里見八犬伝が再々演らしいので初演と再演のキャラ感想。
DVD化されてないのに、かなりの若手俳優クラスタが一度は見ているであろう里見八犬伝が再々演されるそうですよっと。
山崎賢人主演「里見八犬伝」が再び!2017年4・5月に全国12会場で https://t.co/0dV3xYUbKG pic.twitter.com/PiXPTEWCDa
— ステージナタリー (@stage_natalie) 2016年11月28日
こう…色々ツッコミどころが多い作品ではあるのですが、おそらくわたしが初めて行った2.5以外の「若手イケメン舞台」(って言い方も良くないんだけど)だったので思い入れもあるんです八犬伝。何よりキャラ造形とビジュアルはすごく好きだった…再々演、キャストによっては行ってしまいそうな気がする…
って思い出してたら懐かしくなったので当時の感想をサルベージ。やっぱり親兵衛の項に「早乙女友貴/高杉真宙」って並ぶの面白いですね。(TRUMP的な意味で)
以下コピペです。基本的に敬称略。
◆前提
・2012年の初演版は大阪公演を一回見ました
その時の感想→
・予習として舞台までに岩波から出てる原典で5巻まで読んだ(その後全巻読んだ。普通におもしろかった。)
・他に見たのはM&Oplays八犬伝(2013年/阿部サダヲ主演)・TBSドラマ八犬伝(2006年/滝沢秀明主演)
脚本、演出については他の方が考察とかしてくれていて、わたしの言いたいこと全部言ってくれてる感じがするのでキャラのみの感想でいきます。
キャストの過去作品の話もめっちゃするのでただの役者オタの戯言です。
初演の話結構忘れているのでトンチンカンなこと言ってたらすいません。
信乃(西島隆弘/山崎賢人)
どちらもかわいい系男子なんだけど、にっしーは声高めで賢人は低いのでそこが一番違ったかなぁ。西島信乃は浜路連れて逃げるのもお義父さん殺しちゃうのも仕方なく殺っちゃったできれば殺したくなかったって感じがあったんだけど、賢人信乃は脚本追加で出自がはっきりした分お義父さん(というか大崩)をめっちゃ恨んでるのがわかるので、殺したこと自体はそんな後悔してないような。それぞれやさぐれ方が違う。ダークヒーロー感あるのは賢人信乃かな。ってかもしかして口調も違う?賢人信乃は「~じゃねぇよ」っていうヤンキー感あったけど西島信乃はもうちょい口調がきれいだったような…?大河でのイメージが混ざってるかもしれん。声のイメージって大事。殺陣は普段ダンスしてるにっしーの軽やかな感じが好きです。
荘助(渡部秀/村井良大)
あとで小文吾の項でも書くと思うけど、初演が発表された時この二人のキャスト逆だろ!!って言ってたんですがまさか本当に村井が荘助をやるとは…。
結果的に、信乃と仲が悪く結構自我が強い荘助と、農民で畑仕事しながら弟妹と一緒に暮らす小文吾という設定を見ると渡部荘助と村井小文吾はすごくよかった。
にっしー信乃と並ぶと身体も大きく、きっとガチで戦ったら自分の方が強いであろう渡部荘助(負けてたけど)が抱えるコンプレックスはすごくわかりやすかった。あと普通に舞台映えするんよね秀君。これが初舞台だったとは思えない。真田十勇士も素敵でした再演楽しみ。
村井荘助は個人的に原典荘助のイメージ(ちょっと貧乏クジひいたりここぞと暗躍したりするあたり)にぴったりで、だからこそ舞台設定の荘助に違和感を感じてしまった。それほど小文吾が良かったからかもしれないけど、脳内では良い子な荘助がすっごい悪態ついたりしてるのにoh…ってなった。
村井の細かい演技は今回も健在で、人が話してる時の視線や表情はほんとすばらしかったです。最近見る村井が青真田の六郎とマホロバのザッパだったのでもっと救われる役もやってほしい…
道節(加藤和樹/馬場良馬)
和樹道節はヒゲだし悪役メイクすごいしで最初出てきた時誰かわかんないほどだったので、ばばりょ道節めっちゃ爽やかやな!ってちょっと笑った。初演感想でこの道節めっちゃ胡散臭いからマジで火遁の術使えそう…って言ってたらばばりょ道節めっちゃどっかんどっかん火薬使ってて更に笑ってしまった。あれ結局どういう能力だとか説明なかったけど原典未読の人はどう思ったんだろう…気になる…
刀の構え方は変わっていたけど、親子関連の脚本は変わらず。今回も良い裏主人公でした。先述した悪役メイクのせいで和樹道節は悪堕ちしきってる感じで、ばばりょ道節はまだ心のどこかで父親を探している感じ。このへんは丶大役の違いもあるかも。
小文吾(村井良大/荒井敦史)
荒井小文吾にあんまり農民感がないなと思って見てたら元武士という設定追加(?)されてて納得。芋持ってきたりとかしてなかったよね?でもその設定があったならぬいと房八が襲われた時にもうちょっと抵抗すんの頑張れよ…!とも思ったり。
村井小文吾は優しい(けど怒ると怖い)あんちゃん、荒井小文吾はちょっと荒っぽいけど心は優しいあんちゃんって感じ。中の人の年齢のせいかもですが、5~10歳くらい歳の差ありそうなんだよな。色々悟って大人びてる村井小文吾とまだ若くて青い荒井小文吾。
ただ、荘助と逆だろ!って思ってた村井があまりにハマッてたせいで荒井くんの印象が自分の中でちょっと薄目で…。体格に差があるので殺陣とかに違いが出てたと思うんだけども。荒井くんごめん。
親兵衛(早乙女友貴/高杉真宙)
原典だと房八の息子が親兵衛なんで、初演で房八やってた真宙くんが再演で親兵衛やるってのはとても興味深かったです。
ただ殺陣に関してはどうしても比べてしまうだろうからどうするんだろう…?って勝手に不安になってたんですが、玉の力をフル活用したり刀引き寄せたりとファンタジックな殺陣になっててびっくりした。そういう方向性で来たか!玉の力使いまくるのは親兵衛っぽくて良い。
こどもっぽくて、人の心がよくわからないというキャラは同じなんだけど早乙女親兵衛の方が底知れぬ恐ろしさがあって、高杉親兵衛は頭の良いだけのこどもって感じがする。ただこれは直前まで鎧武のミッチを見ていたせいな気がする。友貴くんは八犬伝で初めて見たし。
真宙くん舞台でもっと見たいのでこれから経験積んで欲しいです。
毛野(矢崎広/玉城裕規)
玉ちゃんさん。ペダステは見てないので動くとこ初めて見ました。美人さんやなーぴろしとは顔の系統が真逆。濃い目の顔に女の化粧して女田楽の格好ということでなんかやたら濃くて、男が女装してます感が逆に出ちゃってたかも。矢崎毛野は切れ長系のメイクで和服美人って感じだった(どっちにしろ女装感はあるんだけど)そういう意味で女→男のギャップが大きかったのは矢崎毛野の方かな。
柿食べながら適当に人の話聞いてる毛野が可愛かったけど再演ではなかったのが残念!
毛野に関しては設定追加も特になくて、大きく変わったところはなかった?と思う。矢がいっぱい刺さったりはしてたけど。
大角(市瀬秀和/丸山敦史)
結構変わっててびっくりしたのが大角。元ヤン(という言い方も酷いが)設定って前もあったっけ?なかった気がする。
化猫退治はないし現八と一緒にいないので大角個人の見せ場がなくなってどうしても影薄くなっちゃって、市瀬大角はほんと説明+殺陣要員(そのかわり対大人数殺陣はめちゃくちゃかっこよかった)キャラになってたから丸山大角のラストバトルはほんっと良かったです。殺陣が荒削りなのも良かった。再演の恩恵を一番受けてると思う。親兵衛とは違うパターンで、殺陣がどうしてもグレードダウンしちゃうのをカバーした感じ。
ただそっちの設定盛ったからか瘴気の影響をかなり受けて弱ってるってところが薄くなってたので、あとから思い返すとあれ?丸山大角なんであんなに咳き込んでたんだっけ?って思った。まるっとなくてもよかったかもしれない。
現八(荒木宏文/石垣佑磨)
これまた見た目が正反対。再演現八石垣さんだと聞いた時にめっちゃ合うな!って思ってたけどほんと合ってた。腕っ節だけで生きてきた不器用な武士。あらやん現八は線が細いせいかちょっとプレイボーイ感があるというか、ぬいちゃんからのアプローチも普通に受けてたし人の話を敢えて聞かずに寝転んだり違う方向見たりしてた。石垣現八は単純に空気読めなくて人が話してんのに薪割ったりしてた。アドリブ部分といい、重い話に少し笑いを入れてくれるのがありがたかったです。
同じように牢に囚われてたわりにはグレてないんですよ石垣現八。あらやん現八は何を信じればいいのかわからなくなってちょっとグレてて、石垣現八は何を信じればいいかわからん!けどそのうち信じるものが見つかるだろ!くらいの明るさ。いや悩んではいただろうけど。
あと初演での早乙女・市瀬の殺陣得意組が抜けた分再演では石垣さんに期待してたら案の定キレキレの殺陣を見せてくれてすごく満足です。
浜路(森田彩華/江田結香)
どちらも知らない方だったので先入観なく見てたんですが(江田さんはフォーゼに出てたのあとから気付いた)、森田浜路が生き返ったあとも守ってあげたい系女子だったのに対し江田浜路の強そうなこと…!!手を使わず起き上がったのめっちゃびっくりしたし、そのあとのくノ一衣装替えには「!!!??」ってなってた。ちょっと露出が極端すぎじゃない?特技の新体操を活かした殺陣はかっこよかったけども。
正直初演の浜路のイメージが薄くて、原典以上に可哀想だな…って思っただけなので再演でここまで濃いキャラ付けされたらインパクトはありましたが、この浜路と一緒になりたい(死にたい)かってなるといや…そうでもないんじゃない…?って思ったり。
結局誰からも愛されていなかった浜路だけども、どちらかというと江田浜路の方が救われた感じがする。村井荘助の演じ方のおかげかもしれないけど。
丶大法師(山口馬木也/松田賢二)
再演キャスト発表された時ケンジマツダとばばりょが親子に…!?ってだいぶ笑ってたんですけどこっちの親子もめちゃくちゃ素敵でした…。山口丶大の色んな修羅場乗り越えてきた只者じゃない感も好きだけど、こいつ絶対坊主じゃねぇ!って胡散臭さは松田丶大がさすがでした。仲悪い八犬士をまとめる(一瞬だったけど)感じは学校の先生みたいだなーと思ってたんだけど、山口丶大が生活指導の先生で松田丶大は元ヤンの先生みたいな?
再演の方がなりふり構わず伏姫に言い寄る必死さと後に退けなさがあったんだけど、これは富山の祠が初演は舞台下手にあって再演は中央にあったからかもしれない。松田丶大めっちゃウロウロしてたし八房にも食って掛かってたし。山口丶大は上手から語りかける感じだった気がする。
若手キャストばかりの中でどっしり構えてくれていて安定感があるので、出てくるとなんだか安心するお二方でした。
左母二郎(小澤雄太/猪塚健太)と悪四郎(横山一敏)
一番びっくりしたキャスト変更。正直初演左母二郎はJAEさんの誰かだと思っていて(横さん悪四郎と一緒にいるから)、二刀流だったことくらいしか覚えてなかったのでそこに猪塚が入るの!?どうなるの!?って不安だったんですけどキャラだいぶ変わった…のか…?本当に覚えてない小澤左母二郎。すいません。
白の着流しで髪を後ろで束ねてて、悪役っぽくないキャラ造形だなーと思ってたら声が低くてびっくりした。そういえば猪塚の声はレスキューフォースでしか知らなかった。今回も二刀流で、やっぱりメインは現八とのバトル。現八の殺陣が動だとすると左母二郎は静って感じでスマートなかっこよさでした。
八犬士も里見の殿も伏姫(霊)も丶大も、クズしか居ねぇ!っていうこの舞台で唯一まともなキャラだよなと思います左母二郎と悪四郎。原典ではどっちもただの悪役なのに。玉梓に最期の瞬間まで仕えていて、化物と化してからも玉梓のために行動する。THE★武士の鑑じゃないですかちょっと八犬士見習って!この二人を!
横山さんが唯一の同役続投でいいんですかね?それは嬉しかったんだけど、早乙女親兵衛とのラストバトルが好きだったのに再演では高杉親兵衛じゃなく玉梓にうっかり殺される感じになってたのがすごく残念!でもやっぱり横さんの悪役素敵!!
伏姫・玉梓(香寿たつき/白石美帆)
香寿さん圧巻過ぎた…多分私が舞台で初めて見た元タカラジェンヌ。白石さんだと迫力があまり無いんじゃないかと思ったら、そもそも再演玉梓がかなりか弱い存在になってた。そして伏姫は前以上に電波っぽくなっていた気がする。っていうかこの舞台の玉梓悪くないよな?
伏姫と玉梓の演じ分けは良いと思うんですけど、ラストで玉梓の衣装のまま伏姫として台詞を言うシーン、ややこしいな!着替え間に合うやろ!って言ってたけど再演でもそこが変わってなかったので演出的なこだわりなんだろうか…?
ただ伏姫はそもそも出番が少なく、ラスボスの割には玉梓が邪悪な存在でもないためにこの二人の印象自体が結構薄め。その分八犬士に尺が言ってるもんなーやっぱ舞台の尺で八人は多いんだろうなぁ…
義実・房八・ぬいについては初演の記憶も薄れてて今回どこが変わったかわからなかったので省略。すいません。
Building 202 舞台「アワーベイビー」 感想メモ
公演から1ヶ月半も経ちまして、パンフも届いてだいぶ経つんですけど今更アワベビ感想続き。
もはや感想なのか?ほぼ自分用のメモみたいなもんです。
だいたいの文章は9月頭くらいに書いてたんだけど、8,9月と作品タイプの違う観劇が続いて脳内混乱してたのでほったらかしてた。
ちなみに前回、見たその日に勢いのまま書いた感想がこちら↓
めっちゃ怒ってんなwwwって自分に草生える。
でも今書いても絶対こういうテンションにはならないから、勢いの感想も大事ですね。
改めて、公演詳細はこちら。
わたしが見たのは14日の昼と15日の夜(楽)。アフタートークある回制覇したいくらいだったんだけどさすがに仕事の都合がつかなくてあきらめた。
人生で初めて自ら最前列座りに行きました。近かった(当たり前や)
以下感想です。当日のツイをコピペしてるとこもあるので今日=15日夜(楽)で昨日=14日昼です。
時系列とか全然まとまらなかったので箇条書き。同じようなこと二回言ってそうだけどすいません。
・結局光樹の話をしてしまうのが悔しいんだけども、何で光樹あんなに浮気症なんだって考えてた時にこちらのツイ
光樹が本当にクズで和季って何で浮気されても許しちゃうんだろうとか、光樹も何で和季以外の相手に惹かれるんだろうかと自分なりに考えたら、光樹は別に采花の事も特に好きなわけじゃないんだろうなって。光樹って寂しさに惹かれるだけでその人自身に惹かれてるわけじゃなくて→
— 笙 (@star_ra1127) 2016年8月15日
自分の中にある空洞みたいなものを埋めるために寂しい人に惹かれるんじゃないかっていうのを勝手に思ってる。だから最初の出会いも寂しそうにしてる和季に惹かれ、だけど和季を知れば知るほど、和季は光樹とは違う寂しさもあるけれどそれよりも強さをもってる事に気付いて光樹は辛いんじゃないかとか。
— 笙 (@star_ra1127) 2016年8月15日
がすごくしっくり来て、なるほどなーって。寂しい人をほっとけないタイプ。
じゃあなんでほっとけないのか、光樹自身が(両親共働きとかそういう意味で)子どもの頃に寂しい思いをずっとしていたからだったり…?ってこういうこと考えるからオタクめんどくさい。
・色んな感想を見て「自分だったら~」って視点で見てる人が多いことに気付いて、自分はあんまりそういう見方しないなぁって思った。あくまで物語の外側。
・深読みしすぎるオタクいい加減にしろよって話もうちょい続けますけど、和季がこどもを望めない身体であったなら、あんな無茶な話を受け入れるのもちょっっっとだけわかる…気がする。もしそうなら、好きな人の実のこどもを一緒に育てられるなんてそうそうあるわけじゃないから。
冒頭シーンで和季が「産まれろ」って切実に言ってるのがすごく気になってたけどそれもしっくりくるかな…って。
あとめっちゃ首根っこつかんでトイレから采花連れ出すとことか、相手が光樹という以前に「望まない妊娠」をした采花に対しての対応がすごく怖くて。怨念を感じる。
・足元に風船転がってるの危ないなーでも昨日もあったよな、じゃあ小道具の1つなんだなって見てて、今日は大きめのピンクの風船に赤いリボンが結ばれて、あれはへその緒なのかな(もしくは率直に精子かな)って思った瞬間和季が包丁で割ったのでめっちゃびびった。昨日は黄色で、割られなかった。そのシーンの時に丁度和季の手元にあるかないかの差かな?わざわざちょっと遠くに転がってるのを割るのは変だし。昨日も今日もだいたい机の下につっこんでたし。
どっちにしろ、ちょうど和季の身体についてふわっと考え出した矢先だったので怖かったです。
・衣装毎回違ったっぽいけど、今日の采花が白のロングワンピで(トイレの)女神感半端なかったし、ノースリタートルネックの和季はたいそう…エロかったので…光樹お前こんな可愛い彼女がいながら…って思ってた。
・光樹と和季の出会いが語られる過剰演出シーンのBGMって日替わりだったのかな…昨日何だったか忘れた。楽はKiroroの「長い間」で、なまじ歌詞を覚えているだけに「光樹お前な…全部わかっててこの曲選ぶか…」ってまた怒ってた。キャンドル型ライトの接触悪くて全然つかなくてテンパってたのわろた。
・光樹の「それ取って!」って雑な言葉に一発で「これ?」ってリボン差し出せるとことか、余興の茶番で漫才のような掛け合いしちゃったりとか、光樹と采花の相性地味にいいんじゃね?って思ってしまうなーこれは狙ってるんだろうなー。寛也もちょっとそれに気付いてイラっとしてるような気がした。ただこの二人がうまくいくとは微塵も思わない。
・「和季(かずき)」と「光樹(みつき)」の名前が男女逆っぽい話。特にパンフで由来がどうとかは言われてなかった。そもそも今回の場合、名前だけで男っぽい女っぽいという議論自体が野暮だと思ったのでこの話終わり。
・もいっちょ小道具メモ。本棚にあしたは土曜日、大槻ケンヂの文庫(タイトル見えず)、「サンボマスターは君に語りかける」のCD。机の下には雑誌(多分アメカジ)
あの机の形のせいでソファの下にいる寛也の顔は最前からでもちょうど見えない。絶妙に見えない。
・始まった瞬間に(うわ光樹めっちゃらんくんっぽい)っていう謎の印象があったんだけど、対談読んだら実際アテ書きもあったらしく笑った。でもどの辺がらんくんっぽいって思ったかは忘れた。なんだろう動きがちょっと大袈裟なところとか…?(すいません)
・この男女数人の煮えきらない恋愛、何かを思い出す…って考えてたんだけど柴門ふみ作品だわ。でも演者もスタッフも(そもそもわたしも)特に柴門ふみ世代ではないわな…ふと思っただけです。
ここから感想というより更にどうでもいい話。
オンタマとアワベビが同じビルなのがすごく好きな設定で、トウマと光樹は階段ですれ違う時に話すようになって仲良くなりそうだし、和季とナツミもゴミ捨て場とかで会ううちにお茶する仲になりそうとか考えてて。
ハルはそういうのに縁がなさそうだなと思っていたら、らんくんが「Building303号室はバーで下の階の住人が来たりするかもしれないらしい、ハルとか」って言っててそれは見てみたいなーと。
上に上に上がっていくから201号室(例のひとりで住んでる女の人の部屋)には戻れないらしいけども、朗読劇とか脚本だけとかでいいから見てみたい。クロスオーバー作品がすごく好き。
次回作、楽しみにしています。
マハゴニー市民になった日(マハゴニー市の興亡 市民席感想)
嵐が丘以来約一年半振りの推し舞台に行って来ました。推しは山本耕史さんです。推しを推すようになった記事とか書きたい。
内容についてはまだ公演が残ってる(あと4回)ので詳しくはまた今度にして、マハゴニー市民席の体験談を残しておきます。
マハゴニー市民席とは?
http://www.mahagonny.jp/UserPage/Detail/5
ざっくり言うと舞台上に作られた席です。ちなみにパイプ椅子。尻が痛いけど一時間で休憩あるからギリギリセーフって感じだった。
セットや役者により近くなるのは個人的には勘弁願いたかった(※チケ購入時の話。最近は近いのも楽しい)んだけど、5000円という安さに負けて買ってみた。
こういう紙が配られる。
客席12列分をつぶしてせりだしたセットになっていたため、最前列も舞台と同じ高さになっていてびっくり。舞台めっちゃ広い。奥行きがヤバイ。50mくらいあるらしい。
で。
単純な近さだけなら小劇場の最前列の方が常に近いんだけど、同じ舞台の上っていうのが凄かった。振動が直で伝わってくる。役者のドタバタした動きが 、特に主人公ジムが暴れてダァン!って足を踏み鳴らすとこが何回かあるんだけど毎回ビクッて反応しちゃってたし、銃を撃つシーンは観劇2回目だったのにびびってギャッって言っちゃってたと思う。
目の前を美人なお姉さんが通るといい香りがする。席によっては結構役者さんに絡まれる。お姉さんに色っぽいファンサをもらってわたしの心に居るオヤジが「ヒュゥ~」って言った。
バミリって暗くても結構見えるんだなぁ。
これはネタバレなので詳しくは言えないけど、市民が参加できるシーンがラストにあります。
市民席にドレスコードが一切なくて、じゃあ何でもいいやと普通の服でいったらそもそも役者の衣装がめっちゃカジュアルだったという。シャツとかセーターとか。
そのおかげで市民席の客と役者の境界が曖昧になってて、いきなり誰かが立ったとしてもそれがアンサンブルさんなのか客なのかわかんない。
参加できる(しなかったけど)ラストになるほどこれはすごい!!って思ったので是非見に行って共感してほしい。
あと、わざわざそれ見たくて狙って座った(整理番号制自由席)とはいえ、目の前というかほぼ足元に転がる推しの背中を見る日が来るなんて…って謎の感動をしていた。隣のお姉さんも同じようなことを言っててとてもお友達になりたかった。
休憩中はなんと舞台上を(ほぼ)自由に見学できるという特典付き。これ逆にお金取っていいやつなんだけど!?いいの!?5000円やで!?!?
メインとなるピンクキャデラックの中とか、その後ろのスーツケースや上着、大量の酒(割れないようになんか加工されてた)や散乱したトランプ。バンドの楽器も見れる。車こうなってんだーってめっちゃ下を覗いてた。
ちなみに演出の白井さんがいつの間にか現れるので(劇場の妖精さんだから…)普通にお話しできたりします。
基本横から(もしくは後ろから)登場人物たちを眺めることになるこの席、どういう意図で設定されたかというと、9/18のアフタートークで白井さんが「見切れを怖れない、人や物が邪魔でちょっと見辛いなっていう面白さが良い。今は無き青山の円形劇場でずっとやってきてあの形がとても好きだったから、今回それっぽいことをしたかった。役者の表情は客の8割が見えてるけど、その時の背中を見ることができる。逆も然り。すごいことですよね」とおっしゃっていて、山本さんも「(舞台の)奥の方の方とか、役者越しに客席を見ることになるじゃないですか、それってすごく貴重だと思うんです。僕も客として見たい。誰か代わりにジムやってくれないかな笑」だそうで。常に劇場で新しいものを模索しているお二人なのでこういうものが生まれたのだなぁと。ここのタッグすごく好き。
いやほんと貴重な体験させてもらった…
わたしは最前列上手寄り→市民席下手側前方→二階席後方ドセンという結構色んなとこで見たけど、市民席が一番楽しかったなぁ。勿論最初に最前で見たから見るポイントがわかってたっていうのもあるんだけど。
あと二回見れるなら三階(音響が良い感じだったらしい)と市民席の上手の奥の方で見たかった。けど仕事もあるので大阪に帰ります。
何回も見たくなる舞台はあるけど、こんなに色んな席で見たい、どこで見ても楽しめる舞台ってすごい。
マハゴニー市の興亡市民席、こんだけ言っといてあと4回だし残席ないかもだけど、おすすめです。
ちなみに二階席からは物理的な見切れ大量発生(舞台がせりだしてるせい)なので一回しか見ないなら絶対一階。
真田丸の三成も今日で退場することだし、山本耕史=時代劇の人ってイメージがあって、明日とか明後日予定空いてる方は見に来てくれよな!!!
休憩中、キャデラックの前(つまり舞台のセンター)に立ってそこから客席を見上げてみた。いつも推しの目に見えている風景があった。
芸歴=年齢で、そもそも歳も一回り近く違う。人生も生活も考えてることも何もかもが自分と違う推しさんだけど、同じものを見ることができたのはなんだか感慨深かった。
アワベビ初日感想
(10/13)加筆修正しないとか言ってたけど、記事タイトルがややこしくなりそうなのでそこだけ変えました。
これの感想を書くためにはてブロ始めたと言っても過言ではない。いやマジで。
明日の千秋楽も見に行くのでそれ終わってからにしようと思ってたんだけど、思うところがありすぎたので折角だから一回見た状態の感想も残しとく。大楽終わったら、またはパンフ(←本番に間に合わずまさかの会場予約って!)読んだら視点が変わるかもしれないし。
あらすじ、登場人物等は公式ページ参照。
以下、帰りの電車でメモってた率直な感想。話の順番バッラバラです。
とりあえず、誰でもいいから光樹を殴れよ!!!
話ぐちゃぐちゃになりだしたとこらへんからずっと胃のあたりが気持ち悪くて、何で誰も殴らないんだろうってずっと思いながら見てた。采花はともかく寛也も和季も殴れよ殴っても誰も怒らないわ。もしそれで光樹が怒るならその時点で見捨てるべき。途中で和季が采花に包丁を向けるシーンがあるけど(話の流れとしては自然)、その包丁は寛也が光樹に向けるべきだろ。それができないのも寛也の優しさとか弱さなんだろうけど。
最初に寛也と采花が来た時、和季の誕生日だとわかって今日は(問い糺すのを)やめとこっか…?ってちょっと消極的だったのに、光樹がやんややんやプロポーズだのW挙式だの浮かれて(誤魔化すためかもしれないけど)たのを見て、二人ともイラっときて(今言ってやろうお前だけ幸せにしてたまるか)って思ったかもしれないの怖い。
部屋に来ていきなり光樹を殴って全部ぶちまけて、というわけでこの子は俺の子として育てるからって言って光樹と縁を切るくらいの気概が寛也にあればなー無理だよなー
記憶違いだったら申し訳ないけど、采花が妊娠したって言った時に光樹が最初(でなくてもかなり早いうちに)「何ヵ月?」って聞いたのがもうきっもちわるい。そりゃ一般的に聞くことだけど、寛也に出張じゃなかったっけ?って確認したり、何ヵ月?って聞いたあとに一回濁したり…どちらにしろあの二人が揃って来た時点でまさか、って思ってそう。あんなに人の話聞かずにあれこれ自分の話をして引き伸ばしてたのも、後ろめたいことがあるからっぽくて。
光樹が時折寛也のことをめっちゃ冷たい目で見てる時があって、なんでこいつこんなクズなんだろ…?ってちょっと考えたけど、おそらく(勉強的な意味で)頭良くて、ああいうサプライズ演出とかしちゃうマメさがあって女子にモテて、今までそんなに大きな失敗をしないまま大人になったんだろうなーって思ったので今後改善の余地があるクズだな。クズには変わりない。ゼクシィ熟読しすぎて付箋だらけのボロボロにしてるあたり、和季と結婚したいのは本心だったってのは救いかな…?
一番まともっぽいのは和季だけども、何回浮気をされても光樹を許してしまうあたり絶対友達になりたくねぇ…光樹の提案をみんなが受け入れるところで、ずっと(和季逃げろー今なら間に合う逃げろーー)って心の中で応援してたけどそうはならなかった。将来和季のことだけを見てくれる素敵な年上の男性が現れてくれることを祈る。
最後のシーン、和季は向こう向いててそれを抱き締める光樹も客席に背中向ける形になってて、寛也も采花の顔の向こうに頭置いたから、四人の中で表情見えるのが采花だけになったのが印象的。
ずっと謝ってはいたし母としての覚悟がないわけじゃないんだろうけど、結局采花の心のうちがいまいちわからないまま終わった…ってことは冒頭のあれが本心かもなってゾッとした。ラストが冒頭につながらなかったから夢オチかイメージ的なものだと思ってたけど、全員の本心だとしたら。子どもを産みたくない采花、自分の子どもを愛したい寛也、子どもができれば光樹の心が離れないと信じたい和季、あたふたしている光樹…やっぱ光樹あかんな…?
もうとにかく光樹に腹立ち過ぎてずっと光樹の話をしてしまうのが悔しいけど、もしらんくんが光樹じゃなく寛也を演っていたとしたらわたしはずっと寛也可哀想って話をしているかもしれない。
明日は光樹以外の三人のことを見ようと思います。
◆その他気になったこと
・「和季(かずき)」が女で「光樹(みつき)」が男っていう、それ入れ替わってない?誤植?っていう違和感。漢字だけ見ると確かにちょっと女子っぽい「季」と男子っぽい「樹」だけども、舞台では耳でしか聞かないし。どっちもきで終わることもふくめてなんか意図があるのかな。パンフに書いてるかな。
・エヴァの本とかよつばと全巻(多分)とか、そこはかとなく漫画好きっぽいけどオタクではないくらいのさじ加減好き。amazonのでっかい箱にちょっと笑ったし、二人で撮った写真とか海外の写真とか絵とかが飾ってあるリア充部屋なのにカレンダーが素朴。(マジで実家のやつと聞いて笑った)
・どのへんがどう実体験を元にしているのやら。
・リアルに近い話だから全員服も私服っぽいしメイクもあんまりしてないので、光樹と寛也の顔の濃さが違い過ぎたし、光樹が「すぐ浮気するクズだけどイケメンだから許される」って記号のキャラにはなってないの笑った。らんくんのすっぴん(という表現もあれだけど)好き。
・オンタマが101号室で、トウマの言う「上の階に住んでる女の人」が繋がってくるのかと思ったら今回202号室だったし、オンタマの脚本を見直したら「一人で住んでる人」だった。アフトーで「この(壁の)向こうに住んでる人なんですよね」って三好くんが言うてたのですっきりしました。Buildingスピンオフ見たい。
行ったのがオンタマメンバーアフタートーク回だったのですが、クッションを抱くナツミ二人がめちゃくちゃかわいかったのでオンタマの感想も書きたいなって思いました。以前書いたアンケートの焼き直しみたいな感じになるけど。