩いてるのとか、BDにシンバル片方くっつけてあって右手でBD、左手でシンバルやってるの楽しい!

 

二部、セトリちゃんと調べてまぁこれ歌うやろって思っててなお10回くらい「うそぉ!?!」って心で叫んでた うっそぉ。二部開幕RENTも全員横並びも予想はしてたけど、推しさんが二番のそのソロを歌うなんて…!そういえば大地終わって筋肉落ち着いたかなって思ったら全然そんなことなかったの笑った。なんやその胸筋。

わたしは推しさんのヘドウィグを一度も見れていないので、推しさんの「The Origin of Love」を生で聞ける日がくるとは…追いかけ続けるもんだな…。オケピ!の歌は可愛かったです。初めて聞いた。オケピ自体一回見てみたいので再再演してくれないかなぁ。

ラマンチャは完全に予想外だったし、黒ロングコートに帯刀して出てきたので一回頭真っ白になった。それはちょっと…ひ……たさんを思い出すやん……。

他の出演者の方々も素晴らしかったし、ヌッツォ氏に至ってはまさか生で見る機会があるだなんて。見てるか新選組!を必死に追いかけてた高校生のわたし。
雨に唄えばでまりおさんと横並びで、時折顔を見合わせたりしてるのを見てもう大混乱。推しさんとミュージカル俳優さんたちは作品の傾向が違うので、ここの世界線クロスするんだ…?って。不思議な二日間だった。

 

アナスタシアはやっぱり色々考えることが多過ぎて「見れた!」ってことで頭いっぱいだったんだけど、この日またオーブで歌う耕史さんを見て、わたしは10年間俳優の山本耕史のファンになったあと改めてミュージカル俳優の山本耕史のファンになったんだなって実感。歌う推しさん見てる最中は、わたしこの人の歌声だけを一生聞いていたいって思うから推しなんだよな…。

 

その他。

・るひまが今度は納祭を配信してくれたので見たんだけどまさか2020年になって改めて納祭こじらせることになるとは思わなかった。阿高楽兄さん:平方元基のせいですそうです。でもログを見ると当時も阿高楽兄さんやばいって言ってたので、忘れてただけらしい。

・破壊ランナー(惑星ピスタチオ95年版)見た。2014年のPatch版も、2017年版も見れていないので初破壊ランナー。Patch版パンフのキャラ名一覧見ても謎が深まるばかりだったんだけどようやく意味がわかった。そりゃイェーガーとか出てくるわ。2017年版に本当は行くはずだったんだけど諸々ドン被って諦めたんだよな…。
展開の勢いと画面の圧がすっごい。笑いへの貪欲さがやばい。関西小劇場界、そりゃ新感線やピスタチオがいたら今こうなるわ!っていう原点の一つが見えた気がした。

・すみっコぐらしスタンプラリーで阪急沿線うろうろした。2020年もっともハマったジャンル、すみっコぐらし。

 

 

11月。配信を見る気力がじわじわと減っていく。


11/8 ビリーエリオット~リトル・ダンサー~(梅田芸術劇場

久々梅芸メインホール!フランケンぶり?中村海琉くんビリーでした。
内容もたいして調べずキャストも誰出るかすらふんわりノーガードで来たから、一幕ラストでボッコボコになった…もはやサンドバッグよ…すごすぎるいくらなんでもすごすぎる…。ホリプロさん、これから一生二年おきくらいで再演してくれ…踊る子役たちの目標になってどんどんブラッシュアップしていってほしい…。ミュージカルというよりエンタメライブだったけどめっちゃよかった…。

脚本には「??」って首かしげるところ多かったんですがそんなんぶっ飛ばすくらいそれ以外がいい、ってのも作品としてアリなんだなと感じた。でも訛りの表現としての九州弁、わかりやすいけど両刃の剣では 時々九州が舞台の朝ドラみたいな空気になってたのはいいんだろうか…(個人の印象です)あとサッチャーって誰だっけってしばらく考えた(世界史の知識がない)ので、次行くならちゃんと時代背景理解していきたい。

 


11/13 ミュージカル「生きる」(兵庫芸術文化センター大ホール)

市村渡辺勘治、新納小説家の日でした。ビリーもそうだけど、絵づくりの圧がすっごいのとみんな歌がうまくて全体のレベルが高い。昭和の日本が舞台の作品なので、戦後の日本の状況も、お金の価値(ざっくりだけど)も、赤…の意味も、葬式の焼香も、あの年代のあの行動がどれほど(一般的に見て)愚かなのも説明なく調べずわかるのがノーストレスで好き。海外作品はそういうところをあとから調べるので。

ラストシーンが圧巻だと先に聞いていても圧倒されました。あれは確かに劇場でどーんと見たい。行けてよかった。

ビリーも生きるもきっと「ちょっとミュージカルに興味ある」って人にまで届いてなさそうなのが悔しいな…!キャッチーで明るい話では全然ないし、我々世代は黒澤作品も詳しくないだろうし、なんか堅苦しいしキャストもあんまりわからん、ってなるやんこういうの。ミュオタだと信頼のキャスティングってなるけど…5年前の自分なら絶対見ない…。

今年に入って…というか3月以降に見たもので個人的ヒットしてるの、どれも最初はほぼ「ノーマーク」で「信頼してるミュオタフォロワーの推薦」かつ「あとからチケットが普通に買えて」、「自分の財布に余裕があった」が揃ったから見れたものばかりで…嬉しいな…そこだけは良い年だ2020年…

 


11/15 宝塚歌劇宙組公演「アナスタシア」(宝塚大劇場

 

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両方見た人、最終的にどのくらいいるのだろう。こうして並べるとめっちゃエモ構図になる両パンフ。

 

本来7月に見るはずだったのが、たった数ヶ月のズレで上演された宝塚の強さよ。さすがすぎる。ムラはオーシャンズぶり?でした。

アナスタシア-アナザーストーリーsideディミトリ!って感じでとても良かった。でもそのディミトリのメインソロのMy Petersburgは亜子さんの歌詞のままなのちょっと不思議。

例えば一幕ラストでパリに着いた時、橋のシーンで3人別行動になった時、どちらもディミトリにフォーカスが当たる。ディミトリを主人公に置き換えて、というよりはディミトリ側から見ているのでその分アーニャが謎に包まれた不思議な魅力あるヒロインになってて、それもよかった。グレブとディマが対面するシーン増えたりすんのかなと思ったけど増えたのはディマとヴラドの出会いだった。梅芸版と公演期間近すぎない?って最初思ってた(結果8ヶ月空いた)けど、これは続けて見る意味ある…!

新曲のSHE WALKS IN、新曲と思えないほど馴染んでたし歌詞も作中での今後を思わせるワードが入ってたりでよかったな~。わたしが梅芸版の日本語歌詞を全然覚えていなかったので、明確に違うな〜って思ったのはonce upon a DecemberとJourney to the pastくらい。演出や衣装もBW版のイメージから大幅には逸脱せず。でも最後トランク乗らんのかい!そこはやってほしかった!

同行者に見せたかったのに梅芸版パンフを持ってくるの忘れた~って席についてから宙組版パンフ開いたら、梅芸版舞台写真に耕史グレブがいて倒れかけるなどしていた。立ってたらやばかった。

今思い返しても「良かったな………」って噛み締めてしまう…梅芸版をまた見たい気持ちも増大した。思った以上に亜子さん訳詞の歌が多くて、これがちゃんと円盤になるのめっちゃ嬉しいな〜。

 

ラスティーに続いての芹香斗亜=山本耕史世界線面白すぎるから、いつかどこかで対談して頂きたい。

 

11/30 フリー・コミティッド(配信)

初演の頃も気になってたので再演配信ありがてぇ!ただ、初演当時と今では自分の仕事内容が少し変わってああいう作中の電話対応が身近になっているので、これ初演見てたらきっと感じ方が全然違ったんだろうなぁと。あと結構初演と違うところあったと知って、同じキャスト(というか成河さんひとり)なのに初演見たかった気持ちがめちゃめちゃ湧いてしまった。

それにしたって成河さん…これを何公演もやれるのすごすぎる…。役に対するエネルギーも声量も体力も無尽蔵なのか?あんなにキャラ出てくるのに誰が誰か覚えてしまうのすごかった…。

 

 

その他。

パラドックス定数第44項「トロンプ・ルイユ」(配信)

パラ定さん、社会派でエグい作品が多いという印象で手が出せてなかったんですが、フォロワーの激推しかつこれは見やすいよとおすすめされ。めっっちゃよかった…見てよかった…馬と人との切り替えのシームレスさがすごすぎる。競馬のこと全然詳しくないのに馬含め全員のキャラがいいので、役者さん誰も存じてないのにめっちゃのめり込んで見た。他の作品を見る勇気はなかったんですが、知らない団体の作品を見られる機会とても有り難かった。

・THE ROB CARLTON「STING OPERATION」(配信)
ロブさん、こう展開するだろうなって予想できるし予想通り進んでくれるのに声上げて笑ってしまうんだよな…絶対ヤミースティック入ってるのわかるのに爆笑してしまう。

 

 

12月。月初のRENTがなくなってテンションが下がるなど。


12/12 ホリプロミュージカル・コンサート(新国立劇場中劇場/配信)

この一年のホリ作品狂い集大成みたいなコンサートが発表されて笑った。演目一覧見ると、思ったよりホリプロミュージカル見てたんだなぁと改めて知る。コンサートにはなかったけどメンフィスもホリプロですしね…。これが発表されてたから予習のために生きる見に行ったのもある。

マチネでちょっと音飛んだりしたのでソワレも見たけど、ソワレの熱量がすごくて2回見てよかった。帝劇コンもMBも、平時なら集まれない豪華メンバーの歌を配信で家にいても見られる、は私にとって本当に嬉しいことなので全力で楽しんだ。

 

私とホリプロ作品、2014スリルが最初だけどあれは色々例外な気がするので、やっぱり最初はアリス。推しさんがメンフィスやるって発表を見て「出演者全然わからんけど濱めぐさんと共演すごいって騒がれてる…どなたや…アリスって作品に今度出るのか、新納さん(仮面ライダーで知ってた)も元基くん(戦国鍋で知ってた)も居るしちょっとお手並み拝見しに行くか!っていうドドド失礼な見方だったけども。今見たら(初演もだけど)キャストすごすぎてパンフ見返す度に笑ってしまう。

そのあとメンフィス初演・再演があって、メリポピと2018スリルを経て「意外とホリプロ作品見てるな?」と主催者自我(?)が芽生えたところでSOMLが来たので色々タイミング良かった。そこからできるだけホリプロ作品は見よう(っていきなりスクルージ見れてないけど)って決めてフランケン・サンセット・ビリー・生きるに行ったし、こわごわだけどパレードも行く。持ってくる作品と所属俳優さんたちが好きなので、これからも色々見ていきたい。SOML再演も勿論全力で待ってるけど、メンフィスの…せめてCDとかなんかコンサートとか……できないものですかね……。

WピーターパンのエモいMCと生きるメンバーの振り返りと、ラカージュコンビのトークめちゃめちゃ良かった。それらの間に挟まれる、マチネまりおさんげんきくん・ソワレまりおさん武田真治さんの中身無さすぎるゆっっるいトークよかった。

 

12/26(マチソワ)・27 音楽朗読劇「マインド・リマインド~I am…~」(サンケイホールブリーゼ

年をまたぐ演目ってどうカウントすればいいのやら。

ぱっちの少人数舞台も、役替りで色んなバリエーションあるのもめっちゃ嬉しかったのに公演数が圧倒的に足りなかった。悔しい。役者によってキャラや関係性が変わるのとか生演奏の『演劇』としての楽しさもあり、テレビ局主催の舞台作品見る時いつも思う「ちゃうねん…」っていう個人的な違和感がごちゃ混ぜなので、落ち着いて感想を練るべきなんだけどイベントで笑って全部吹っ飛ぶ(いいのか?)

結局のところ、冒頭に本を持っていない二人はオリジンによる最期の会話で、それ以降は全部プログラミングされたことを筋書通りに話しているってことで、そうなると最後に本を取り上げて選択を迫る部分はプログラミングの範囲外なのに、それでもやっぱ同じ事を繰り返すんだなぁ。何万回目の台詞増えててゾッとした。と同時にちょっとエンドレスエイト長門を思い出す。

全員が説明口調なのがとっつきづらいし言い回しがくどくて村上春樹か?(すいません)って思うのも堅苦しいプログラミングの結果であって、曖昧であやふやで融通が聞く人間じゃないから、って言われるとそうか~~ってちょっと思える。ちょっと。

一番そこの台詞丸ごといらんやろと思うのが、ラーメン屋で彼女が「あぁ、泣いていた貴方と初めて出会った日に流れてた曲」(曖昧でごめん)(人間やもん)って言うの、恋人同士の会話なら「あぁあの日の!」でいいし、メタ的に観客への説明だとしても、そのシーンの直前がその出会いシーン回想なので「いやさっき見たとこやからわかるわ」って思ってしまって、回りくど~~い!!って引っかかったんだけどあの日のことはそのワード丸ごと一括でプログラミングされてるんだろな…。

「これ元の時代は1960年代くらいの海外かな」って思うのが、レコードが存在して(レトロ趣味のエンジニアが壁一面をジュークボックスに改造してて、ほんまに指パッチンで動くようにしててもいいけど)、家に金属製の燭台があって、あとロボットやAIに関する情報がちょっと昔のイメージなあたり。

よしくん弟が(というか今日のぱっち三人みんなが)あまり本を見ずにペラペラしゃべるので、後半ずっと本しか見なくなるギャップよかった。よしくん弟の「声の高さ」と「敬語」を保ったままで、一気に感情がない声色になるの最高であれ一生聞いていたい。ぱっち内で年長役じゃないよしくんめちゃめちゃレアだった…。

 

ぱっちの公演って終演後みんなで話すことで疑問も感想も消化されてしまって形に残せないことが多いんだけど、こうして誰ともご飯行かず帰っているとやっぱ色々考える。それもまたレア。こんなレアな機会今回限りで勘弁してほしいけどね。

 

12/28・31 チャオ!明治座祭10周年記念特別公演『忠臣蔵討入・る祭』(明治座/配信)

どりじゃんからるひま見てきて初めて生で見れませんでした悔しい!!!めっちゃ行きたかった…。

るひまのいいとこ全部詰めでした。ビジュアルがいい、キャラクターがいい、ちょっと面倒な日替わりアドリブもそこそこあり、流行りの曲の絶妙な替え歌もあり。納祭くらいから歌唱力特化キャストが増えてきて全体的に「ミュージカルです!」って雰囲気になってたけど、忠るはそのへん昔に戻ってた。同じ忠臣蔵題材の大江戸をあえて意識してるのもありそうだけど、替え歌が多くて…というかオリジナル曲あったっけ?そんな、る典くらいの頃のノリなのにイツメンの安定感により悪い意味のぐだぐだが減り、歌唱力アップで替え歌歌詞が聞き取れる。

ポニテの男が大好きなので次々とポニテの男が出てきて、思わず家で床に突っ伏した。良すぎた……。脚本はじめましての方とは思えないほど自然にるひまなのも良かったです。

全体的にめっちゃ好きなんだけどそれに反比例するように二部がやばい。年々やばくなってない?大丈夫?好きすぎるからもっとやってほしい。門左衛門まさかアマデまでいるとは思わんかった。食べ物ラケット振るシリーズこれからも続けてほしい…大好き…。

28日は相葉さん、31日は内藤さん目当て。特に内藤さん…いやるひまに出てる時はみりんぼしくんと呼ばせてほしい。みりんぼしくんが笑い転げるところを見ないと年が越せない。あんなに「今日は笑いに来ました!!!」って宣言してマイク持ったまんま大口開けて爆笑する人そうそういない…可愛かった…。激重作品パレードの稽古の合間なのが確定していたので、思いっきり笑って帰ってくれたようで良かったです。何目線?

 

その他

NHKドラマの岸辺露伴がめちゃめちゃ良かった。年末年始ずっとNHK見てたな…。

 

 

現場へ行ったのは11演目21公演。上半期は計7演目9公演なので、2020年の総数は18演目30公演。比べてもしゃーないけど、2019年総合計は35演目66公演……いや、意外と行ってんな2020年?ノリでチケット取れる状況(残席と自分の財布の余裕)だったのもありますね。

試しに配信(リアタイのみ、過去作配信は除外。リモート演劇もここに含む)も数えてみたら、上半期7くらい、上半期16くらいなので23?ロクスパやMBみたいに複数見た配信もあるので総数はわからないけど、現場18演目+配信23演目とすると41演目でさすがに例年より多い。過去作配信も含め、新たな出会いがたくさんあった年ではありました。推したちにもそこそこの回数会えたし。

なんやかんや思うところはあるけども、それもまぁ5年後くらいに笑い話になったらまたまとめたいね…。

 

2021年はまさかのfffでスタートしたのはいいけど既に色々躓いているのでどうなることやら。

 

yhforestmk.hateblo.jp

韓国でEqualやってるってよ。(中身は7割SOMLの話)

7月以降自分が行ける現場も少しずつ増え、新しい情報解禁に対しても「でもまた中止になるかもしれないし…」とマイナスな感情で構えることもちょっと減り(勿論まだまだある)、半年ぶりに推しさんが見れたりと比較的心穏やかにオタクをしている時に、それは突然やってきた。

s://twitter.com/watanabe_engeki/status/1301202423424352257?s=20

 

 

嘘でしょ!??絶対見に行けない今やるの!?!?

あーでもわかるめっちゃわかる、韓国の観劇オタクとEqualの相性絶対いい~!!!!(詳しくないくせに謎の同意)

 

 

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待って????
ソンユンさんがいるんだが!!?!?(※3日間くらい気付きませんでした)


と発表の度に大混乱しているのですが、何に対してそんなに混乱しているのかが(自分でも)わかりづらかったのでブログを書きました。おすすめ記事でも感想でもない、日記のようなものです。


タイトルにもあるけど7割…いや8割?はSOMLの話。

 

◆日本SOMLを見て、最初に思い出したのがEqualだった。

ミュージカル「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」、長いので頭文字をとってSOML(またはSOM)、読み方はソム。ハングル表記だと솜。

見た経緯や感想は以前書いたし(この感想ブログ、もう解釈違いになってるけど…) 

yhforestmk.hateblo.jp

https://twitter.com/i/events/1233937791261663232?s=20https://twitter.com/i/events/1233937791261663232

絵やレポもそこそこ描いているので今更ですが、ps://twitter.com/i/events/1233937791261663232?s=20以前から末満脚本が好きで繭期な観劇オタクなわたしは、昨年10月に上演されたこの作品の日本初演に突然ドドドハマった。いや、現在進行系でハマっている。ちなみに今年上映された、同名のサブタイがついた映画「若草物語」とはなんの関係もない。あらすじ等は↑のブログの中に貼り付けてるのでそっちを見てほしい。

日本SOMLは、田代万里生さんと平方元基さんの二人のみの役替りで上演された。昼公演は田代トーマス/平方アルヴィン、夜公演は平方トーマス/田代アルヴィンなど、相手と役を交換する。1公演のみの日もあるので必ずしも交互ではなかったはずだけど、二人の役がグルグル回っていた。繭期にはトゥルリバだといえばわかりやすいのだが、出演者がたった二人で役を交代し続けること、アルヴィンの衣装がローブ系だったこと、幼馴染の親友が……でしまうところなど(ネタバレです)が「Equalっぽいな」と思った。

https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/www.horipro-stage.jp/wp-content/uploads/2019/10/05002943/2NY2116.png

 

https://s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/www.horipro-stage.jp/wp-content/uploads/2019/10/08210548/11d6751a9eab88e72111205d53a40131-1024x683.jpg

ストーリー・オブ・マイ・ライフ | 【公式】ホリプロステージ|チケット情報・販売・購入・予約 より引用

 

ちなみにここでいうEqualは、現在韓国で上演されているEqualが参考にしているであろうワタナベ版というよりは、赤星マサノリさん・坂口修一さんによる「赤坂二人芝居」にて上演された、日本初演Equalのことである。

 


ワタナベ版DVDが在庫切れのため、今一番さくっと見られるEqual。月額950円(税別)です。

 

ワタナベ版やおそらく韓国版よりもかなりコメディ色が強く、ローブ(のような布の多い服)でキャッキャとはしゃぐ姿がすごく印象的で、日本SOMLのアルヴィン(特に田代アルヴィン)は赤坂Equalの二人を彷彿とさせた。

 

https://livedoor.blogimg.jp/aka_saka/imgs/b/1/b1cb18d6.jpg

https://livedoor.blogimg.jp/aka_saka/imgs/c/9/c963744d.jpg

blog.livedoor.jp より引用


幸いにもEqualを好きな友人がSOMLを見てくれて、Equalっぽいとこあるよね!と実際に話すことができたためにあまりtwitter等で騒ぐことはなかったが(もちろん話の根本的なところは全く違うので)、最近は逆にSOML好きな人向けにEqualをおすすめしたりしている。また、スリル・ミーが好きな人にもおすすめしている。わたしがそれら全部好きなので。

  


◆周りがどんどん渡韓したおかげでソンユンさんを知る。

さてこの作品、2006年にカナダが世界初演でその後ブロードウェイ各地でも上演され、韓国ではなんと今年公演10周年。まだ初演な日本はおそらく版権の問題で、CDやDVDはおろかゲネプロ映像すら上がらないという徹底っぷりにより、日本SOMLの記憶は見たオタクの脳内にしか残らなかった。
公演は2019/10/29にさくっと終わる。ホリプロに再演希望のメールを送ったり、キャスト二人が個人のコンサート等で歌うSOML曲を噛み締めながら過ごしていたクリスマス頃。


「今韓国行ったらSOMLとスリルミーでマチソワができるよ!」
「えっじゃあ行くわ!」


という気軽な会話がTLに散見され始める。なんやその「会社帰りに寄るわ!」みたいな軽さは。

海外渡航経験どころかパスポートすら未所持のわたしは「みんなすごいなぁ」と眺めていただけだったのだが、最終的にはSOMLきっかけで知り合ったフォロワーの8割(マジ)が渡韓していた。近いとはいえ、オタクのフットワークどうなってんの…とりあえず韓国SOMLのサントラを買いました…。

曲は一緒だけど、日本とはセットも衣装も解釈もかなり違う韓国SOMLのレポやイラストを日々眺め、行った知人らから細かい話を聞き、RTされてくる退勤(なんかすげぇ出待ち)の画像を流し見していた中で、

うわっっっっ顔が好き!!!

と直球で刺さったのが、トーマス役のチョ・ソンユン(조성윤)さんだった。後々気づいたのだが、いろんなキャストverの曲が収録されている韓国SOMLのOSTの中で「この人の歌い方好きだな」って思っていたのもソンユンさんだった。

 

顔がきれいすぎる…。
こういう退勤写真の眼鏡のお姿とトーマスの衣装でしか知らなかったので、Equalのキャスト発表後も周りの友人に教えられてようやく気付くレベルだったんだけど、本当にこのお顔とお声が好きだな……と思ったのでいつか生で拝見したいです。

 

そんな、SOMLドハマリ→日本SOML特有演出でEqual思い出す→韓国SOMLキャストソンユンさんを知る→Equalご出演。が一本に繋がってしまい混乱しています。いやほぼ一行で済んでるやん。なんやってんこのブログ。

 

フランケンシュタイン(日本版DVD発売おめでとう)やブルーレイン(日本版めちゃよかった)・ファンレター(韓国版配信英語字幕、演出かっこよすぎ)・モーツァルト!(日本字幕付き配信/これはウィーン作品だけどもすごかったので)(あとは日本版メイビーハッピーエンディングも見たかった…)と最近韓ミュに触れる機会が多く、歌上手いし曲良すぎるし演出がやばい!!いつか行きたい!って思っていたタイミングだったのでほんとひっくり返りました。

そんなすごい韓国演劇界にオリジナル作品で乗り込む末満脚本、って本当にすごいと思う…持ち込もうと思ったの誰なんだろワタナベの人…?向こうの制作さんで繭期や刀らぶのオタクの人…?(ありそう)


韓国どころかまだおいそれと東京にも行きづらい日々だけど、Equalが韓国で愛され、今後もまた再演され、いつか見に行ける日が来たらいいな。とりあえず韓国初演が、日本からするとめっちゃロングランな11月まで無事走り抜けますよう祈ってます!

 

 

 

ところで、初日のテオ役だったジフィさんが韓国RENTでエンジェルを演じてらしたと知り、ミュージカル版Equalが見たいなぁ…という気持ちも膨らむ。どうですかワタナベさん。どうですか韓国のクリエイターの方々。繰り返される毎日をちょっとずつ違うリプライズナンバーで展開して、進むごとにどんどん不協和音やズレが生じていってほしい…スリルミーとSOMLをあれほどまでに育て上げフランケンを生み出した韓国演劇界の作るEqualミュ…見たい…。

 

(11/8追記)

とか祈ってたらまさかすぎる理由で10/25に早期クローズしてしまい、「そんなことある!?!?」って言ってしまった。

 

韓国の観劇勢をフォローさせてもらって何度か交流したりお絵描きしたり、日韓同時Equalが実現したりして楽しかったのに、ちゃんと韓国語勉強したいな~ととりあえずハングル読む練習していたわたしの熱意もまとめて霧散してしまったの悔しいな…いや…でも韓国自体はいつか行く……。