ぼちぼち観察記録

見た舞台の感想やオススメや自分語り。関西小劇場と推しさんとミュージカル。

劇団ショウダウン『ドラゴンカルト』

外部での星璃君を見るタイミングがやっとできたので行ってきましたドラゴンカルト。26日マチネ(前楽)を観劇。

他の出演者の方はお名前をtwitterやチラシでよく見かけるけど、おそらく舞台で拝見するのは初めて。どなたがショウダウンの劇団員さんかもあまりわからず、役者によるネタバレ(あの人がただの端役のわけじゃないとか)もなくまっさらな状態で見た。
芸術創造館も初めてでした。駅から遠いとは聞いていたけど確かに地味に距離があった…。
運良く駅で友人にあったのでぐだぐだ喋りながら歩いて会場へ。

人狼ゲームを基にしていると聞いてたけど、私自身人狼は友人らとちょっとやったことあるくらいでルールもうろ覚え。
作中で簡単に説明はしてくれていたけど、役職のことはそこまで触れてなかった(気がする)から、明らかに変な「霊媒師」が出てきたり最後らへんで財前が「狂人」って言われてもしばらく役職と結びつかなかった…もうちょっと予習していくべきだったかな。
っていうか人狼の役職に赤ずきんなんかあんの!?って見終わってすぐググった。色んなパターンあるんですよね人狼

ゲームマスターの正体についてはそこまでびっくりはしなかった。主人公(仁科)の横にいる女は疑えってばっちゃが言ってたので(言ってない)。
こういう作品で犯人はサイコパスだって断言されると、何だかな~すぐサイコパスを便利屋にするな~とか思いやすいんだけど、丁寧に生い立ちや心情(?)が描写されていて良かった。そしてしんどかった。こどもの訴えは聞いててほんと辛い。
志賀先生の人狼理論はわからなくもないけど、それを押し付けちゃってるのがアウトだなぁ。子ども達の為を思って言ってるところも大きいんだろうけど、全ての元凶お前やないかい!ってツッコんだ。いやまぁ、本当の元凶は子どもたちを捨てた親だけど。

キャラの話。

・仁科も暁も没個性で、冒頭とか人がごちゃごちゃしてるシーンであれっ君そこにいたのか?って何度か思った。でもこれはわざとっぽい気もする。人狼は人に擬態して紛れる。仁科のショートダッフルコートが大学生みたいだった。
・東北訛りも長過ぎる話も、もうちょっと聞いてみたかった愉快な(でも優秀な)比良坂。東京ではキャストが違ったと聞いてびっくり。あんなキャラ濃いのに。
・明らかに興味を惹く見た目をしている財前。軽く結んだ金髪、細身の身体。あと特徴のある話し方。キャラ造形がずるい。雰囲気ある役者さんだな…。
・FBIのプロファイラー、アーロン。出オチか!助っ人ほか二人が愉快なイロモノだったのでアーロンもそういう系かと思ったら、真面目にプロファイルしてた。以前星璃君がラジオで、色々研究してるけどどう頑張ってもホストになるって言ってたの思い出して微笑ましくなった。
・ところで刑事長こと勅使河原さんがとても好きです。車内での会話で良いなって思った瞬間に死んだのでだいぶ絶望した(いつも好きキャラがすぐに死ぬ)んだけど生きててよかったです。
・古都さんと生島さんのコンビもよかったし、その二人と勅使河原さん大鳥さんとアーロンの年長組(…でいいんかなキャラ的に)がアイコンタクト取ったりこそこそ話していたのが素敵だった。かっこよかった。古都さんの起こした事件あたりの話がもっと詳しく見たかった。

○○っぽい、という感想は微妙なことはわかってるんだけど思っちゃったし元がマイナーなので言うと、設定とオチ自体は清涼院流水の『カーニバル』を思い出したりして。同時殺人はやっぱり大勢の同志がいないと成り立たない。

総じて、2時間半の壮大なミステリ映画を見た気分になった。集中力の持ちはギリギリアウトだったのでどこかで休憩が欲しかった…やっぱ1時間半くらいが限界。これは個人の見解だけど。
もう一度見たいか、というと、一週間くらい空けてなら見たい。マチソワとか二日連続はしんどい。オチまでわかった状態で見るとわかるネタってどのくらいあるんですかね。冒頭と終盤の襲撃シーンの繰り返しだけでもかなり違いが見えて(松井アナとか)充分面白かった。
もう終わってしまったし、東京公演との違いもあるだろうから明日からネタバレ感想探そう~。
キャラビジュアルが好きな人が沢山いるので、簡単にイラストも描けたらいいな(希望)