ぼちぼち観察記録

見た舞台の感想やオススメや自分語り。関西小劇場と推しさんとミュージカル。

7・8月ぱっち客演感想(ピカルーン・プラズマ・12人の怒れる男)

推し現場がなくなり、博多へ飛び、そのしわ寄せでオタク的作業に追われたりしてたらいつの間にか9月になってました。推しさんアナスタシアおめでとうだけどゼロワン出演どういうこと!?ぱちすて13th決定めっちゃうれしいけどカーニバル!×13って何!?!?と、日々情報に踊らされています。2020年ミュージカル問題もあるしいつまでも心と財布が休まらない。

さて、7・8月はレミとこの三つのぱっち外部にしか行けてないので、先にこっちの感想を。ロバラバ2も検討はしてたけど行けずじまい…。
twitterにぽいぽい投げた感想をまとめただけです。

 

7/7 劇団壱劇屋「ピカルーン」(ABCホール

今回はワードレスでなくでなく台詞あり。いつもは伏線を見落とさないようにかなり集中して見ていたけども、今回は気軽に見てたら見落としたことめっちゃ多かった。お前なぁ…。

でも話自体は要所要所でとてもベタ!竹村さんの作演は元々そのベタを煮詰めて人情と絡めたもので、ワードレスだとそれらのベタが勝手に作用していくものが、台詞があることによって蛇足に思えたり逆にミスリードになったり。おもしろい。でも竹村さん作演で初めて明確に「うわこの展開苦手だ」って思ったとこがあって、それは個人の好みというかこれは「ワードレス」じゃないから、説明されてしまったからだろうなぁと思う。言葉とは難しいものだ…。

飛ちゃんの輪刀の扱い方に懐かしくなり(そういえば私の舞台沼の入口は舞BASAだった。)、伊武のあれこれには五彩を、あと壱劇屋さんではないけど八犬伝思い出したりした。個人的MVPは勝又の藤島さん!この2年くらいでだいぶ壱劇屋さん見たので、殺陣の組み合わせにあっ今回もここの二人がコンビ!って楽しみ方もするので感情が忙しい。岡村さんどんどん貫禄出てくるな…。紙研様の格好良さ全振りの立ち振舞いとかキャラデザとか、全体的にその人の良さをめちゃめちゃ引き出していて見ていて楽しかった。
力石の真っ直ぐなところをそういう感じで歪めるの最高~~!!!!ってニコニコしたし、勝又くんが最強に好きなタイプの従者だったので竹村さんのキャラづくりは解釈があう。

日替わり賊のザクスさん目当てで大阪楽に行ったんですけど、楽限定でゼロスのDVD物販に置いてたのめっちゃ笑ってしまった。ゼロスはいいぞ~5か月ぶりのザクスさん元気そうでよかったです(??)

 
7/15 無名劇団第31回公演「プラズマ」(SPACE9)

中之島文化祭で気になってた無名劇団さんと、大吾くん外部初主演ということで何も考えずチケ取った!考えてたら取らなかった(内容的に)気がするのでチケ取りは勢いも大事。

わたしが小劇場において「好き!!」って思う要素と、「こういうとこが苦手だな~」って要素が見事に同居していたので中盤くらいまではうーん?って首をかしげ気味だった。でも後半で一気に巻き返した感じ。お兄ちゃんがめちゃめちゃ良い。いずなとなゆたのリアルな雰囲気に対して、警察組とほむらのキャラクター感が強くて(設定も衣装も)世界観が自分の中で最後まで合致しなかったんだけど、何か理由があるんだろうか…。
今回は良い意味でだけど、白い服着た手足の長い顔のきれいな男が横たわってる図の美しさってそれだけで色々許せてしまうところある。赤い布の使い方も効果的で、あの狭い空間の活かし方が良かった。
今まで見たこと無いタイプの役の大吾くんを、あの近さでじっくり見られたの嬉しい。ほんっとうに顔が整っているな……ってマジマジと顔を眺めてしまった。


8/3 ナイスコンプレックス「12人の怒れる男」(インディペンデントシアター2nd)

いやーーーよく練られたホンによる会話劇最高!!

「12人~」はざっくりしたあらすじと結末は知ってて、それをオマージュした「12人の優しい日本人」を見ていたので展開や結末にびっくりすることはなかったんだけど、それでもめーーーっちゃおもしろかったです。人の感情のうねりが目に見えるのがすっごく好き。その人の気持ちとジャケットの関係性すごいよかったな~そこだけ注意してもっかい見たかった…。

舞台上に水が置いてあって、途中でみんなが飲む作品を見るの今年二本目なんだけど自然でいい。そりゃ喉も渇くわ。
こういうガチガチの会話劇って変に間ができた瞬間気になるんですけど、そこらへんのバランスがうまかった。台詞に関してはちょっと戯曲に押され気味かなと思うところはあるけど、全員が口が立っても意味なくてあのバランスでちょうどいいのかもな~って。口の立つ二人が目立つ。

Patch4人もものすごく良かったです。たくちゃん(7号)のあの人を馬鹿にしたような演技、めちゃくちゃハマる…うますぎる…。けんちゃん(11号)の実直な人柄とカタコト具合が絶妙で、たかしくん(5号)の心根の優しさがにじみ出る。大吾くん(12号)は大吾くんだったね!?有罪無罪の歌、日替わりだったそうですが何故うまいことわたしが行った回がレミゼの「民衆の歌」だったのか…!!その歌先月何回聞いた思てんねん!って12号に若干キレた。ダメなわけじゃないけど、めちゃくちゃ心を掻き乱されてあの前後のくだりの記憶がない…。7号が行きたがってるナイター、甲子園の阪神戦やろなって思った(雨で中止なのも含め)んだけど一応海外設定なんだった。
Patchで12人~やってほしいなぁと前から思っていたのでとても満足。勿論全員ぱっちでも見たいけど。

数人だけ関西弁なの好きだったし全員関西弁verも見てみたい。わたしの場合、全員の標準語だったらもうちょい見るのしんどかったかもしれんし、女性がいないのも見易かったんですよね。なんだろうね女性の言い争う声のつらさ…自分が女だからなのか…?

一回だけだったのでロイヤル傍聴席には入れず。ああいう変わった席好きなので挑戦したかったな…。あちこちで言われているけど、ラストの8号の表情ってそっちからしか見えないので。

あと、これを見てから前述した「12人の優しい日本人」見ると三谷幸喜さんの天才ぶりにひれ伏してしまう。1人以外有罪から始まる怒れる男、1人以外無罪から始まる優しい日本人…。未見の方は是非(感想でマーケティングすな)

 

 

殺陣・THE小劇場・バチバチの会話劇と、タイプの違うもの見れて楽しい夏でした。あとはレミ大楽までに総括記事も書きたかった…(あきらめ顔)

さーって来週から怪人と探偵も始まるし、カーニバル13もある!繭期大夜会もある!他にも見るものもだいぶ決まってるので、冬まで一気に駆け抜けます。