ぼちぼち観察記録

見た舞台の感想やオススメや自分語り。関西小劇場と推しさんとミュージカル。

2019年1月と2月の感想色々。

ブログ的にはあけましておめでとうございます。2月も半分過ぎたけど。


前回のまとめ記事で「観劇モチベ下がりがち」みたいなことを言った舌の根も乾かぬうちに、1月-2月頭に舞台4本と映画3本(うち1本はライダー平ジェネなので2018年公開だけど)と私にしてはドバドバとエンタメを浴びてしまい、しかもどれもめっちゃ良かったので今のうちに感想を。

さくっと書きたい。(希望)

映画のネタバレをガンガンにしているので未見のものがある人は注意。
上から、TABOO・る戦・刀剣映画・スリルミー・どうぶつ会議・メリポピR です。


1/12 劇団壱劇屋10周年記念公演「TABOO」(森ノ宮ピロティホール

あまり詳しくないけど関西の劇団はみなピロティを目指すのだろうか(例:Patch)

ピロティはもちろん広いのだけど、開演前のキャスト練り歩き(写真OK)やいつもの幟等、始まる前の空気がいつもの壱劇屋さんだった。それがきっちり最後まで続いていた。でも、舞台上から感じる圧は広さによって数倍に膨れ上がっていた。
最近一気に劇団員さんが増えたので、勝手にみんな出てるんだと思ったらそんなことなかった。14人しかいなかったの嘘でしょ…!?

山本さん、多分初めてきちんと拝見したのだけど、ものすごく主人公感あるなー。セリフもアホほど多いしめっちゃ動くしすごかった。
個人的推しメン高安さん、衣装めちゃくちゃかわいいけどサークラ女子感ある!!って思っていたら当たらずといえども遠からず。ピアノも超可愛かった…!!

予習しなかったし一度で噛み砕ける戯曲ではないので細かい感想がうまく言えないのだけど、演劇のエネルギーをびしばし感じてとても良い観劇初めだったなーと思います。
改めて、劇団壱劇屋さん10周年おめでとうございます!!

 


1/19 歳が暮れ・るYO 明治座大合戦祭(梅田芸術劇場

去年↓

yhforestmk.hateblo.jpだいぶキレ散らかしたので今年どうしようか結構迷ったんですが、劇団Patchの近藤頌利くんの出演がめでたかったのと、去年すごくよかった佐奈くん・内藤くんW座長に惹かれて。

武田晴信山本勘助やその周りの人物イメージはやはり大河「風林火山」が私の中では強くて、信虎追放のカタルシスはやっぱりそこそこの尺がいるなぁ、とか四天王が若いの違和感あるけどおもろいな…とか、ところどころ大河を思い出しながら見てた。
でも途中から気にならなくなったので、身構えずにすんなり見れました。

去年に続き兼続の扱い(時代が一人ズレてること)がずっと疑問だったのだけど、大阪公演は冒頭茶番の解説?がカットされたと聞いて。全編人形劇だから史実と違うとこもある的な…なるほどな?勘助に対する軍師に宇佐美や雪斎をしっかり持ってくるあたりはさすが。宇佐美超かっこよかった。

二年連続で戦国だし、真田からの武田って時代も場所も近すぎる!と思っていたけど、る戦の信繁の名前がる年の幸村に引き継がれると思うとめっちゃアツいし切ない。お兄ちゃん大好きという意味で…。腕の中で死ぬのが佐奈くんから内藤くんに変わって「実質リバースやん!!」とか思ってしまったし(繭期)、今回切ない片思いだった内藤かっちは来世(?)で夫婦になれる!と、ちょっとる年と和解したくなりました。DVDで見直したい。

たっきー&兼ちゃんVSみねくんめっちゃアツかった。キメ様の初出演のはずなのにいつメン感も良かった。龍くんの抜群の安定感といい、四天王すごくよかった。
大阪は高坂弾正が大藪くんになってしまったけど、代役あまりに違和感なくてびっくりした。すごい。というか高坂出してて男色ネタ特にないのもすごい。頭いいとこピックアップされてて良い。

原田さん(マリウス)がいなくなったと思ったら泉見さん(マリウス)が出て内藤くん(マリウス)と大都会熱唱するのどうなってんだるひま。どういうパイプなの。Wマリウス大都会、あまりに贅沢なカラオケ大会で「これだけ別でお金払わせて……」って思った。

外部のこんちゃんをあまり見れていないので、がっちりした太腿見せながら全力でるひまに立ち向かってるとこ見れてよかったです。ニンニン。

レビュー楽しかったし、やっぱりるひま好きだな…って思えたので、蘇我物部とか応仁の乱とか見たい。

 


1/19 スリル・ミー ソワレ(柿松)20マチネ(成福)(サンケイホールブリーゼ

何を…書けば…?お話します…できる限り…(?)
2014年に「スリミを見ると人生が豊かになるよ」という宗教勧誘じみた勧めを信頼の置ける友人から受け、一度見て以降はふわふわと「○○君にスリルミーの私やってほしいな、じゃあ彼は…」と想像するだけの日々。

それが4年のうちにそれが積もり積もって、ミュージカル俳優さんにも詳しくなり、一人叶っちゃったんですよね…成河私…しかも最速で…(見たいと言い出したのが2017年春/スリミ公演発表が2017年冬)

100分間、二人(とピアノ一台)だけの舞台。セットも照明も最小限。演者の手先、目線、口元、何もかもから目を離せない。元々小劇場始まりらしいし今回の東京公演もキャパ小さめだった(おかげでチケ戦争だったらしいけど)ので、大阪もブリゼミーでなくもうちょい小さいところでやれないもんかな…。いい大きさのハコがないのも、公演数増やせないからあれが最善なのもわかるのですが。ブリーゼ2階はかなり遠く感じるので、ずっとオペラグラス覗くことになってしまう。「私」もびっくり。

そういったミュージカルとしての素晴らしさ、キャストによる演出違いや熱演について語りたい舞台好きの自分と、20年来のf…女子(察して)である自分が戦い続けてるのですが、今の所まだ後者優勢なのでまともな感想が書けない。
とりあえずいれまりCDを買ったので作業中にリピっています。捗る。

細々と末永く再演していってほしい作品です。言えば叶うの法則であちこちで言ってるんですけど、内藤大希さんの「私」が見たい。

 


1/20 映画「刀剣乱舞

戦国武将が好きで、山本耕史さんを推していて、髑髏城ファンで、普段2.5舞台も見ていて、特撮オタクなので靖子さんの脚本も好きで。なんて私向けの映画なんだ…!って勝手に感動していたのですが、当の刀剣乱舞は未プレイ。
他メディアミックスはステ初演ライビュと外伝配信とミュをいくつかDVDで。なので、刀剣男士たちに対する解釈違いとか違和感やこだわりは全くなし。

むしろ信長・秀吉の解釈違いにビクビクしてたので、何回か心の中で「そっちかー!!」と頭抱えたりしました。ご武運を自分で開いちゃう秀吉とか。歴史好きの友人と「ああやって人質をとる信長は正直ちょっと見たくなかった」「わかる、三日月がかっこ悪いって言ってくれたのでよかった」とか話したりした。人間味のある信長が嫌なわけではないんだよなー身内に甘すぎ故に脇が甘いとこ良かったし…特段推し武将というわけでなくとも、三英傑に対して「こうあってほしい」と思ってるんだなと気付けました。

それはそれとして!西洋甲冑にマントで異形の軍団引き連れた悪役な推しさん信長公、超~~~かっこよかったです!!あんなに出てくると思ったなかったのでびっくりした!本能寺から始まったので、これで死んであとはなんかふんわりと織田の刀たちが回想してくれるくらいかと思っていた。クレジットがトメだったのに感動してそこで泣いた。
髑髏城の七人season花で当初見れると思い込んでいた「推しが演じる天魔王」の片鱗を見られた気がしたのも超楽しかったです。キャスト的にも蘭丸がいっぱいコレクションだったし。
推しさんの信長公もずっっと見てみたかったし、あれだけ歴史人物を演じているのにきっちり切腹できたことがほとんどないので、貴重な切腹ありがとうございました。更に年を重ねてまた信長公を演じることがあったら、ベタだけど敦盛が見たいなぁ。

日本号が「殿下のお命を狙った明智の残党が~」って思いっきり秀吉に言っちゃってるのコラ!って思った。まだまだ殿下ではない。ドタバタしたシーンだったのでスルーされてたっぽく見えたけど、あの秀吉のことだから引っかかってそうだな…。
あとこの日の朝に仮面ライダー平成ジェネフォーエバーを見たので、要所要所で「今日二本目の冬映画かな??」って思った。東宝制作だけど。終盤にかけての結界破られるやつとか、ラスボスフルボッコはライダーキックや必殺技連発を彷彿とさせてめちゃくちゃテンションが上った。

ところでシークレット…というか映画オリジナル男士ですが、演じている神葉くん(と蘭丸役の西井くん)がTRUMPシリーズ出演者なので見た人が「刀剣映画で繭期こじらせた」「TRUMP好きは行った方がいい」と、なんとかネタバレせず彼のファンを映画館に導こうとしていて笑ってしまった。わたしもてっきりそういう雰囲気のセリフやシーンがあるのかと思っていたので、見終わった時に「そういう意味かよ!」って唸った。
カテコの友情出演のみんなはファンサービスとしていいなーって思いました。

あらゆるジャンルのオタクな自分が脳内で大騒ぎしながら見てたので、初回は脚本をあまり飲み込めずに帰っちゃったんですが、先日二回目を見たら純粋にめちゃくちゃおもしろかったです。もっかいくらい見たい。

 

余談オブ余談。
そういう意図はなかったのだけどスリルミー(成福ペア)からの刀剣映画というハシゴをしたせいでものの見事に花髑髏を再燃させ、WOWOW録画見直したりしてたらこの度ゲキシネ&円盤が決まりました。やったね!!!!

 

 

1/26 どうぶつ会議(新国立劇場 小劇場THE PIT)

よしくんの外部舞台!諸事情で行けないかとヒヤヒヤしてたのですが行けてよかった。持ってるチケットの時間勘違いしてたのもヒヤッとした(ちゃんと確認しようね)

音楽劇なので多少マイルドにはなっていたけど、内容が完全に苦手なやつだなとわかっていたので一回目は色んなシーンが怖かった。50年ぶりの上演というだけあって時代背景や単語のチョイスがちょっと古めかしくて、どれもすごく重たい。レーシングカーに勝負しかける野良猫決死隊(死ななかったけど)とか、絵面は可愛いのに真顔になってしまった…。動物たちが人間様に虐げられてたけど、それほんとに動物なのかなとか。勝手に深読みして勝手に怖がる駄目なやつ。

でも衣装のコミカルさ(全身ニット衣装、暑そうだったけどめっちゃ可愛かった!)や歌とダンスや、それらを純粋に受け止めて楽しむ子どもたちの声に救われるなーと思った。2回目は頭空っぽにして見たので音楽の良さや動物たちの可愛さに気付けました。2回見てよかった。

バンドとキャストの境目が曖昧で、いつの間にかみんな動物の格好で混ざってたのとても好きだった。子どもをさらうネコの歌がバックバンドと照明の演出で他と雰囲気が違ってとても好き。

大空ゆうひさんのアロイス兄さんと上山竜治さんのオスカールがシンプルに良い。好き。なんでここ二匹だけ名前あるんだろう…アロイス兄さんは弟との区別かもしれんけど…。オスカール、鼻の使い方がうまい。手紙渡したり帽子とったり客席の子どもと鼻で握手してたり、めっちゃ紳士だった。好き。

そして、トラ(とアフリカに来るペンギン)役のよしくん!最初の歌でソロパート聞いた瞬間「来てよかった!!!」って思ったし、最後の曲も歌い出しがよしくんのソロだったので見てる途中にこわばってた心がじんわり溶けていった。トラくん、ちょっとかっこつけ空回りキャラで可愛い。やっぱりネコ科なのでピエロのおじさんに対する動きがネコっぽくて可愛い。
衣装、ゆるいオーバーオールみたいで可愛いな~と思ってた青いニットがペンギンのためだったとは。ペンギンの時は手先までピンと伸ばしてペンギンを表そうとしててかわいかった。友人が「ペンペンって鳴いてなかった??」って言ってたけど真相はいかに。
ネコさんにアプローチしてたの可愛かったしそのあとのちょっとだけデュエットとてもよかった…あのへんだけディズニーアニメみたいだった…!
可愛いばっか言ってるけど、声は低めだったし歌も低音パート担当でかっこよかったです。かっこかわいかった。

朝ドラで顔が知れてるよしくんが、客席の年齢層高めのミュージカル(にんじんとかどうぶつとか)に出てるの"大正解"って感じがする。適材適所。
こういう普段避けてしまいがちなジャンルの作品を見るきっかけをくれるのが嬉しいです。


2/3 映画メリー・ポピンズ リターンズ

年に2本見ればいい方(除くニチアサ系)ってくらい普段映画見ないんですけど、吹替版の人選に惹かれて。平原あーやメリーを始め、岸さんや島田歌穂さん等の名だたるミュージカル俳優さんたちの映画が1800円で見れるの!?実質タダでは!?と。これ美女と野獣の時も同じこと言ってましたね。実写アラジンの吹替どうなるか気になりますね。

ミュージカル版(めぐメリー柿バート)を見たあとに、友人に勧められて前作映画を見てだいぶ違うな?と驚き、映画の世界観も好きだな~と思っていたのだけど、今作が初見の人の邪魔にならない程度に自然に前作の要素がめっちゃ詰まっていて胸アツだった。
同じ曲は一曲もない(一部BGMになってた)けど新しい曲がどれも素晴らしかった!ロイヤルドルトンミュージックホール行きたい。今回の点灯夫さんたちめっちゃよかったな…あれいつかミュージカル版でも見たい…。

めっちゃ物理的な「時間を戻す」に笑ってしまったけど提督の大砲が伏線になってるなんて思わなかったし、借金返済凧揚げからのディック・ヴァン・ダイクからの義足の男トドメの2ペンス!!!と最後らへん畳み掛ける前作リスペクトにダダ泣きだった。

ジャック、ほとんどバートの立ち位置なんだけどもジェーンと恋仲に(多分)なることでキャラの差別化も図れていてよかった。というかみんな気になってたであろう、バート今何してんだろって疑問が開始早々「世界中を旅してる」でサクッと答えられてたのも好き。前作の要素を取り入れるバランスがほんとに丁度いい…。

世界恐慌の時代でずっと雨が降ってたり風が強かったり空までどんよりしてたので、器の世界はとても鮮やかで輝かしかったし、ラストシーンの青空に飛ぶバルーンのなんと映えることよ…!
キャラよし、曲よし、色彩よし、ストーリーよし。最強かよメリー・ポピンズ…いや、完璧か。何もかもパーフェクト。

字幕版も見に行きたいし吹替もまた見たいしサントラ欲しい。

 

 


さくっと書けなかった!
わたしの感想ブログはその時の自分の状況(仕事がどうとか他の予定がどうとか)も書いているのでほとんど日記状態なんだけど、おかげで当時の気持ちを思い出しやすいので今後もこのスタイルは変わりません。

さて!!久々の推しさん舞台レキシアターを一ヶ月後に、念願のSPECTER再演を一ヶ月半後に控え、配役やビジュアルが出るたびに大騒ぎしてるのですが、思ったよりレミゼのチケットが取れなかったり(大阪までこんなにとは…!)突然ゲキシネ発表されたりと相変わらずてんやわんや。

 

そして何よりテンション上がるのがこれ!

natalie.mu

白井さんの作品に!!よしくん…中山義紘さんが!!出ます!!!!

推しさんもとい耕史さん作品にお馴染み過ぎるしプライベートでも仲良し白井晃さん、別名:劇場の妖精さん
去年よしくんが「5DAYS」(KAAT中スタジオ)に出た時に白井さんが観劇に来られていて、KAATの芸術監督をされているので公演作品全部とりあえず見るのかなと思いつつもちょっと期待していて。

 去年のわたしおめでとう!!!!

さすがに推しと推しの共演までは叶わなかったけど、「ロックオペラモーツァルト」で役替りW主演をしていたアッキー、「オーシャンズ11」で相手役だった莉奈ちゃん、同じくオーシャンズ出て今でも飲みに行ったりする水田くん…etc、推しさんとの共演経験のある方がめっちゃ多い!会場もKAAT大ホールだし、もうこれは共演と見て良…くはないけど、今後共演する可能性、やっぱりあるって信じてていいですよね?

久々に関西公演もあるんですよ!よしくん、外部舞台が決まる度に「関西での公演がなくて、見てほしいのに叶わない人がいっぱいいる」と話していたのでとても嬉しい。わたしも色んな人に見てほしい。最近Patchにハマって、まだ生でよしくんを見たことがない、Patchでは見てるけどミュージカルでの姿を知らないって方に知ってほしい。

めっちゃくちゃ楽しみです。9月か~。それまでにもう一本推しさんの舞台があるとかないとか、解禁まだかな!!!(切実)

 

今月の現場は多分あとゼロスだけ。めっちゃ舞台見る月と家から出ない月が極端になってきた。

今年もぼちぼちよろしくおねがいします。