ぼちぼち観察記録

見た舞台の感想やオススメや自分語り。関西小劇場と、推しさん。

劇団壱劇屋 『五彩の神楽 憫笑姫~Binshouki~』

8月は頭から大きな舞台が続いたのと、家族百景に行けなかった(かなしい)ので久々の小劇場でした。26日15時回を観劇。

壱劇屋さんを見るきっかけはこっちの頭らへんに書いてるんですが

yhforestmk.hateblo.jp

わたしは基本的に殺陣芝居が大好きです。ミュージカルに興味持つまでは、殺陣のある舞台にしかいかなかったくらい。元々時代劇が好きなので。

ノンバーバルでわかるか?と思って見た『猩獣』は配信がガタガタ(※うちのPCのせい)で全く話がわからず、実際に見に行ってみた『独鬼』は結構すんなり入ってきたので、竹村さんの作風がわたしに合うんだろうなぁと思って楽しみにしていた五ヶ月連続公演。

出演者が発表されてみたら8月に末満さん・12月にPatchの田中亨くんが出るし他の月にも見たかった人が沢山で、やったー!とガッツポーズしたらほぼ同時にPatchの有馬純くんの退団も発表されていて、振り上げた拳をそのまま膝に叩きつけることになった。しかもその日、花髑髏のライビュ(=推し舞台)だったし。脳内が忙しすぎた…もうあんなアップダウン激しい発表は体験したくないな…。

 

長めの感想にすると5ヶ月もたない気がするのでさくっと行きます。

 

憫笑姫~Binshouki~

これは“姉”の物語

パンをもらえば妹に
服をもらえば妹に

わたしの全てを妹に

姉は妹の為に城へと上がる
そこに待ち受けるのは欲に塗れた愚者の陰謀

 

これは“姉妹”の物語
姉は妹を守る為
戰旗を掲げ戰場に立つ

 

劇団壱劇屋 番外公演「五彩の神楽」特設サイト 

 

戦う女子サイコーだな!!

今までの三作のうち今回が一番ストーリーわかりやすかったかな。台本買ったけど見ながら考えてたこと概ねあってた。回想シーンとの切り替えも、姉のちょっと(かなり?)重い妹への愛もわかりやすい。軍勢の違いを表してたであろう旗は、絡まったり照明で色が変わったりしてちょっとわからんかった。緑?
最終的に王が倒れ、姉が王となったのはいいけどもそれっていくらでも変わりがいるというか、歴史が繰り返すことになりかねないので完全にハッピーエンドには思えなかったり。綺麗に終わった分、ちょっと穿った見方をしたくなる。

 

姉と妹の関係性がどうも不健全で、これはそのうち最悪のパターン(姉が人を殺めるところをタイミング悪く妹が見てしまい、すれ違ってしまって最終的にそれが原因でどっちかが死ぬ感じの)(考え過ぎやろ)で崩れてしまうのでは…と心配になってた。
でも妹がとても聡い子で、姉の誤魔化しも甘いところがあったおかげでお互い歩み寄って一緒に戦うことになったのはとても良かった。背中合わせめっちゃアツい。

 

姉役、壱劇屋のりついっとマシーン西分さん。ぶんちゃんさん。まだそんなに色んな役を見ていないのだけど、個人的に困った顔が素敵なのでちょっと窮地に陥ってほしくなる。いや悪い意味でなくて、そこから這い上がる姿が素敵というかなんというか。男の振る旗の後ろから現れるのかっこよすぎて震えた。

妹役、NMBりなっちこと久代梨奈さん。初見です。腰位置の高さや膝上スカートの翻りっぷり、立ち姿、顔の角度と髪の毛の使い方等、アイドルとして自分の見せ方を熟知していて見ていて気持ち良かった。後半どんどん鋭くなっていく目が印象的。
アイドルだから~という視点の可否は置いといて、かなり好きです。

 

そんな姉妹や侍女たちの意志をちゃんとくんで、めんどくさがりながらも鍛えてくれる男(竹村さん)の関係性が最高だった…。逃げてしまった侍女たちを容赦なく殴るとこ好き。竹村さん最初は出ないはずだったとか聞いたけど、もう男は竹村さん以外考えられない…ハマってた…。

久々に役者として舞台に立たれていた末満さん。出てきた瞬間に圧倒されて、そんなに身長高かったっけ…!?って思ったけど数字上はそうでもなかったのでオーラか?
役どころとしては王の器ちっちゃ!!って感じだったけど目力にやられた。また拝見したい。でもマチソワ間は休んでください。

個人的にビジュアルが最高でしたで賞、侍女役の真壁愛さん。リーゼントにパンツスタイルなのかっこいい…最高…ありがとうございます…。去年から何かと拝見しているので顔も名前も覚えました。侍女みんなタイプが違うけど、どうやって連れてこられたかが気になったなー。適当だったら怒るぞ王。

 

そうそう、やっぱ衣装がいい舞台は見てて目が楽しい。姉はほとんど舞台からはけないから舞台上で衣装変わっていったけど、最後に鎧がついたのテンション上がった。ああいう普段着っぽい衣装にゴテっとした鎧の組み合わせはとても良い。
姉と妹で明らかにシルエットが違ったし、侍女も三者三様。王だけがやたら白い。誰が誰かがぱっとわかるのは大切…。

あと、カテコの和やかさが印象的。西分さんをちらちら見守る末満さんとか。
昔共演させてもらってその縁で…とか、これからもこうやって小劇場界隈が盛り上がれば、とか。壱劇屋さんのそういう演劇へのスタンスがとても好きなので、ささやかですが応援しています。

 

次は中村るみさん主演。ギアにまだ行ったことがないので、舞台上で見るのは「オンタマジャクシ」以来ですかね。
エンタメ色強めで、今回とは全然違うものになるらしい。楽しみ。

 

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