ぼちぼち観察記録

見た舞台の感想やオススメや自分語り。関西小劇場と推しさんとミュージカル。

劇団Patchのススメ:本公演(+α)DVD編

本公演も近いし、劇団員の2.5次元作品への出演もまた決まってめでたいので、そろそろメンバー紹介を新しくしよう!と動いてたのですが、先にずっと放置してたこの本公演記事を最後まで書きます。

 

ジャー忍(2017年9月末)の物販で買えるように、と書いてたら途中までしか間に合わなかった上に物販にDVDは置いておらず、そこから放置し続けていたら旧譜のほとんどが廃盤で買えなくなるというまさかの展開に泣いてるけど、再販のチャンスもあるかもしれないし、意外と周りのフォロワーが持ってたりするし、メ……等で中古品を手に入れる手段もなくはない(公式にお金落としたいけども…)ので少しでも参考になればありがたいです。

 

廃盤のDVD、いくつかは国会図書館にあると教えていただきました。

ndlonline.ndl.go.jp

 

注※これを書いてる人はSPECTER以降しか劇場に足を運べていません。破壊・8番勝負其の弐・舞台版ボクパチ・EX(熱海・フォアコン)が見れていません。公演当時のあれこれは伝聞や感想でしか知りません。明らかに間違っていることがあれば教えてください。もし「当時はこういう状況でこうだったからアツかった!」っていう思いがあれば、是非聞きたいので思い出ブログとか書いて下さい!読みたい!

そんなわけで幽悲伝あたりから当時の状況や自分の体験が混ざり出すので、あまりオススメ記事になっていないかもしれない。

 

 

すごくざっくりしたオススメチャートを作ってみたりしましたが

 

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罫線ノートに書いてしまって読みづらさがすごい。いつか作り直したい。

 

 

ざっくり紹介だけど長いです。全体的に敬称略。劇団員は名字表記。出演者を書こうと思ったら多すぎたので、現劇団員12人の中で未出演のところのみ記載。この人好きにオススメ欄に現メンバーじゃない人いっぱい入れてるけどそれはもうわたしの独断です。

 

そのまま買いやすいようにとワタナベ商店にリンク繋げてますが、そっちには詳細がないので公演日程や役名等詳しくは劇団Patch公式サイトへ。

あと、劇団Patch - Wikipediaがめっちゃ読みやすくまとまっているのでそちらも。更新してる人ありがとうございます。

 

◆Patch 旗揚げ公演『OLIVER BOYS』

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7net.omni7.jp
キャストがわからんけど可愛い度★★★★☆
特撮オタクに刺さる度★★★★★
この人好きにオススメ◆竹下・星璃
未出演◆吉本・近藤・四期

 

寂れた商店街で潰れかけたアクションクラブがヒーローショーをやる話。努力友情勝利!な少年漫画的なストーリー。メインは竹下と星璃。サブが三好・中山・(金澤・亀井)という感じですが、比較的みんなまんべんなく出ている。

記念すべき旗揚げ公演。演劇初心者がほとんどだったので、末満さんがそれぞれがやりやすいキャラを作った(所謂あてがき)らしい。とにかくみんな若い。当時のキャスト(旗揚げ時の一期生)15人中、現在もPatchに在籍しているのは6人。比較的最近まで在籍していた岩崎・村川を加えてもほぼ半分が見慣れない顔になるのでそういう意味ではオススメしづらいのだけど、全てはここから始まった。
ほとんど全員が初舞台で、カーテンコールで顔をぐしゃぐしゃにしながら一礼をする姿はただひたすらにエモい。もしあの場に立ち会っていたら、確実にその頃からPatchを推している。

とりあえず一作、というには向いていないかもしれないけど、いずれは全部揃えたい…という方は早めに見ておくのがいいかも。ほんと若いので…色んな意味で…。

普段テニミュを見ている層には、キャストの成長を予感させるところが刺さると思う。
あと思った以上にヒーローショーの体をなしているので、特撮オタクは見よう。

元々はDVD化の予定がなかったらしく、音声のバランスがかなり悪い。声を張れていないキャストの台詞を聞こうと音量を上げると、転換時の「ナニワオリバー!」で耳が死ぬので気をつけよう。

 

◆Patch stage vol.2『巌窟少年』

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演技を見守ってしまう度★★★☆☆
繭期に刺さりまくる度★★★★★
この人好きにオススメ◆村川・竹下・井上・中山・岩崎
未出演◆吉本・近藤・四期
 
ラファエロとアンジェリコみたいな二人を中心にした、ライチ光クラブみたいな話。洞窟に住む少年たち。
繭期の皆さんには必修単位のようなものでして

NU版TRUMP公演後の末満さんのこのツイートにより、巌窟のDVDがしばらく在庫切れになるという事件が起こる。今後COCOONを演る時は別のプロットを使うとずっと仰ってて、実際COCOON繭月ではかなり違うものになっていたけど、部分的にこの作品を彷彿とさせる台詞があってCOCOON見ながら倒れそうになった。

末満さん、ひとつのコミュニティを作り上げてぶっ壊すのうまいよねー!!って感じです。ちなみに燃えません。

メインは村川・竹下・井上なんですけど、巌窟はそもそもキャストが10人のみ。劇団内オーディションの結果数人がキャストから外され、その中には松井と三好の姿も。それでも二人は稽古場に通い続けたそうで、最終的に公演に出ることになったアレコレについては詳しくないし表立って言うことでもないのだろうけど、最初は外されていた二人が今や各地で客演をするようになったり、自分で公演を打つようになったっていうのがすごいなぁと思う。

アテガキだったオリバーと違い、西洋を舞台にした会話劇なので学芸会度は上がってしまっているのだけど、繭期の民は絶対に好きな世界観です。SPECTERでぱっちを知った人に一番に薦めたい。

オーディオコメンタリーがついていて、末満さんと中山による専門的な会話が興味深い。あと末満さんのニコニコチャンネルに戯曲が載っていて、所々初期設定の台詞が残っていてびっくりする。
 

◆Patch stage vol.3『白浪クインテット

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歌詞聞き取れんけどなんか楽しい度★★★☆☆
地味に戦国オタクに刺さる度★★★★☆
この人好きにオススメ◆松井・中山・竹下・岩崎・村川・三好・星璃
未出演◆近藤・四期
 
ブロークン江戸時代が舞台の和物ミュージカル。ギャグあり殺陣あり涙ありの痛快時代劇!元ネタである白浪五人男は現代のスーパー戦隊シリーズのモチーフになっているので、破茶目茶な和風戦隊モノって感じです。刀ステで使われていた文字書いてある番傘はこれにも似たようなのが出てきます。
赤→松井・青→竹下・緑→中山・黄→岩崎・桃→村川。敵のメイン二人が三好(兄)・星璃(弟)。
ここから二期生が増えます。吉本がとても美少年。3作目のわりに、センターに立つ松井、敵ボス三好とそれに従う星璃、と現在のぱちすての構成に近い雰囲気。最近ぱっちを知った人も見やすいと思う。

ブロークン江戸時代とは時代考証を無視してスクーターとかバズーカとか出てくるなんでもありの世界観なのですが、そんな感じで気軽に見たら戦国オタクの私は死にました。いい感じに戦国末期をアレンジしてある…!!派手な衣装派手な演出に殺陣が多い!個人的にめちゃくちゃ好き!
時期が逆行するけど、磯ミュ好きな人は白浪も好きだと思う。ただ磯ミュ→白浪の順で見ると、みんな歌うまくなったんだな…!としみじみすることになる。そういう意味では早めに見た方が吉だけど、不安定な音程もなんだか可愛く感じます。
 
 

◆Patch stage vol.4『破壊ランナー』

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www.west-patch.com

上映会やってほしい度★★★★★
きっとこの人好きにオススメなんだろうな◆竹下・井上
未出演◆近藤・四期

唯一本公演でDVD化されていません。わたしも未見。
元は末満さんも所属されていた劇団「惑星ピスタチオ」の作品。劇団解散後も西田シャトナーさんのもとで何度も上演されているので、複数のバージョンがDVD等で見られます。最新は2017年版かな…?
 
パンフ持ってるんですけど写真がどれもかっこいい。DVD化が無理なら上映会とかやってほしいなってずっと思っている…。
 
 

◆Patch stage vol.5『観音クレイジーショー』

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THE・小劇場度★★★★★
他とちょっと違う度★★★★☆
この人好きにオススメ◆中山・三好・井上・松井
未出演◆近藤・四期

 

ぱちすての中でも異色な作品。2014年にやっていた「Patch8番(ぱちばん)勝負」(後述)の8つ目にあたる作品のため、ここまでの本公演で初めて末満さん作演でもABCホールでもない。(悪い芝居の山崎彬さん作演/インディペンデントシアター2nd)

大爆音(おおばく・おと/演・中山)という主人公(コンビニバイト/26歳)が、朝起きて着替えて顔洗って元カノと喧嘩してバイト行って家を追い出されて実家に帰る。その間、ずっと見られている。見ている。基本的にはそれだけ。見られているのはホラー的な意味ではなく、自意識だったり、物語の主人公だからというか…劇場の中と外というか、なんか…言葉にするの難しいな…!

『あなたは最後まで観るか、観られるか…』『ただの生活がクレイジーなショーへと変貌していく…。』とサイトや内容説明にあるけど、観ている側・観られている側が客席と舞台上ではっきりわかれるはずの劇場という空間で、それが崩れる。客席にいるのに観られる。毎度おなじみウエンディーさんの奇抜な衣装もあいまって、どんどん日常が侵食されていく。ほんっと劇場で観たかったなこれ…。あと放送禁止用語が色々飛び交うのでちょっとびっくりする。

万人受けしないんだろうけど、人によって感じ方が全然違う作品だと思うので、是非見て感想聞かせてほしい作品。めっちゃ好きです。目の奥が暗い中山・人外役が似合いすぎる三好・人を食ったような物言いの井上、あたりがすごく良いんだけど、この3人がそのままこのあとSPECTERやるんだなぁと思うと役者ってすごい。

 

 

 ◆Patch stage vol.6『SPECTER』

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こっからでもいいけどTRUMPとLILIUM見てからにしよう度★★★★★
DVD特典が充実し過ぎ度★★★★★
この人好きにオススメ◆中山・三好・松井・星璃・吉本・山田・村川・井上・竹下
未出演◆四期

みんな大好きTRUMPシリーズ第三段。個人的初ぱちすてはこれ。もはや説明不要な気がする…というかTRUMPシリーズ知らない人に説明するの逆に難しいな…ヴァンパイアによる大量連続殺人事件が起きている村に派遣されたヴァンパイアハンターの話です。
SPECTERからでも見れる、これ一作だけでも楽しめると言われてはいるけども、やっぱりTRUMPとLILIUM見てから臨んでほしい作品。三期生の出演はここから。
 
初めてメジャーレーベルから出たDVDなので、気合が入りまくっていて特典の充実度がすごい。もぐもぐ座談会でわたしはPatchに落ちた。
他のTRUMPシリーズの円盤と比べると音質・画質ともに数段落ちるのと、再演DVDが出たことで今後手が伸びづらい作品になってしまうのかなと思うけど、初演と再演はリバースみたいなものなので再演しか見てないという人もいつか見てほしい。
 
 

◆Patch stage vol.7『幽悲伝』

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特典がなんだか卒業式っぽい度★★★☆☆
熊曾主従がズルい度★★★★☆
この人好きにオススメ◆村川・松井・三好・星璃・竹下
未出演◆四期
 
Dステ『夕陽伝』との連鎖上演(同一脚本で演出違い)で、古事記を下敷きにした青春伝記浪漫譚(パンフより)。大和国の王子である兄弟二人と幼馴染、敵国熊曾との政略結婚、淡島の卑流古、黄泉比良坂。和物ファンタジー
ちなみに『夕陽伝』の方には中山・三好がアンサンブルで出演しています。そちらの演出は岡村俊一さん。エンタメ色が強めではあるし好き嫌いはありそうだけど、わたしは夕陽の方も好き。
 
Patch結成時から目標としていた森ノ宮ピロティホールメインホールでの上演、Patch結成前のプロジェクト段階から共に歩んできた、同い年同身長でやることなすこと正反対!なシンメ村川松井がメインの役どころというエモの具現化みたいな作品。兄弟役(明るく自由な兄村川・真面目な弟松井)だし…。白浪クインテットで兄弟だった三好・星璃がこっちでは主従。星璃の従者があまりにハマっている(夕陽伝にはいないキャラ)。中山が父親役だったり、井上が農民兄弟の「兄」の方(弟が吉本)だったりと今までにない役どころに挑戦している作品でもある。

3公演のみだけど終わったあと何人かメンバーが倒れたり(この辺DVDの特典に収録されてる)、とにかく色々大変だったんだろうな…と見終わってから本格的にぱっちにハマった身としては推し量るしかない。
四期生がまだいない(当時はロビーでお手伝いしてました)ので最近四期の誰かからぱっちを知った人には積極的に薦めてなかったんだけど、本当に名作だと思うので見てほしい…。
 
巌窟少年と同じくCOCOON繭月が好きな人に見てほしい作品。夕陽の向こうにあるもの、「夕陽が沈むのは今日の終わりじゃなく明日の始まり」「俺は何者にもならない」、陽向の手を取れない海里、「僕を選んでくれ」…。末満節がじゃんじゃん詰まっている。
あと田渕法明さん、D-BOYS三津谷亮さんとTRUMP出演者が多くて、パンフの対談でページの半分くらいTRUMPの話をしている。夕陽伝メンバーとの対談や、村川松井の伊勢旅行レポートなどあまりに読み応えがありすぎるので、もし周りにパンフ持ってる人がいたら見せてもらってほしい。

 

◆Patch stage vol.8 浮世戯言歌劇『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~高尾山地獄修業編』

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箱推しファンを生みまくった度★★★★☆
何も考えずに楽しい度★★★★★
この人好きにオススメ◆出演者全員
未出演◆納谷

いわゆる磯ミュ。正式なタイトルがなげぇ。
予想以上にクオリティの高い扮装、もちろん末満さん作演で作曲は和田俊輔さんと豪華なスタッフ陣、しかし中身はなんにもない!…とただただ楽しく笑って帰ってきて、原作読み直したら原作要素をめちゃくちゃ上手く散りばめて再構成してあることに気付いて末満さんのホンの力に唸った。すごい。
 
みんなでわいわい歌って踊ってずっと笑顔で、とにかく「可愛い!!」にあふれている作品。舞台上どこ見ても可愛い。全員可愛い。あ、ちなみにこれもちゃんと燃えます。(※原作でも燃える)中山のポテンシャルの高さがこれでもかというくらい発揮されている。
明確にぱっち全員の名前を覚え、事前イベントやチケット手売りに行き、初日終わったあとに即座にチケットを増やした作品なので本格的なぱっち沼はここから。
 
とりあえず一度公式PVを見てほしい。
 
 
 

 

◆Patch stage vol.9 舞台『磯部磯兵衛物語~浮世はつらいよ~天晴版』

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前半全然違うやん度★★★☆☆
特典に松井めっちゃおるやん度★★★★☆
この人好きにオススメ◆村川・松井・井上・納谷・中山
未出演◆星璃・近藤・(松井)

まさかの緊急再演。マジで緊急だったのか、かなりのキャストがキャス変。納谷のぱちすて初参加作品。新キャラ「お犬様」が山浦徹さん(初演再演TRUMPのアレン/クラウス)だったり、OPとEDも新しくなり一部アレンジ変更や新曲もいくつか。物語も前半部分は大きく変更、その代わり後半ほぼそのまま。初演の特別カテコ(※毎回やってた)をISO LIVEとして毎回公演後にミニライブをするなど盛りだくさんのお祭り騒ぎ。各回ゲスト出演者に新日本プロレス棚橋弘至さん・ブレイク直前の頃のサンシャイン池崎さん・声優の山下大輝さんなど、もはや異種格闘技戦。DVD収録回は大王こと後藤ひろひとさん(Piper)です。全ゲストの中で一番先生(の中の人)がタジタジになっていた。
 
事前に発表されていましたが、劇団Patchリーダー村川の卒業公演でもある。内容がお祭り騒ぎなのもあって、明るく笑顔で最後まで素敵なリーダーが見られて素敵だった…。(正確な卒業は2016年12月31日のイベント)
松井は出演してない(※実は磯兵衛の父上役が松井)けど物販や公演ゲストとして七面六臂の活躍をしていて特典にもいっぱい映っているので、出てないしなぁと見てない松井ファンがいたら是非見てほしい。
 
こちらも公式PVに気合が入ってる。
 
 
あとISO LIVEが全部撮影&SNSへのアップ可だったため、youtubeで調べると観客の撮った動画がいっぱい出てきます。
 
 

◆Patch stage vol.10 『羽生蓮太郎』

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劇団Patch第一章最終回度★★★★★
田中亨覚醒度★★★★☆
この人好きにオススメ◆松井・田中・星璃・三好・藤戸
未出演◆井上(声の出演)・DVD収録なし日替り:竹下・納谷・近藤
 
記念すべきPatch stage10作目で、ハムレット大阪万博の頃の下町に置き換えた作品。通称:ハブレン。前作のお祭り騒ぎと打って変わって、出演はPatchのみ10人。日替わり出演が竹下・納谷・中山・近藤(DVD収録回はよりによって一番フリーダムだった中山回)。声の出演が井上と、当時在籍していた劇団員全員が関わった作品。前年に卒業した村川がプロデューサー補としてスタッフ欄に名を連ね、宣伝美術や衣装進行等も劇団員が中心になって取り組んでいる。
そして、末満さんが今作を最後にPatchの総合演出を離れられた。末満さんらしい大阪の人情みに溢れたキャラクターたちを、二面舞台のシンプルなセットを走り回って演じる劇団員…エモ…。ハムレットのアレンジ具合も素晴らしく、脚本としてのクオリティもめっちゃ高い。
 
そんな最終章みのある作品ですが、四期生にとってはここからが本格始動。それぞれが(納谷は日替わり出演とはいえ)持ち味を活かし、特に田中はこの「歩野親春」役で一気に注目されファンを増やした。今では当たり前になっている「主演:松井勇歩」もここから。(今までも白浪とかあったけど)
 
固有名詞や既存の歌謡曲が多く、DVD収録したものの本当に出るのか?と不安だったけど出ました。(歌謡曲部分はカットされてエンディング曲は差替)
二面舞台でマイク無しで照明も暗め、且つ大阪特有(地名とか)のワードも多くDVDだけで見ると分かりづらいかも。末満さんのニコニコチャンネルにある戯曲を補足として読んでいただければ。

 

当時の自分の感想はこちら。

 

◆Patch stage vol.11『JOURNEY-浪花忍法帖-』

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京進出おめでとう度★★★★★
Patch第二章開幕度★★★★★
この人好きにオススメ◆出演者全員
未出演◆井上・中山・竹下(声の出演)・近藤
 
初・東京進出作品!!!浪花の無敵忍者が仲間と僧侶を引き連れて巻物持ってひた走る話。通称:ジャー忍。
末満さんが離れられ、今回の出演者8人のうち半分が四期生と新たなPatchの始まりを感じさせつつ、内容は今までのPatchらしく殺陣多めの王道少年漫画っぽいバトル作品。その分荒削りな点も目立ってはいたのだけど、たった8人でガムシャラに戦う姿がとても良い。
 
初の役替わり公演でもあります。恵比三と弁才(松井⇔納谷)・毘沙丸と布丁(三好⇔星璃)が入れ替わる。霧verは松井主演。敵役の星璃との殺陣が多いのでまさにPatchといった一期生中心の雰囲気。対して虹verは納谷主演で仲間側に四期が多いので、一期VS四期といった雰囲気になって全然違っておもしろい。
前作ハブレンから続く松井主演の安定感と、真ん中に立つ華のある納谷もとても良かったんだけど個人的に光っていたのは尾形。公演前の夏の某パークで田中と共に活躍したタイミングだったので、そこから知ってジャー忍が初Patchだという人もかなり多い。DVD特典、短いながらどっちもめっちゃ可愛いです。
 
浪花から安須真(アズマ)へ乗り込む話だったので「待ってろよアズマ」「ほな帰るで浪花に」とエモい台詞がいっぱいあったのに、東京公演千秋楽が台風とぶつかって各交通機関がストップし観客もキャストも浪花に帰れないという珍事が起こったりもした。 
  当時の自分の感想はこちらこちら

 

 ◆劇団Patch特別公演『大阪ドンキホーテ 〜スーパースター Patch ver.〜』

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会場がすごい度★★★★☆
あの頃に帰りたくなる度★★★☆☆
この人好きにオススメ◆三好・田中・納谷
未出演◆井上・中山・松井

通称:阪ドン。大阪市の平成29年度演劇鑑賞会という企画による特別公演なので、なんと会場は国指定重要文化財である中之島中央公会堂、そしてチケット代が2000円。3公演のみ。
三好初座長(田中とW座長)で、劇団鹿殺しさんの「スーパースター」をPatch verにアレンジしたもの。とはいえほとんどスーパースターそのままです。一部キャラクターの名前変わったりしたくらい。大阪市の企画なのに、(架空の)市や役所に思いっきり抗議活動するシーンがあるのでそれええんか?って言われてた。
 
ミュージカルではないけど歌ったり踊ったり一見華やかな作品。しかし主人公であるピカイチのままならない人生にもがく姿や、取り壊しが進む団地、うまくいかない家族、夢を追いかけていた子ども時代の回想など胸にグサグサくるところも多い。三好・田中以外はキャラの早替えも多く、普段の本公演ではあまり見られない役も。殺陣もあるよ。
この作品のキモであるブッチャー役の納谷の器用さが、これでもかというくらい発揮されてる。遠目で見てたら納谷だって気付かないんじゃないか。Patchの公演は磯ミュ初演以来となった近藤のポジションがこれまた良い。あの自信満々で格好良いキャラに説得力を持たせられるのは今のPatchでは近藤だけだなぁと思う。
 
団地のカーテンの開け締め等、演出部としてワタナベ関西の若手が参加。通称カーテンボーイズ。
そういう特別公演だったため、DVD化はないと思ってたらいきなり出た。あくまで記録映像だったものを販売してくれた感じがするのだけどありがたい…。パンフもなかったんだけど(ブロマイドも闇市か?ってくらいこっそり置いていた)、前述の鹿殺しのスーパースター上演台本に歌詞が載ってます。こちらのDVDも見たけど青山円形劇場なので演出がおもしろい。ネットショップで買えるのでそちらもよければ是非。
 
 

◆Patch stage vol.12『ボクのシューカツ。』

   https://www.west-patch.com/img/event_img/images_pc/20180803/5b641a9496083.jpg www.west-patch.com
 
早くDVD出てほしい度★★★★★
今一番見てほしい度★★★★★
この人好きにオススメ◆Patch全員
未出演◆なし
 
DVDはよ!!!!!DVD収録あったから出るはず、出てくれ…!!
通称:ボクカツ。脚本演出は空晴の岡部尚子さん。三好・中山がWキャストとはいえ二人とも出る回(出番を分割した感じ)が何度かあったので、一作目「OLIVER BOYS」以来の『在籍している劇団員全員が出演』している作品。全員が出てるの案外ない。
 
現代日本のとある学校が舞台。10年前よく用務員室に集まっていた面々による同窓会。印象薄くて忘れてる人、あの頃と全く変わらない人、変わってしまった人。本当に身近な話。歌わない、踊らない、殺陣もない。衣装は私服系でみんな年相応の役。本公演の中でも一番シンプルな会話劇。それでいてアドリブだったりコメディ的なやりとりで笑えるシーンも多いけど、優しい脚本がじんわりと心に残る。アテガキとはいえ全員の立ち位置がバチリとハマっていて、安心して(という言い方も何だけど)見られるし最近Patchを知った人に一番にすすめたい。最近のPatch見れてないわって人にもすすめたい。
 
 
12人全員揃って東京進出したのはこの作品が初めて。 
作中でBGM的に流れる『ラクガキ。』という曲があり、各種音楽配信サイトで配信されています。
 
 
歌っているのは藤戸。コーラスに竹下。
もしDVDが出た頃に配信が終了していたら悲しすぎるので、ボクカツ見てないけど気になるな、と思っているそこのあなた!今のうちにDLしておこう!!!どういう曲かわからなくてもいいから!!普通にいい曲です。DVD出たら色々追記しに来たい…。
 
 

◆Patch × TRUMP series 10th Anniversary『SPECTER』

https://img.omni7.jp/co/productimage/0001/product/02/1400720502/image/1400720502_main_l.jpg 7net.omni7.jp
 
是非初演と見比べてほしい度★★★★★
カメラワークめっちゃええやん度★★★★☆
この人好きにオススメ◆出演者全員
未出演◆近藤
 
vol.6「SPECTER」の再演です。配役を一新。衣装も一新。TRUMPシリーズの再演通例の、ギャグシーン減少。因縁深いキャラへの配役変更や赤を貴重にした衣装、初演と上手下手がほとんど逆の演出に「Reverseだ…!!」と繭期を騒がせた。Patchとしては久々の末満さん作演出作。会場が広くなりセットも増えマイクもつき、カメラワークも良いので初演と比べると格段に見やすい。全体的にクオリティが高い。特典映像もしっかり。初演には出てなかった四期総出演なので今後SPECTERをすすめる時はこっちがスタンダードになりそうだなぁと思うけど、本当にReverse具合がすごいので見比べてほしい…出たばかりなのと買ってる人が多そうであまり書くことがない。 
 
 
 その他の舞台あれこれ。

◆Patch8番勝負

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2014年5月より、Patchが8ヶ月連続で8人の劇作家と8本の演劇を上演していた企画。各2公演ずつ。其の弐以外はDVDが数量限定で発売されていた。其の八が本公演の観音クレイジーショーにあたる。それぞれコント・会話劇・ダンス・ノンバーバルなどなどバリエーション豊富。

各出演者は上記公式ページ参照。誰かに借りて見たいときの目安として内容をざっくり並べると、

其の壱:コント仕立てのコメディ短編×4本
其の弐:未DVD化なんだけど久馬さん作演だし多分コメディ
其の参:入れ子構造になってる会話劇
其の四:歌ったり…踊ったり…脱いだり…焼きそばを作ったり……
其の五:5人だけでの超激重会話劇
其の六:身体パフォーマンスによるノンバーバル
其の七:だいたい週刊少年ジャンプというかキン肉マン
其の八:観音クレイジーショー

うーん全然わからん。8番勝負だけで別記事作りたいなと思って3年くらい経ってしまった。其の壱だけ感想書いてるので、他もせめて感想が書きたい。

 

◆舞台版『ボクら劇団Patchです!!』

舞台版ボクパチ。2015年2月なのでSPECTERのちょっと前。

『ボクら~』はラジオ大阪で放送されていたPatchのラジオ番組で、ゲストのメンバー1人(途中から2人)がで短編の物語を作ってくるという内容。それの舞台版ということでメンバーによる脚本演出、出演もメンバー。DVD化されてないけど当時台本が売ってたはず(未所持)

 

Patch stage EX

熱海殺人事件

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出演は三好、村川、松井、立花明依さん。演出は山浦さん。

つかこうへい作品。未DVD化。パンフやブロマイドはある。

 

 

『Four Contacts ~よん!ろしくお願いします!! 劇団Patch四期生お披露目祭!!』

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 四期生お披露目公演。通称フォアコン。芝居パート『The Calling』と企画パート。

 

 

未DVD化。フォトブックとか出てました。

 

 

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月額Patch等イベント内での演目も入れたらもっと色々あると思うのだけど、2015年末頃からのおたくにはこれ以上遡れず。

 

明確に間違ってるところとかあったらふわっと教えて下さい…

 

marshmallow-qa.com