ぼちぼち観察記録

見た舞台の感想やオススメや自分語り。関西小劇場と推しさんとミュージカル。

2021年1-3月まとめ

絶対数は減ってるし、個人的にヒットした演目が多いのになんで個別感想記事書けないんだ…!って考えたんですが、去年6月にiPadを買ってからパソコンをほとんど起動しなくなったからだと気付きました。ブログはパソコンからしか書かんので…。

上半期一括でまとめようと思ったら、4月5月にドンと配信が増えて何が何やらわからなくなったので一旦3月までで。例によってツイ感想のコピペ再編集です。fff、パレード、MAが特に長い。
行くの諦めたものもメモしておきます。単純に都合悪くなったり体調不安だったり自粛だったり色々。


1/17 宝塚歌劇 雪組公演『fff-フォルティッシッシモ-』~歓喜に歌え!~
シルクロード~盗賊と宝石~』(宝塚大劇場

結果的に2021年の観劇の方向性を決定づけている演目。

雪組にご贔屓さんがいる友人がいるので情報は知っていたし、トップ退団公演ということで配信は見るかな~とは思っていたらまさかの現地。まさかすぎる…普段行こうと思ってもそうそう行けないでしょ…。

いや~~~~良いもん見た…海外作品や原作ありでないオリジナル作品をムラで見たの初めてだったんですが(テレビ放送で気軽に見たりはしてた)、宝塚のための…トップ二人のための演目…退団公演……すごい……っていうかあんな気軽にチョイ役でマリーアントワネット出せるの宝塚くらいや。しかも「王妃様!」ってセリフがなくても十分わかるくらいの見た目で…。

レミ原作読んで以降見た革命関連ミュ、革命前半で終わるものばかりだったので動くナポレオン初めてかも?ブオナパルテ呼びに進研ゼミでやったとこだ!って思った。モーツァルトのキャラ造形めっちゃ可愛いウィッグ天才!普段娘役の方と聞いて納得の可愛さ。あと無人オケピの使い方天才すぎでは…!?

どの界隈でもゲルハルトという名はめちゃめちゃ顔のいい金髪の男にしか名乗るのを許されてないのかと思って笑った。(※グランギニョル

だいきほコンビの歌を生で浴びられる日はもうないと思っていたので嬉しかったです…お二人ともすごかった。謎の女の名も、ラストナンバーの歌詞もエモしかない…

他演目の感想でも言ってるけどわたしロケットを見ると必ず泣くんですね。何なんだろうねこれ…今日はまぁ全体的にずっと泣いてたけども…。
二本立てでオリジナルで、やっと「宝塚の楽しみ方」の本髄が見えた気がする。今年頻繁に宝塚作品を見るようになったのはこの影響。菅野美穂さんの音楽を聞いてきた世代なので、シルクロードの曲どれも実家のような安心感があった。大世界、圧巻。

突発的な観劇初めになったけど来れてよかったです。

ちなみにじゃんじゃんはためくフランス国旗を見ながら「いや…わたし今年レミに通うんだけど…2021年の開幕までフランス革命もの(ではないけど)にしてしまった…」とちょっと笑ってすらいたんですけど、これが盛大なフラグとなるとは。


レプリカ2020(配信)1/28 F回(秋沢/千田/蔵重)30 B回(秋沢/田宮/坂口)

去年の演目だけど配信が今年だったのでここに。

秋沢マナトチャラいな…!?というのが第一印象。すごく若いマナトだなと思った。いい意味で今風でちょっとスレていて、言葉にやや棘を感じる。F回で見た秋沢マナトと千田ヤヨイちゃんの相性があまりに悪く(歌が、ではない)、ヤヨイちゃん…マナトはやめとけ…と諭したくなった。田村マナト回を去年配信で見たので尚更かもしれない。逆にもっと子どもっぽいキャラでくるかと思った田宮ヤヨイちゃんがバリキャリ感あって、そっちのが相性良かった。ふたりともやや強めに出るタイプなので。
わクピドの平成ライダーに出てくる謎の少年みがすごい。最終回で成長しそう。当たり前ですが蔵重クピドと全然違うので見てて楽しかった。

 

1/31 音楽朗読劇「マインド・リマインド~I am…~」(紀伊国屋サザンシアター/配信)

組み合わせ的に大本命だった27日を払い戻し(よしくん僕見たかった……)、31日を配信で。何故か盛大に体調をぶっ壊していて(今思うと普通にメンタル原因)ベッドで倒れながら見た。磯ミュからだからそんなに長くはないけど、Patchを応援し始めてから初めて大楽に行けなかったな…としょぼしょぼした。
感想は2020年末の大阪公演の方で書いたので割愛。でも納谷さんの僕はさすがだった。

 

1/28のイリュージョニストも持っていたのですが、マイリマをまるっと諦めたのでこっちも諦め。

2/5のスルースも都合で行けず。全然柿澤さんに会えない。

 

2/6 ミュージカル「パレード」(シアター・ドラマシティ)

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きっと2021年最トラウマ演目になると思う。でもまた再演あったら見たくないけど行くし周りにも見てほしい。見たくないけど見たい。

演劇って、見るのが辛いという理由で中座がしづらい(してもいいとは思っている)のとまぁチケ代も高いので、怖くて逃げないようにネタバレを全部調べたうえでのパレード初見でした。それでもぞわぞわし続けた。すごかった。

初演の評判は聞いていたし、歌うま勢揃いだけど内容が怖いし…と避けていたこの演目に行こうと最終的に決めたのは内藤さんの出演で、上演中もほぼずっと内藤フランキーを見ていた。上手寄りはフランキー席とは聞いていたけど、ほぼ全部が見えたのでとんだ神席だった。感想もほぼフランキーのことです。

この時世になってから一番キャスト変更(一時的なもの含め)が多かった作品なんじゃないかな…。メアリーがいろはちゃんと聞いて、レミに続いての内藤・熊谷共演に喜ぶより先に「い……いろはちゃんが……あんな目に…遭う役を…」というショックを受けてしまった。時代的には逆だけど、パレードのあとにレミがあってよかった…しあわせミュージカル転生…。

内藤フランキーの証言が虚偽ではなく本人もそう思い込んじゃってるって話は先人たちの感想にもあるしめっちゃわかるんだけど、わたしが一番「いやアカン」って思ったのは他の人(誰だっけ…コンリー?)の証言を前のめりで目を輝かせてずっと頷きながら聞いているところ。怖い。メアリーの友人で、想いを寄せていて、工場へ行く直前に最後に会ったフランキーという少年の存在。そりゃあ市民を煽るのにうってつけだけど、周りの大人たちが目をつけて直で煽りに行ってんだよな…そりゃああなるわ…ドーシーさん、その少年を自分の真後ろに座らせてどうしようっていうの。どういうつもりで、激高するフランキーをその腕でなだめているの。いいように道具にされた結果じゃないかフランキー…憎悪の煮凝りみたいになってる…誰か一人でも、君は悪くないもう忘れよう(それが良いことかは一旦置いといて)って言ってフランキーの目を覆い耳を塞ぐ大人が必要だったよ…。

上手席、一番最後にキッと顔を上げるルシールの頭越しにすっごい晴れやかな顔したフランキーが見えるので「やめてよ!!!!!」って顔を覆いそうになった。

証言中や後ろで座ってる時のアイオラがずっと人形のような真顔だったの怖かったんだけど、嘘がバレないかうまくやれるか緊張してたからでいいのかな~。そうなると同じように嘘の証言したはずのフランキーの表情がコロコロかわるのもやっぱ怖いのよ。嘘ついた自覚なさすぎて。

台を蹴ったのはフランキー個人ではなく、怒る市民たちとそれを煽った大人の渦巻く感情が具現化したものであり、その根源が冒頭の南部兵につながっていくのが怖いしその二人が同じキャストなの本当にうまいな……と思う。

そういえばミニーがいいめぐさんなのに最後まで気付かなくて。頭の中では、メンフィスでいいめぐさんが演じた白人少女が赤いラジオを持ってスキップで駆けていった。メンフィスとパレード、両方に出てるキャスト数人いるんだよなぁ…今改めて、表現を大きく変更した上でメンフィスがもう一度見たい。

外で会えた友人とも言ってたんだけど、オタクってすぐ「地獄」っていうけどこれは「現実」じゃないですか。わたしが好きな地獄はファンタジーなフィクションによる地獄であって、こういうのは…こう…いや現実やん……って項垂れていた。

怖かったけどあまりにフランキーが良かったしソロも多かったので、もっかい見たい!って愛知のチケを取ってみたのですが、その前日の地震にビビって諦めました。

 

2/20 劇団壱劇屋「BLACK SMITH」(大阪ビジネスパーク円形ホール

オタクが大好きなコンビ萌えのパターン全網羅をしつつ、壱劇屋さんの信念と、壱劇屋さんらしい人間賛歌と、てんこ盛りの殺陣をよくぞ2時間強に詰め込んだなと感心する…ブレないなぁ。やや人数多かった気もするが。

コンビどれも良くて平等に萌えて、わたし自身はド直撃してないけどみんなどこかにはまるやろ…とちょっと俯瞰で見てたけど、結局わたしは武士道に囚われてくそめんどくさい矜持を捨てられないサムライが元来好きですので一ノ瀬ですね…相方が既にいないだけだった…。

ぴかるーんの時に「舞バサ以外でフラフープ殺陣見るなんて」って思ったけどブラスミは「舞バサ以外で大鍋殺陣を見るなんて」って笑ってしまった ムラキちゃん金吾さんと仲良くなれるね。でかいハサミの武器ってキルラ思い出す人多いやろうにそのままど直球で出してくるとこ好きやで…って言おうとしたらキルラ2013年で卒倒してる。3年くらい前じゃなかったっけ…!?

最近は台詞あるが作品多いけど、ワードレスで好きになった壱劇屋作品の「台詞」が好きだなぁと思えたのもエモかったな…。振の「師匠」一言ずつに溢れんばかりに込められた感情…好きだ…。

一度のみだったので佑飛くんとともちゃん目当てで東を取ったんだけど、柱や階段で見事に真ん中エリアで何やってるか見えなかったのちょっと笑ってしまった。四面囲み舞台、面白かったし迫力はあったけど、メインキャラが四天王というわけではなかったし普通の舞台でも見たくなった。ぱっちでやったら絶対しょりくん一ノ瀬ですね(妄想)


余談ですが、壱劇屋さんの舞台見るともう半年か一年殺陣ある舞台見れんってくらいお腹いっぱいで満足するんだけど、2017年の私はどうやって髑髏城と五彩の神楽に通ったのか。今回刀鍛冶という点でも髑髏城思い出しがちだったけど、西分さんの沙霧が見たい。

 

2/21 宝塚歌劇 宙組公演『アナスタシア』(東京宝塚劇場/配信)

作品の感想は去年11月の現地のところで書いたので割愛。千秋楽アドリブが楽しかったり、梅芸版パンフと歌詞や舞台写真を見比べたりとのんびり見ました。今後梅芸版が再演されるなら是非宝塚も同じ時期に再演して、続けて見たい。


2/28 ミュージカル「僕とナターシャと白いロバ」(配信)

ナナヒンのヒンて何?てぐぐったけど나와 나타샤와 흰 당나귀で頭の文字とってナナヒンなんですね。可愛い略だけどロバ消えとるやん!
マルチマン伊藤さんの声や佇まいが良いので安心して見ていた。
ペクソク役をSOMLトム役者がやりがちと聞いておもしろいなと思った。でもわかる…詩人と作家…死んどるけど…。どこの国でも借金する旦那と苦労する嫁の図一緒なんやな(時代背景は現代ではない)って結構ゆるっと見ていたのだけど、所用で中断したうえにアーカイブ見れなかったので印象がぼんやりしてしまって残念。

 

3/3 ミュージカル「マリー・アントワネット」(梅田芸術劇場

単独記事に分けました。

yhforestmk.hateblo.jp

3/7 宝塚歌劇 星組公演『ロミオとジュリエット』(宝塚大劇場/配信)

初見です!星組さんはロクモライビュ以来?生ではまだ拝見できず。
ロミジュリ、外部版まだ見たこと無いわりに色んな評判を聞くので、とりあえず宝塚版見るかーと思ったんですがこっち現代(近未来?)じゃないんですね初めて知った。そんなレベルで見始めたんですけど、世界の王がめちゃくちゃ好きなのでテンション上がるしこっちゃん歌上手いなこジュリエットかわいい愛ちゃんの死がやばい。そして有沙瞳さんの乳母が良すぎた…一番好きなキャラかもしれない。
すごく良かったので、勢いで外部ロミジュリにも行くことを決めた。


3/12 シン・エヴァンゲリオン

舞台じゃないけど記録として。リアタイ世代ではないし大学の頃に一気観したくらいのライトなファンですが冒頭から最後まで泣き続けてしまってびっくりした。振り返りで泣くしあの村の空が青いだけで泣くしもう誰が出て何を言っても泣いていた…。特撮パートは特オタの血が騒いだ。何が何だかわからなくても人は泣ける。


3/14 子午線の祀り兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール)

戯曲は大河清盛やってた頃に読んで、2017演は行けずNHKでの放送を見て「いやこれ…難しいな…」と思ってたんですが、実際に劇場で見て古い文体を一言一句聞き漏らさないように集中したらわかりやすかった。日本の標準時子午線のある兵庫で見れたのもなんだかおもしろい。今まで見てきた群読の中で圧倒的に聞きやすかった。演出もよかったな~ぐるぐる回る迫力がありつつ、静と動とのメリハリがいい。小劇場っぽい人力でのセット転換にテンション上がる。

ちなみにそれだけ集中しても、演者のレベルが高いので異常なまでに聞き取りやすかったのに、3割くらいは何言ってんのかわからんとこあった。古いとはいえ日本語なので大体の意味はわかるんですが。学校で習ったなけなしの古文知識と最近薄れつつある日本史知識フル活用でめちゃめちゃ頭使った…こんなにずっと集中したの久々。

日本語なのに何言うてるんかわからん、は先日のエヴァもそうでしたが、どっちも「わからんのにおもしろい」からすごい。

MA終わって今月の観劇予定がないと気付いて急遽行くことにしたんだけど(ちょうどチケ追加販売をしていたので)見れてよかった…。もっと源平のこと忘れてると思ってたけど、結構ポンポン名前の字や顔が浮かんだ。最近ずっとフランスにいたので日本語浴びてるな~って思った(それはそう)

映像で見た時は「可愛いなぁ(ほぼ花天魔王だなぁ)」と思っていた成河さんの九郎義経、めちゃめちゃかっこよかった…!身体の使い方に関してはやっぱり野村萬斎さんが圧倒的にすごかったけども、負けず劣らずの成河義経の身軽さとキレ。どうやったらあれだけ動いたあとあの姿勢でしばらく止まれるの…。弁慶との体格差が漫画のようで、義経主従好きとしても満足。

 

3/26 両国花錦闘士(WOWOW配信)

大阪公演に行けそうな日程だったんですが都合が悪く配信で。行けてたら2021の幕開け演目がこれだったので、それはそれでハッピーでよかっただろうな…。

前評判通りも~ハチャメチャで楽しかった。いいのか!?って思うところはきっと現地だとそこまで気にならなかっただろうな~。千秋楽挨拶まで入っててもらい泣きしてしまった。2020年色々ありすぎてこれの主演交代のこと若干忘れつつあったのだけど、以前から評判は聞いていた原くんのすごさを思い知った。デーモン閣下役まさしには笑わせてもらった。

 

シンエヴァ除いて、現地5演目配信6演目ですね。複ステは配信だけどレプリカが2なので、一応通算12公演?レプリカがそもそも2020年の演目なのと、マイリマと宙スタシアが2020年現地で見た公演なのでカウントにやや困る。

4-6月はどこも中止の嵐だったので一体自分が何駄目でその代わりにどれを見たのかがめちゃくちゃなので、近いうちにちゃんとまとめたいです。