ぼちぼち観察記録

見た舞台の感想やオススメや自分語り。関西小劇場と、推しさん。

劇団壱劇屋 『五彩の神楽 戰御史~Ikusaonsi~』

五彩の神楽、ノンバーバルという特性上早く感想書かないとこの思いが霧散する!みたいな焦りが強いのか、見てすぐにブログ書きたくなります。9月はちょっと遅くなっちゃったけど。そして今回長めです。

 

『憫笑姫』感想

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『賊義賊』感想

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『心踏音』感想

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そんなこんなで今月も見てきました。
満を持して登場の壱劇屋座長・大熊さん。そして自分の周りにもファンが多く、始まる前からみんながそわそわしてた赤星さん。わたしは初演TRUMP(DVD)と赤坂3作品(配信)を見たのと、昨年の東京物語を見に行ったので生で見るのはまだ2回目?ですね。赤星さんが殺陣されるところが見たかったので嬉しいキャスティング。

今回ちょっと自分的に面白いことになったので、感想の方向性が他と違うかも。

 

『戰御史~Ikusaonsi~』

これは“戰”の物語

 

ある夜男は嵐に襲われる
駆け込んだ屋敷で男は男に出会う

 

床には不規則に並べられた数多の刀
微笑みながら男は男を見つめる

 

男はその光景に見覚えがあった
男は語り始める
男の物語を

 

これは“戰場”の物語
この記憶の主は、果たして


  

劇団壱劇屋 番外公演「五彩の神楽」特設サイト

 最初にあらすじを見た時に「おっ何だ何だ剣豪将軍足利義輝か?」って思ったけど特にそんなことはなかった(最終決戦はちょっとそれっぽいところもあった)。 ピンと来ない人は足利義輝の最期をググってみよう、後世の創作だと言われようとテンション上がるもんは上がるし好き。

閑話休題

ノンバーバルシリーズ、「ここはこういう意味かな」「この二人はこういう関係かな」という疑問をぽんぽん頭の上に浮かべたまま見ていて、話が進むにつれて違うなこうだな、と修正していくので最終的に台本と大きなズレはなかったんです。この三ヶ月(と独鬼)は。細かいキャラの行動原理が想像と違ったのはちょこちょこあったけど。

でも今回おもしろいくらい大外れで、いっそ外れすぎて自分の中で物語が一本出来上がったくらいの勢い。台本は存在するけどもあくまでノンバーバルだから、お客さんが思ったこと感じたことが正解なので、それで構わないんですけどね。

なのでここからしばらくは感想じゃなくて、見ながら考えてたことを書き残しておきます。お前の妄想どうでもええねんって方は適当に飛ばしてね。
台本読む前に考えてたので役名でなくキャスト名です。あと他作品名がちょこちょこ出る。

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あらすじの最後の「この記憶の主は、果たして」がずっと気になっていたので、『人』の記憶じゃないかもしれない、『屋敷』の記憶か『武器』の記憶。どっちかというと後者と仮定。ろうそくの記憶かな?とも思った。

列を組む敗戦兵がどんどん減っていくほどの激しい戦いなのに平然と歩く大熊さん。いや平然というには動きが奇妙で、「これただの人じゃないな?そもそも人間ですらないかもしれない」と思った。色んな武器の記憶を、戦いの記録を埋め込んだアンドロイドのような…戦う度に強くなっていくみたいな…時代背景(いつだよ)に合わないか。じゃああらゆる戦いを飲み込んだ化物。継ぎ接ぎ。鵺か。

最初に考えちゃったもんだからその印象が抜けなかったので、とりあえず機械じゃないにしてもアンドロイド的な、人工的な何かをされてるモノとする。撃たれてもなんか生き返ってるし、不死?(それは赤星さん(と山浦さん…)のイメージだけど。)殺される度に人格がリセットされる系アンドロイド。なので大熊さんには過去の記憶がなくて(このへんEqualを引きずっている)自分が誰だかわからなくなる。武器を持つと思い出す。あくまで武器の記憶なので、自分の味方も殺していくし自分の知らないことも多い。混乱と精神的な攻撃。

動きがおかしいので、段々バグが生じてきて暴走するようになったから処分されそうになってるとか?友達っぽい黄色い人(伊藤さん)が管理してる(博士的なやつ?)。隊列のシーンは本当は全部違う状況だけど伊藤さんがわざと(リセットされた)大熊さんに合わせてて、同じシーンの繰り返しに見えてる。毎回処分に失敗してはやり直してる。黒幕かな。

赤星さんは伊藤さんに見えてないなら幽霊か幻覚だよなぁ。最初に殺した人の人格(記憶)が表に出てきちゃってる?もしくは大熊さんはもとは赤星さんだったのに色々混ざっていくうちに変わってしまったとかで、元の人格で身体を取り戻そうとしてる。こっちかな。

今まで自分(大熊さん)が倒してきた敵の武器をわざと持たせてフラッシュバックさせることで、大熊さんの人格はほとんど崩壊しかけてたのに、自分の知らないところでおかしな行動をしていた伊藤さんに気付いてしまう。それから繰り返す度に伊藤さんを気にするようになる。

繰り返しの隊列シーンが赤星さんになった。一番最初の記憶?かと思ったら屋敷に入って大熊さん出てきたわ違うわ。見た目ひっくり返ってるから身体取り戻せた?おめでとう?(この辺の考察が雑、というか段々考えるのやめかけてるのがよくわかる)どっちがどっちかが段々わからなくなってきてますますEqual。

自分VS自分やべー最高なんだこれ!(考えるのをやめた)このへん剣豪将軍感あるけど思ったより物理VS物理!!

最終的に伊藤さんの武器を触っちゃってそっちの考えが全部読めて、自分の正体を知って絶望する。取り囲まれてしまって逃げられない。自殺しようと頭を撃つが勿論死なない。混乱する意識の中で赤星さんに語りかけられる。「二人なら倒せる」プリキュアか!?(そういえば公式もそんな感じのこと言ってたな)(※これツイ見直したら大熊さんと伊藤さんのことだったから違った)

入れ替わりながらの戦い、今までの武器の持ち主を憑依させてる感じ。スタンドっぽいな?鵺でもアンドロイドでもなくスタンド使いが一番しっくりくるなこれ??そっかースタンドならしょうがない!(何が)

黒幕伊藤さんを倒して、めでたしめでたし…かと思えばまた繰り返し。伊藤さんがいない。これで未来が変わる(でもタイムパラドックス系ではないよなぁ)と思ったら同じ屋敷へ。そこにいるのは…。

これ最終的な黒幕、屋敷じゃないか?引き寄せられる魔窟みたいな。過去の武器が出てくるのも、元の人格が現れるのも考えてみればおかしいし。双亡亭か、牙狼っぽいところもある。作演は竹村さんだけど、大熊さんメインだと世にも奇妙なエンターテイメントになるんだなぁ。

 

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と、まぁこんなこと考えてたわけですが。合ってるところもあるんだけど方向性が盛大に違う。
・大熊さんの人間離れしたマイム
・赤星さんの過去の役のイメージ
に引っ張られまくったらこうなった!って感じですね。何やねんアンドロイドって。博士って。シンプルに二重人格やないか。
あと何度も伊藤さんが打ってたのが麻酔銃だと気付かなかったのも原因かな…。死なない+変な動き=人じゃない!って結論づいてそれが最後まで抜けなかった。おかげでスペクタクルな近未来作品になった。

こうやって自分の中でほぼストーリーが出来上がって見てたので、疑問だらけで終わったわけではなかったのは良かったです。これもノンバーバルの楽しみ方だなー。

でも今回の台本、そこまで「答え合わせ」感はないんですよね。結局何故あの屋敷に武器があったのかろうそく男が現れたのか(全部幻覚かもしれない)。なぜ武器を持つと意識が飛ぶのか。そもそもどうして表助は二重人格(しかもろうそく男めちゃめちゃ強い)なのか。そんな表助を飼い慣らしていた後助の目的は。っていうかあの軍、何。全部わからんまま。わたしが読み解けてないだけだったらすいません。

でも今回は殺陣重視!!!ってのはわかったし、五ヶ月もあるのだからこういう回があってもいいんだなって思いました。

 

ここから普通に感想です。

 

赤星さんかっるいな…体重がない。セットに飛び乗る動きが身軽すぎて、大熊さんと違う意味でこの人人間か??って思ってた。役名がろうそく男って尚更人外感。美女と野獣かな(あれは燭台)

そして山浦さんや坂口さんや今回の大熊さんとの、誰とも顔や体格が似ているわけではないのにこうやって同一人物を演れるというか、混ざるのがうまいってこの人は一体何なんだ。親和性が高い?でも赤星さん個人の印象はめっちゃ強い。どういうこっちゃ。
笑いながら人をさくさく殺していく感じ、全オタクが推しにやってほしい戦闘狂だ!ずるい!!みたいなアホな感想を抱いた。猩獣の配信だとわからなかった(うちのPCの問題)ので生で見れてよかったな…。自分VS自分のところ、ああいう手練同士の殺し合いだーいすき♥なので二人とも大口開けて笑いながら戦ってるの最高に最高すぎてニヤニヤしながら息止まってた。めっちゃ不審者。

何月かの感想でも書いたけどわたしは御歌頭さんのファンなので推しを描いてもらえるのうらやましいな!?ってずっと思っているのだけど、今月もめちゃくちゃかっこよかったですね…。

 

そういえば赤星さんの殺陣もだけど、大熊さんのマイムも生で見るの初めてだったんですよ。独鬼は殺陣だし新しい~には出てなかったので。Twitter感想で「前説おじさんがあんなに動けるとは」っての見かけたけどわたしもそれに近いものがあった。DVDとかでは見てるけど。首締められるマイムとかさすがに人生で初めて見たわ…。

入れ替わり殺陣、やっぱり席位置で見え方が変わると思うんですけど、わたしの席からは壇上から飛び降りてきた赤星さんが寸分の狂いもなく下にいた大熊さんの位置に立って(るように見えて)、布もないし瞬きもしなかったのに人が入れ替わる瞬間を見てしまった…!!って感動してた。その少し前のろうそく男が狂人に変わるところもキレイに入れ替わっててすごかった。
見てて一番「キャーー!!」ってなったのは、女頭領を憑依(?)させたろうそく男の一斉掃射。構図が完璧すぎ。ぴょんぴょん跳ねるのも姿勢の低い回転も好きだなー。

 

っていうかあの殺陣考える方もすごいし実現させてしまうのもすごい。竹村さんがお二人の技量をわかっていてどれだけ尊敬し信頼しているのかがわかる。
そんな竹村さんは今回メインでの出番が少なめでしたね?作演やってるんだからこれくらいが普通だろうに、ようやく減った笑 その分来月大暴れなんでしょうね楽しみ~!顔を剥がれる『顔無』というところは気付けなかったのだけど、人の良さそうな男、に微笑ましくなったし、男一人抱えてあの動きはやはりすごい。

 

出ずっぱりで色んな表情が意味ありげだった後助の伊藤さん。何気に色んな所で見るけど上手いなぁ…。怪しさ満載だったけど小物感はなくて。
見た目からしてずるいのは満腹さん。いやーずるい。斧が小さく見える。それでいて優しそう。表助が入ってない状態の大男ってどういう人物だったのか気になる。ロブカールトン好きなんですよね~前回公演に行けなかったので次は行く。
サリngさんは初見。お名前はかねがね。もうかっこよすぎてファッションも髪型も真似したい!とりあえず髪切りにいこう!っていう謎の決意をした。女だけの武装集団の雑賀衆っぷりがすごくてやっぱりこの舞台戦国なのでは?って思ったり。撃たれたい。
狂人、動きもメイクもすごいからしばらく誰かわかってなくて「まだゲストいたっけ…」って考えてた。河原さんだった。狂人VSろうそく男の殺陣のスピード速すぎて息が詰まる。

 

セットがあんなに動くと思ってなくてびっくり。アクションモブメインの殺陣があってテンションあがりました。こんなにめちゃめちゃ動ける人しか出てない作品を見れている贅沢さやばい。熱量にぶん殴られ続けた65分だった。

 

残すは来月ですね!開演前に流れる予告PVに力が入りまくっていた。安達さんや新団員高安さん(入団おめでとうございます!)も出られるし、総力戦!!って感じですね。今までの全部見てるとわかるらしい仕掛けが楽しみ。そんな中に参戦する田中亨君、あまりにも期待度が高い。楽しみ過ぎるわ。

ここまで全て一回(見る回も席もほぼ一緒)で来たのは、台本読んだ後に見ると確実に見方が変わるけど二回見れない月があるから不公平だな、と勝手に考えてのことだったのですが、ラストはさすがにな…と千穐楽も行くことにしました。

五ヶ月の集大成、そして(十周年チラシが楽しそうな)壱劇屋十年分の力、存分に見せてください!

 

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何回見てもこの赤星さんかっこよすぎる。