ぼちぼち観察記録

見た舞台の感想やオススメや自分語り。関西小劇場と推しさんとミュージカル。

『髑髏城の七人season花』前楽と大楽

鳥も風もチケ取りまして、日程的に月も行けると思うので髑髏城カテゴリをつくりました。とんだ沼だよ、実際。
キャラごとの個別感想書いてたら長くなりそうなので一回分ける。今回はだいたい座席位置の話と、千穐楽の話。

6/11マチネ(前楽)

前楽・大楽と、今回の髑髏城では初めての連続観劇。いつも一回見たらすぐ大阪に帰っていたのでね…泊まると…その分お金かかるから…
5/26に「今日は天魔王に注目しよう」と決めていたように、前楽もここを重点的に見ようとは思っていた。はずなんだけども、できなかった。

というのも、6/11の席は18列目のほぼど真ん中。ステアラ公式の座席表を見てもらうとわかりやすいのだけど、前後的にも概ね真ん中。勝手にステアラ点Oって呼んでます。
この席がまた、非常に見易かった!前列のお二人が女性でそこまで視界を遮ることがなかった幸運もあるが、目の前がきれいに開けていた。もちろん左右の見切れなし。最高。

今まで5列目・2列目と来ていたので、スクリーンのマッピング効果を実感したのもこの日。キャラクター達がどういう場所を移動しているのかがはっきりわかって、荒野からだんだん近付いてくる無界屋に感動した。冒頭で捨之介達が騒ぎながら歩いているところで初めて泣いた。そして初めて酔った。(点Oは遠心力皆無のはずなので映像酔いだし、それも主に寝不足だったせいだけど)

無界屋から贋鉄斎の仕事場への移動部分の映像を見て、あぁこのくらいの距離なのかなと思ったりした。あの映像は鳥視点だしかなり動くのも速いけども、だいたいのイメージで。っていうかあの洞窟、前で見てたらわからなかったけどものすごい岩場にあるんだな…。

スクリーン映像以外でも、照明効果や立ち位置がパッ!ときれいにハマって、この辺りで見るのが一番正しいのかなぁと考えた。何より荒武者隊の名乗りフォーメーションがめちゃくちゃきれい!これ本当に感動した!ただわちゃわちゃ好き勝手動いてるんじゃなかったんだな、あの人たち(笑)


歌舞伎はとちり席(7-9列目あたり)が見易いと言うけども、ぐんと円形に曲がったこの舞台の全てを見るには、このくらい後ろの方がいいのかも。一番最後の兵庫と太夫も、そこまで首を曲げずとも見えたし。もちろん細かい表情を追うにはオペラグラスが必須だけども。
あっそうだ、逃げてきた沙霧と三五が兵庫に再会(?)する荒野の上手奥の方に灯りが見えるのにやっと気付いたんだけど、あれ無界屋だったのか…結構遠いな…。

それだけ演出がきれいに見えるこの席。殺陣の迫力が段違いだった。2列目で見た時の迫力とはまた違った怖さ。
舞台の殺陣は、刀同士を当てないように作られている。そんなの百も承知だったのだけど、めちゃくちゃ当たってるように見えたし斬っていた。蘭兵衛の殺陣がどんどん速くなっているせいもあって、すごく怖かった。乗り込んできた沙霧を蘭兵衛が襲うシーン、最後の一手の横一文字が速すぎ。かっこよかったな…!
千秋楽まであと少しだって張り切ったのかどこか別の筋肉をかばっているのかわからないけど、ラスト数回の蘭兵衛さんめっちゃ殺陣中に跳ねてた。どっしり構えた低めの殺陣はどこへ…(笑)

前楽最後のカテコ、捨之介が右手に天魔王(その横に兵庫)、左手に蘭兵衛(その横に太夫)の肩を抱いてはけていって、「なんて幸せな世界………」ってリアルに舞台に向けて拝んだ。

 

そんなわけで全体を見てた前楽でした。ライビュ含めた5回中で一番楽しかった。

 

6/12マチネ(千穐楽

大楽です。

推し舞台の大楽って基本的に行けない(普段公演期間が長くないので、だいたい中日に行くと楽は無理だったり。メンフィスは博多だから行けた)ので、最後だ!って噛み締めつつフォロワーさん大集合でわいわいしたのも含め楽しかった。

この日はステアラFCでギリギリ取れた分なので、ステアラの最果てみたいな席でした。座席表でいう、もっとも上手(下手も)の後方にぽつんと20席ある離れ小島のような場所。前楽が点Oで楽が最果て。極端か。
でもサイドS席よりは見切れが少なく、離れ小島なおかげで前の人の頭はそこまで邪魔にならず。案外穴場かもしれない。ただしめちゃくちゃ遠心力を感じます。開幕すぐに動き始めた瞬間、回るの4回目のくせに「うわっ」て声に出た。

新感線の大楽は煎餅もらえる、あと公演時間めっちゃのびる(これは新感線に限った話ではないけど)ってうっすら聞いてたのだけど、ものすごく真面目に丁寧に晴れやかに終わりました。三五が多少遊びを入れていたくらい?沙霧を人質にとった姫跳が大暴れしてるとこで後ろでその真似してた。可愛い。

あ、白鳥の湖を見ている蘭兵衛さんをこの日初めて見た!今までも里の女たちと一緒に見てたり談笑してるってレポを見ては羨ましかったんだけど、やっと…!なんか普通に女たちに紛れて溶け込んでて笑いました。

花は劇団員さん少なめで新感線初参加組も多く、ステアラの構造的にもあまりアドリブは入れづらいのかなーとは思ってる。字幕メガネが導入されているそうなので、鳥以降も大楽おとなしめなのかな。

お煎餅、後方だったので無界の里の女子衆にいただきました。めちゃめちゃかわいかった。おかげで舞台上を見るのをすっかり忘れていたので、メインキャストの撒きっぷりは見れなかった。(耕史さんが妙に投げるの下手だったと聞いた)

物理的に遠いので、カテコのキャストわちゃわちゃはオペラ覗かないと何してんのかわかんなかったんだけど、後々レポ見てたらほとんど見損ねてたことに気付いて悔しかったりした。千穐楽を満喫するのが下手くそだった!慣れたい!

 

開幕一番の敦盛で泣き、頑張って戦う沙霧に泣き、タイトルバックで泣き、幸せそうな無界の里で、蘭兵衛の登場で、その後も全ての見せ場で泣いてたんじゃないかってくらい感極まり続けた千穐楽でした。
もうちょい天気よかったら海沿いを歩いて帰ったのになぁ。豊洲駅の、道路脇よりもう一本海沿いの徒歩ルートおすすめです。夏は辛いだろうから風髑髏行く方は是非。

 

とりあえず冬までは来ることになるリアル関東荒野の髑髏城。次に来る時にはどんな姿になっているのだろう。

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